★ひでさんの折々の記★

'11/08 猛暑の夏、節電の夏、鎮魂の夏
●8月23日(火)第322回東三河産学官交流サロン。  講師は「いまなぜ『メディア芸術専攻』なのか」を語られた下野正俊愛知大学文学部准教授、「恵まれない子から恵まれる子への橋渡し」を現場からの報告としてまとめられた前愛知県刈谷児童相談センター長の萬屋郁子氏。

 それよりも何よりも、我が公明党全国代表者会議議長太田昭宏氏が参加して、約25分間にわたって最近の政局について語ったことである。
 今年4月の産学官交流サロンのおり、主催者の東三河懇話会会長である神野信郎氏から「太田さんにぜひともこの交流サロンに出席して話をしていただきたい」と話があり、遂に実現した。このような郷土−豊橋での会合に何としても太田氏に参加してもらって講演を!との願いは10年越しの取組みであった。それだけに、それが実現したこの日のサロン会は万感の思いが詰まった感慨深いものになった。

 太田氏は歯切れよく迫力あるいつもの太田節。「遅い、にぶい、心がない」と民主党の政権運営を批判し「この国の変化を的確にとらえて、体を張ってリーダーシップを発揮し、時代を拓いていかなければならない」と持論を展開。東三河地域の安定した発展を願いながら「安心と、安全と勢いが大事」と郷土の発展に期待した。

●8月12日(木)介護スクールの修了式。

 2月の寒い時から6ヶ月間頑張って、見事に介護職員基礎研修の課程を修了した24人の皆さん。晴れ晴れとしたやりきった笑顔が揃った。「この地域初の介護職員基礎研修修了者であるみなさんは、その先駆者として、後に続く後輩のためにどうか道を拓いていってください。そして、2年間の実務経験を重ねて、必ずや介護福祉士試験に挑戦して、国家資格をつかんでください」と激励した。

 24人の中には様々な生活条件を克服しながら、修了式にまでこぎつけた人がほとんどで、新たな旅立ちを心から激励した。ささやかな卒業パーティも催され、笑顔がはじけた。

●8月6日(土)介護スクールの生徒6人を連れて実習の一つである地域の社会資源実習として「岩崎里山の会」に参加。おりからの猛暑の中での除草作業はかなりしんどい作業となったが、さすがに若い生徒たちは汗を一杯かきながらも、一生懸命に取り組む姿があって、感心させられた。

 人の手が入らなければ荒廃してゆく里山。自然豊かな里山を守り、育て活用するため、樹木・草花の管理や貴重動植物の保護をメインに18人の会員が週に一回は集まり、植栽管理に汗を流している「岩崎里山の会」。結成されて6年目を迎えている。高齢者も多く、今後の会の維持をどのようにしていくか。その上で、4.2fという広大な里山をどのように守っていくか。ボランティアグループの光と影が交錯していた。

●8月5日(金)夜、田原市の神戸市民館で行われた田原市議会の「議会報告会」に参加。市民館の会議室の25のイス席が埋められていて、参加していた市民の皆さんからも活発に意見が寄せられていて、想像以上に活発な雰囲気だった。

 ただ6月議会の報告の中で「出産一時金の直接支払制度と受託代理制度の二つがあるという事だが、二つの区別がよくわからないし、田原市では直接支払制度の問い合わせなどが何故にないのか」、「海抜表示板の設置場所の選定や、防災マップ修正の具体的な内容について教えてほしい」などの質問が寄せられたが、いずれも議員からの答えはあいまいに終始し、「よく調べてからまたご報告します」との返答で終わってしまうのは残念であった。9月議会に向けて、市民の声を集約しようとするのでなく、すでに終わった6月議会の、それも賛成して可決してきた議案についての報告会なのだから。何のための議会報告会なんだろうか。

 また、終了後、当事者である議員に聞けば、昨年9月に議会基本条例が成立したが、今春の統一選で20名中12名が新人となり、「議会基本条例」制定に中心的役割を果たしたベテラン議員がほとんど引退したとのこと。
 それでも議会という機関が5会場に分かれて、一斉に議会報告会を行っていて、そこに市民が熱心に参加しているさまは評価しなければならない。


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