A:天伯にある資源化センターで昭和55年から稼働している1・2号炉はすでに17年経過し老朽化が進んでおり、部分的な補修の継続では突発的な重大故障が予想され、処理能力も低下してきて更新に迫られています。
それで今回、熱分解+高温燃焼(溶融)方式の200トン炉を2基とすることが決定されました。
この方式はごみの持つエネルギーを最大限に利用します。廃棄物を熱分解し熱分解ガスとカーボンにし、カーボンは鉄・アルミ分を分別回収したあと、粉砕され熱分解ガスとともに旋回式の高温燃焼溶融炉に送り、低空気比で燃焼させます。炉内は1300度の高温になり灰分が溶融スラグとして排出されるのとダイオキシン類の抑制効果が高いとされています。
しかし、国内では各メーカーによる実証試験が行われている段階で、実稼働実績はありません。それだけに200億円を超える多大な投資を伴う事業だけに万全な研究と対応が必要です。