★ひであきの動き、議会の動き★

'11/02 桶狭間の名古屋市議選
●2月27日(日)暖かい早朝、「ひでレポ」配りを2時間。その後。名古屋で、小中学時代の同級生を訪ねた。「知事選、市長選、住民投票のトリプル選挙の時は、誰を入れたらいいのかと思うくらい、考えがまとまらず、棄権した。河村市長の主張も分からないことはないが、既成概念を叩き壊して、その先に何が建てられるのか、さっぱりわからない。また政権交代で新政権に期待していたが、とんでもない思い違いだった」と嘆く。大須商店街で昼食をとったが、さすがに名古屋一の人気の商店街だけに、昼前から大変なにぎわい。

 午後、大垣市民病院で長兄を見舞い、帰りがけに、大垣インター近くの喫茶店で、今春、同じように引退する大垣市議会の同僚議員と懇談。「長い間ご苦労様でした」と互いにエール。

●2月26日(土)午後から、「ひでレポ」を一軒一軒、丁寧に配った。2年間続けてきたこの作業も、あと2ヶ月でできなくなる。一つ一つが区切りの作業である。

 夜、鳥インフルが発生した養鶏農場で働く管理職員と懇談し、問題点を洗い出す作業。

●2月24日(木)九州延岡から筋萎縮症という難病と闘う友人が、名古屋大学での検査を終え、かって住んでいた豊橋へ。我が家に案内し、昨年10月以来の再会を喜び合い、「どんなことがあっても、生き抜いて、もう一度、社会復帰して欲しい」と真剣な話し合いは、遅くまで。

●2月23日(水)新年度予算の学習会が続く。今日は、健康部、建設部が午前中。午後からは福祉部、市民病院と次々とレクチャーが続く。

●2月22日(火)ニュージーランド南島のクライストチャーチ市付近で起きたマグニチュード6.3、阪神大震災に比べれば規模としては小さいが、震源の深さが浅かったためか、直下型地震の恐ろしさをまざまざと見せつけている。多くの日本人留学生が被害にあった模様で、無事を祈るばかり。

●2月20日(日)午後、「ひであきレポート」を小脇に抱えて、一軒一軒丁寧に配った。家におられる家庭には「長い間、お世話になりましたが、今春でもって引退させていただきます。本当にありがとうございました」と深々とお礼を言いながら。寒いし、まあ、いいじゃないかという気持ちと「最後まで、頑張るんだ」という気持ちが交錯する中で、やはり活動することの喜びをかみしめながら地域を歩いた。

 夜、勤労福祉会館で「公明党時局講演会」。大村知事も激励に駆け付けてスピーチ。
 「厚生労働副大臣時代にがん基本法の制定に奔走された公明党の皆さんの現場からの戦いにしっかり学ばせていただきました。またドクターヘリは今や全国に300台。このドクターヘリの普及のために公明党の皆さんが、国民の生命を守るために、どれだけ奔走されたか、公明党の皆さんの真剣さと国民目線には心から敬服している一人です」と。

 党本部を代表して草川副代表は「政治の閉塞感を打破し、この統一選挙の大勝利で、次の展望を拓いていく」とねじれ国会の問題などを挙げながらいつもながらの草川節が冴えた。昭和3年生まれの82才は意気軒高である。

●2月18日(金)素晴らしい時間を持った。思いがけず、素晴らしい話を聞いた。内外情勢調査会豊橋支部懇談会で、「チベットと日本−異文化を超えて」と題して話してくださったのはチベットで生まれ育ったバマーヤンジン女史。

 「チベットは平均高地4200mにあります。ちなみに富士山は3776mです。この時期の気温は零下25度C。遊牧民の家庭で生まれました」と話は始まったが「母も学校に通えなかったため、今も字が読めません。手紙を書けないのはもちろん体の調子が悪くて病院に行っても、渡された薬の処方箋が読めません。その苦い体験のなかで、母がもっとも衝撃を受けたことがありました。
 ある日、母は病気の治療のため、都会に出ました。たまたま公衆トイレに行ったのですが、男・女と書いてある字が読めず、男性トイレに入ってしまい、中にいた人にひどく罵られたのです。体が震えるほど悔しくてしかたがありませんでした。字が読めないため、他にもたくさんのつらい思いをしました。それだけに『自分達はどんな苦労をしても、子供達は絶対学校に行かせる』と決心したのです。
 また「あるときテレビを見ていてびっくりしたのは、北海道の牧場が牛の乳搾りをすべて機械で行っていることでした。『今も手で搾っている故郷の親戚や村の人たちに、これをプレゼントしたらどんなに助かるだろう』と思い、母にその話をしました。すると『無理だよ。村には電気がないし、そのうえ皆、字が読めないから、機械なんかよけいに難しくなるだけだよ』と言われてしまいました。とてもショックでした。母の字の読めない辛さはわかっているつもりでしたが、教育がここまで生活に、そして人の人生に深く関わっていることをあらためて知り、教育の大切さを痛感しました」。

 そして彼女は言う「日本は人口は世界の2%、資源は0.25%、その日本が世界のGDPの25%を担っている経済大国になりました。チベットが今の日本に近づくには100年かかります。どうかアジアのお兄さんとして、アジアの国々をリードしていってください」と語る。

 衝撃のカルチャーショックの2時間だった。

●2月17日(木)午前10時から議員総会。来年度予算の概要が発表になった。併せて、行財政改革プランや組織機構改革についても発表があった。

●2月15日(火)青森市議会の公明議員団による「豊橋の議会改革について」の視察。途中から合流して質疑応答に答えた。議場見学した折に記念写真。昼食を共にし、豊橋駅で再会を約して別れた。

