★ひでさんの折々の記★

2011/11 今年の総仕上げへ
●11月27日(日)昼に岐阜県大垣駅構内の居酒屋で小学校の同窓会。39名の同窓生のうち集まったのは丁度10人。
 晩秋のひと時、55年前の友と飲み交わす酒は格別だった。それぞれに生きた昭和30年代、40年代の青春。そして、高度経済成長から、バブル崩壊、景気後退、高齢化の時代を、主人公として生きてきた団塊の世代である。ともに、健康と長寿を約して、ふる里を後にした。心許せる、ほのぼのとした一日だった。

●11月26日(土)夕方から、名古屋でこの4年間に引退した議員OB会の懇親会。久しぶりに名古屋の元市議や、共に励ましあった同僚議員と再会。中華料理に舌鼓。

 「伊藤さんが、しばしば主張した意見は、私は心から拍手喝さいしていました。公明党の将来ビジョンがあって、そのための戦略をうかがい知ることができた。何よりも何としても党勢拡大したいという熱意が伝わってきた」との言葉を下さった元同僚議員がいた。嬉しかった。時間と金を使って名古屋まで行こうかどうしょうか、迷ったが参加して本当に良かった。

●11月25日(金)書評:「みっともない老い方」PHP新書、川北義則著

 死に物狂いで働いて、ようやく手にした第二の人生。誰もが優雅な老後を送りたい。ところが現役時代に頑張った人ほど、過去の栄光にしがみつき、会社の肩書や人間関係をそのまま引きずってしまう。いつまでも他人と比べて一喜一憂し、思い通りにいかないとキレる・・・・。そんな、みっともない老い方をしていませんか?と問いかける。副題は「60歳からの『生き直し』のすすめ」。

 1935年生まれの著者は私とは一回り違う。それだけに随所にちりばめられた切れ味のある人生訓は心を打つ。24年間の議員生活を終え、第三の人生をスタートさせた自分に四方、八方から迫ってくる。
 曰く「年を取ってくると愚痴が多くなるのは、現在が不満で、過去を思い出すことでバランスをとろうとするからだ」。
 「人間が忘れる様にできていることは、忘れることに意味があるからだ。人生を楽しく生きるには、忘れることも必要なのである」。
 「リタイアしたら、かっての世界では予備役のようなものなのだ。予備役はいったん緩急あれば動けるように、一定の能力を保持する必要があるが、平時には『お呼びじゃない』のである」。
 「老いの自覚とは何か。『年下に向かってどれだけ有益なメッセージを与えられるかというのも一つの尺度になると思う。いい年になって後輩たちへ実のあるアドバイスもできないようではちょっと情けない」。
 「人間は目の前に困難があっても、一方に希望があれば、希望に賭けることができる動物だ。人類はそうやって今日まで生きてきた。私たちは第一の人生ではそうしてきたように、第二の人生の出発に当たって、そのことを思い出そう」。

 「夏は暑きがよろしく、冬は寒きがよろしく候」、「病になるときは病になるがよろしく候」「死ぬときは死ぬがよろしく候」との良寛和尚の言葉を引用し、「定年になったら『昔はよかった』はやめて、『素』の自分で現在を愉しもう」と説く、高齢社会の指南書である。

●11月24日(木)夜、毎年この時期の党総支部大会。田原市の辻史子議員と豊橋市の尾林伸治議員の新人議員のはつらつとした活動報告が会場をさわやかな空気に包んだ。来年は公明新聞創刊50周年、公政連時代に党創立者が「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆とともに死んで生け」との立党精神を示して50周年。そして、決戦の年2013年に公明党は立党50周年を迎える。OB議員として身近な所から党勢拡大の波を起こしていきたい。

●11月20日(日)午前と夜と、座談会に。長い間、お世話になった皆さんが温かく迎えてくださって、自分の話を真面目に聞いてくださった。改めて、多くの人に支えられての24年間であったことを肝に命じて、一市民として豊橋市の発展と、一党員として公明党の発展を祈り、行動していきたい。そして、一社会人として生き抜いていきたい。

