市民の皆さんからのご質問にお答えします

ドイツフィルト市のシーメンスプラントの事故調査報告について

Q:ドイツフィルト市のシーメンスプラントでの事故調査のために小出助役と施設課長が現地に赴き、その報告がなされていると思いますが、その概略を教えて下さい。


A:「事故調査書」

1.乾留ドラムR4故障の時間的経過 8月12日
8:18・乾留ドラムシールR4で残さ確認 ただちに、ごみ供給停止
8:22・加熱ガス供給止める
8:23・シールスクリューコンベア ”オフ”
8:24・残さ室のマイナス圧を上げる。
8:27・ドラムシール部の吸引部のCO感知器作動、同時に現場でグラファイトリング部で乾留ガス漏れを確認
・プロセス建築物の人員待避措置
8:28・加熱ガス製造機”オフ”
・加熱システム換気スタート
8:39・消防署に連絡
・周囲3kmの住民に窓とドアを閉めるように要請(予防策)
9:30・乾留ガス漏れ終わり
11:00・警報解除

2.故障により生じた状況
  ・隣接1会社の63名軽傷(眼と喉に刺激)とプラント従業員2名
  ・障害場所の封鎖を伴う検察庁の捜査
  ・周囲3kmの住民に窓とドアを閉めるように要請(予防策)
  ・住民への危険なし(消防署による有害物質測定)

 3.可能性ある故障原因の仮説
  ・残さ室での閉塞
  ・機械的コンポーネント不良

 4.今後の見込み
  ・8月25日頃には内部検証が可能となる見通し
  ・作業室保護の観点からの作業解禁
  ・検察庁と鑑定人による損傷コンポーネントのオープンと鑑定
  ・許可局を通じての将来の故障防止のための条件を出す
  ・社外の鑑定人を含めた下での条件をKWUが満たす

B.聞き取り結果(要約)
 1.シーメンス社(8月21日)
   豊橋市の現地状況調査の努力に敬意、私どもの事をそのまま話します。
   午後3時からの現場立ち入りが可能

 2.ミッテルフランケン行政府訪問(アンスバッハ市)
   ・この事故によって許可取り消しは考えていない
   ・具体的な調査結果が出ないと意見は言えない

 3.再開について
   ・バイエルン州環境保護局が認めた後、シーメンス社の責任で再開する
 4.フィルトプラント現地訪問(フィルト市)

   ・乾留ドラム出口側シール部付近の真下床にわずかに残さが見受けられた
   ・熱分解ガスの建物外への流出部は、地上35mの窓であった。

 5.フィルト市消防署(8月24日)
   ・のどや目に刺激を受けた事を訴える市民を確認 65名 うち5名を病院へ うち3名は即職場復帰、2名は一泊し、翌日職場復帰


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