●2月14日(月)夕方から青森市議会公明党議員団4人の皆さんと合流し、食事をしながら懇談。今春、引退する私に会いに来てくれたといっても過言でもない豊橋への視察であり、ただ感謝の時間だった。

●2月13日(日)名古屋の友人知人を訪問した。大学教授の高校の同級生は「河村市長とは中小企業異業種交流会を通じて、20年来のつきあいがあるが、味方も多いかもしれないが、敵も多い」と厳しい見方。コマツの先輩は「伊藤さんは、何故、これほどの行動ができるのですか。あなたを支えているのは何ですか」と尋ねられ、恐縮した。予定した、6人のうち5人と時間をかけて、じっくりと話し合えた。

●2月12日(土)名古屋で議員総会。一か月後の名古屋市議選に向けて、生涯青春の気概で勇猛果敢に気合の会合。候補予定者に公認証が授与された。名古屋の勝利なくして、全国完勝の勝利はない!候補者は勿論、統一選の候補者も、新人も、統一外の議員も、そして勇退する議員も、名古屋市議選の候補者になりきって・・」の指導が胸に刺さる。

●2月11日(金)午前中は、雪が舞い温度も上がらず寒い一日。夜、「沈まぬ太陽」を見る。原作は山崎豊子。史上最悪の死者を出した日航ジャンボ墜落事故などを選り混ぜて、実直に生きた男の生きざまを描く。じっくり4時間見てしまった。

●2月10日(木)夜、カリオンビルで「第11回公明党新春セミナー」。
 寒い中、多くの皆さんに来ていただいた。知事選での大村支持、河村名古屋市長とのスタンス、名古屋市議選への取組み、地方議会改革への取組み、そして新年度予算や関連法案に対する公明党の判断など話題は尽きなかった。
 私が総支部長の時に始めた「新春セミナー」も回を重ねて11回。すっかり定着したことを喜ぶ。

●2月8日(火)上京。午後1時からは「PHP首長術シンポジウム」−「地域主権時代の自治体トップマネジメントを問う」。午後5時からは東京財団ビルで「税・社会保障制度の抜本改革を考える」シンポジュウム。

 前者では「地域のことは地域で決める」地域主権改革を成就させるためには、道州制も視野に入れた制度改革が必要であると同時に、自由度・自己決定度の増した諸制度をいかに使いこなして地域経営を推し進めるか、という手腕が問われることになる。事例報告された海老根藤沢市長や、パネリストに、新潟州構想をぶちあげた篠田新潟市長や奈良越前市長、草間高萩市長などの歯切れのいいコメントには大いに刺激になった。

 「税と社会保障制度の抜本改革」は、国会での論戦もあり、身近な最も関心の高い政策について朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞より、それぞれの提言を説明いただいた、
 充実した東京での一日、帰りの新幹線の中ではぐったり。これだけの中身の濃い情報を勉強できる東京というところのとめどもない深さを、改めて実感。

●2月6日(日)注目の愛知のトリプル選挙。大方の予想どうり、知事選で大村氏が、名古屋市長選で河村氏がダブルスコアー以上の圧勝。そして、名古屋市議会の解散の賛否を問う住民投票も、圧倒的多数で名古屋市議会の解散が決まった。

 河村市長自ら市長報酬を800万円にし、猛暑の中を住民投票を求める署名活動で46万人を越え、知事選挙に自民党を離党して大村氏が立候補し、共に「ムラムラ」コンビのタッグを組み、市民税・県民税の減税を訴え、県と市が一体となった中京都構想・・・、シナリオは爆発した。

 NHKなどの出口調査によれば、知事選挙では候補者を出している民主党支持者の53%を、自民党支持者の45%の得票を得た大村氏。名古屋市長選に至っては河村氏が民主党支持の77%、民主党支持者の62%を獲得していることになる。まさに、既成政党の枠組みにとらわれない、新たな歴史が始まったと言うのは過言過ぎるだろうか!また、公明県本部が推薦した大村氏には公明支持層の74%が投票し、自主投票となった名古屋市長選でも公明支持層の58%が河村市長に投票している。

 特に、私が注目するのは、これもメディアの出口調査によるのだが、知事に望む政策課題は、「景気・雇用」、「ムダ削減」、「医療・福祉」の順。市議会との対立で始まった名古屋市長に望む政策課題は、「景気・雇用」、「医療・福祉」、「減税」、そして「議会改革」ということ。住民は何よりも「景気の回復と雇用の安定」を懸命に望んでいると言うこと。そして「医療・福祉」の充実を望み、選挙のテーマになった「減税」や「議会改革」への要請はさほど高くないと言うこと。

 いずれにしても自民、民主の既成二大勢力をあざ笑うかのような地すべり的大勝利。

●2月4日(金)上京。内外情勢調査会主催の「全国懇談会」。講師は清水寺貫主の森 清範氏。毎年、年末の「今年の漢字」の揮毫をされる方である。話は淡々と法話そのもののように「梵心・観音のこころ」について丁寧なお話。

●2月1日(火)知事選の投票日の週になって、各陣営、ムチが入ってきた。
 夕方、商工会議所で大村候補を囲んで市議団と懇談会。公明党愛知県本部が推薦をしていることから、今日の会合になった。私は「中京都構想と地方都市との関係」、「河村名古屋市長との関係」について突っ込んだ質問をしたが、歯切れよく丁寧に答えていただいたのは印象的。同じ「ひであき」という名前に緊密感も覚えた。中身のある30分間だった。


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