市民の皆さんからのご質問にお答えします

四日市市では焼却炉延命計画について

Q:豊橋は何か急いで実績のない次世代型焼却炉を導入しようとしていますが、三重県四日市市では建設を止め、改修して10年も延命するという事ですが、事実ですか


A:2月26日(木) この事実の確認のために四日市市役所へ行ってきました。環境部の幹部の方と長時間懇談させて頂いた。豊橋の焼却炉が次世代型焼却炉導入の方向で動いているが、四日市市では「約80億円かけてダイオキシン対策を行い、オーバーホールして10年、延命しようとしている。四日市のこの判断に学ぶべきだ」という主張が議会でもなされているからです。

 四日市市の場合、昭和48年から稼動している150トン/日の1号炉、2号炉が2基、昭和62年から稼動している3号炉の150トン炉が1基である。1,2号炉はすでに25年稼動している事になる。豊橋は18年目にして、建て替えようとしている。この差は何か。それは四日市は新しい3号炉を中心に1,2号炉を交互に運転しているからだ。3炉構成、2炉運転なのだ。それでこの3炉で現況処理能力は350トン位に落ち込んでいる。

 それで、平成17年度稼動を目指して、180トン炉を3基にしようという計画がなされた。総事業費は用地買収に焼却・溶融施設と前処理施設を合わせて約400億円。そこへ大気汚染防止法などの法律の規制がでてきた。そこで工期短縮して平成14年12月稼動を目指そうとしたが、土地の手当てもついていない中では時間の余裕がない。よってダイオキシン対策と機能回復のためのオーバーホールに約80億円を予定して、平成14年を乗り越えよう。しかし、それだけの金をかけるのなら、せめて10年は400トン能力までくらいに回復し、平成24年まで稼動させ、その間に新炉の事務手続き、造成工事、工事施工をしよう。その間に技術革新も見極めようという話し。

 事実は現場にある。事実は後からついてくる。

 「四日市の選択がよくて、豊橋の選択が間違っているとは思いません。四日市の選択が悪くて豊橋さんの選択が合っているともいえません。それぞれに事情があるのです。四日市も豊橋さんのように土地の手当てがついていて、豊橋さんと同じ時期に検討を始めていたら、きっと炉の型式はともかく、平成14年を目処に新炉建設に踏み切ったでしょう」

 「所で四日市は10年延命に挑戦しますが、絶対うまく行くとは限りません。豊橋さんも次世代型にリスクもあるでしょう。どうでしょうか国道23号線のアクセスもよくなりましたから、いざという時は市で委託し合ったらどうでしょう。全部とは言いませんが50トンのゴミくらいは助け合いましょう。リスクは分散できるではありませんか。これからは地方同士がもっと連携する時代ですよ。是非とも当局の皆さんにお伝えして下さい」とまでおっしゃる。

 爽やかな気持ちで四日市を後にした。


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