 夜、日本シリーズ第7戦。最後までの粘りも及ばず3対0でソフトバンクが優勝を決めた。結局は打撃力の差が最後の決め手になったのか、中日は名古屋で3連敗、特に5戦目でチェンの力投に応えられずに一度も勝てなかったことが悲願の完全制覇を逃した最大の要因。それでも勝負にこだわり、勝負に徹した落合監督の生きざまに感銘を受けた8年間の落合野球だった。長い間、ご苦労さんでした。

●11月12日(土)昨夜の記者会見でTPP交渉参加の方針を表明した野田首相。「世界に誇る日本の医療制度、日本の伝統文化、美しい農村、そうしたものは断固として守り抜き、安定した社会の再構築を実現する決意だ」と強調。与野党の反対を振り切って交渉参加に動く野田首相には、それなりの覚悟があるのだろう。
 推進派は乗り遅れたら生き残れないといい、反対派は日本を滅ぼすことになるという。ましてや、我ら庶民の生活にどう影響するのかについては百花繚乱である。TPPは国民にとって毒か、薬か。戦いはこれからである。

●11月10日(木)欧州の金融危機が続く。政情不安は世界各国共通なのに、なぜイタリアが市場(投機筋)から標的にされるのか。なぜ、財政問題も世界共通なのに、ギリシャ、イタリアが問題となるのか。なぜドイツは、ユーロ継続は利益のはずなのに資金拠出を嫌がるのか。なぜイギリスは通貨ユーロに参加しないのか。なぜ通貨ユーロは加盟が簡単にできて、退出ができにくいのか。なぜユーロ発足から10年以上もたっているのに、通貨と金融政策を統合しただけで、財政統合などの制度づくりが進展しないのか。

●11月9日(水)介護スクールの生徒を連れて、3ヵ所の介護施設を職場訪問。行く先々で施設長や、ケアマネージャーから施設の運営方針などお話しいただいて、施設を案内していただくのだが、ある施設のケアマネージャー「私どもの施設が欲しいのは資格を持った方ではありません。お年寄りに誠実に向かい合って、心のこもった介護をしていただける人です。また、そういう人でないと介護現場では長続きしません。報酬も低くて、生活も大変ですから」とキッパリ。

●11月8日(火)介護スクールの午前中の就職対策講座を担当。かってコマツで学んだTQCの考え方を介護現場に置き換えて、介護TQMの仕組みを構築できないかと挑んだ3時間。何とか展望が開けてきた。

 午後からの担当できていただいた大学教授というか長い間、企業の第一線で品質管理や、人材育成に取り組んできた講師がいわく。「中小企業も大企業も、とにかく苦しんでいるのは超円高。そして電力供給不足、高い法人税、結果として産業空洞化。政治は一体何をしているのか」と語気鋭く持論を展開。

●11月6日(日)校区市民館で恒例の「市民館まつり」。校区の皆さんが歌や踊りなど、一世一代の出し物に挑戦し、楽しい熱気に溢れていた。2階では絵手紙や生け花、絵の展示が彩りを添えていた。
 夜、セリーグクライマックスシリーズで中日が粘るヤクルトを振り切って2対1で4勝目。遂に日本シリーズへの出場が決まった。いぶし銀のような井端選手が放った2ランホーマーが決勝点。昨年、今年と不本意なシーズンとなった井端の渾身の一振りが優勝を決めた。

●11月5日(土)都心部まで浸水被害の甚だしいタイ、バンコックに住む息子に国際電話。オフイスのある会社ビル付近は浸水を免れているとか。それでも同じオフイスで働く現地人に浸水被害を受けている人も多く、出勤してこれないので、仕事も大変だとか。日本政府がタイへの渡航禁止令を出しているので、旅行予約のキャンセルが続き、マイナスの仕事に多忙とのこと。
 政変に、浸水に、国情不安定な異郷の地に住む息子に、ただ「体に気をつけて、頑張れ!」としか言葉が出なかった。

●11月4日(金)ナゴヤドームで中日対ヤクルトのクライマックスシリーズを観戦。インターネットでの抽選申し込みに当たって、入場券が手に入った。
 試合は中日先発山井投手が絶えず先手を取られて、リードを許し、ヤクルトの先発村中や救援陣を打ち崩せず、12残塁の拙攻。最後は4番ブランコのセンターへの大飛球が失速し、ゲームセット。イライラの3時間50分。沢山の観客とともに帰路に着いたが、自宅に戻ったのは12時半。疲れがドット。


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