★月間レポート★「ひであき」の動き 議会の動き

09年3月 春風の中を、混沌とした政治の中で!
●3月31日(火)大沢議長と共に国会を訪れ近藤副大臣、石波農水大臣に陳情。これには愛知15区選出の山本明彦代議士や豊橋出身の公明党代表太田昭宏氏も同席していただいた。

 要望書にしたためて強く要請したのは
 @現在の防疫対策はニワトリを前提としており、感染経路の究明を急ぐと共にウズラに対応した防疫指針を早急に策定する事
 A家きん農家に対する収入補填などの助成制度を強化拡充する事
 B風評被害等の防止に向けた指導を徹底する事
 C発生に伴い、豊橋市が実施した諸対策の経費の財政措置の4項目。

 大臣は「議会から要望があったことについては、充分にその意を汲んで取組みます。また現場の声と本省、出先が情報を共有し、同じ考えで取組んでいます。また現場の問題点も逐次届けられています」と応えていただいた。

●3月30日(月)朝9時40分、豊橋市役所の市長室を表敬訪問しているのは衆議院議員(東海ブロック)伊藤 渉氏。先週末やっと新年度予算が決まり、鳥インフルの現場へ。それに先立ち、市長や議長を表敬訪問。

 感染が判明した2例目の農場と、前日、委託したうずら農家のうち3件の感染歴が判明し、ウズラ会社。人生をウズラの賭けてきた人たちの懸命な思いに容赦なく殺処分、埋却、焼却が繰り返される現実に怒りと、焦燥が沸騰している。

 午後3時からはFM豊橋の番組審査会。6回連続して出席した事に敬意を表していただいたが、何か変な気分。

●3月29日(日) 前日から「高速道路千円」が始まり、うららかな春の陽気で、行楽地はにぎわった。
 娘夫婦と出かけたのは農事組合法人「伊賀の里 モクモク手作りファーム」年間売上高は42億円、従来は作るだけだった農業を加工、サービス産業へも拡大した強みを生かし客単価がベストテン入りしている複合型農園。正社員120人の平均年齢は30歳。若者を呼び込む新しい農業の姿に学ぶべき点は多かった。

 夜、農林水産省と県は新たに市内の農家3戸で高病原性のH7型の感染歴が確認されたと発表。3戸のウズラ計38万羽は「家畜伝染病予防法」に従って直ちに殺処分されることになったとも。すでに処分された124万羽とあわせ、豊橋のウズラの6割近い計162万羽が処分される事になる。

●3月28日(土)勝山市の福井県立恐竜博物館へ。出迎えてくださったのは主任研究員の後藤道治氏(理学博士)。

 福井県は、平成元年(1989年)から勝山市北谷で恐竜化石調査事業を実施し、数多くの恐竜化石を発見してきた。この成果を元に国内最大の「恐竜」に特化した博物館を平成12年7月にオープンさせた。先月には入管300万人を達成しただけに、土曜日であり春休みであり、高速道1000円と揃ったからか大変な混雑振りである。
 日本の化石の約8割を発掘し、フクイラプトルやフクイサウルスの国内初の前進骨格など見ごたえがあった。そして何よりも、空間が大きく恐竜を前から、後ろから、下から、上から見ることができる事は、想像以上の迫力であった。

 「恐竜」という親しみやすい素材を中心に、地球史全体を体系的に学習できる博物館を目指すという意欲が館内の隅々にまで垣間見る事ができた、有意義な視察だった。

●3月27日(金)大垣市で男女共同参画を福井市で子育て支援を視察した。大垣市でも福井市でも「豊橋のうずら」を持参し、PRに努めた。

 視察先の大垣から福井へ移動中の特急「しらさぎ」の車中で、議会事務局からの連絡で、知事への要望が無事終わったことを知った。知事は「元気なウズラの処分に戸惑いがあることは分かっている。ニワトリとの違いもはっきりさせる必要がある。一日も早く終息させる事が必要だ」と断言したという。

●3月26日(木)豊橋市議会最終日。各会派の討論の中で、議案に賛成であれ反対であれ、「豊橋のウズラを守れ」という主旨の要請がなされた。一部議案が一部議員の反対はあったが新年度予算及び条例案などが原案通り起立多数で可決された。

 最後に5通の意見書が提案され、採択された。その中には「高病原性鳥インフルエンザ緊急対策に関する意見書」があり、1.ウィルス確認検査の迅速化や家きん別の感染研究の充実などの防疫体制の強化、2.風評被害防止に対策に万全を期せ、3.経営支援対策などの措置を強く要望している。
 また、27日に県知事へ、そして31日には農水大臣に市議会としての要望書を直接、提出ことになり、昼の各派代表協議会などでその内容が確定した。

 夜は、参事会と合同で恒例の懇親会が市内のホテルで。

●3月25日(水)午前中、議会運営委員会、議員互助会理事会、各派代表者会議など5つの会議が続いたが、午後から4時半まで、久しぶりのフリータイム。豊橋公園を散策し、咲き始めた桜など春の息吹を感じた。

●3月24日(火)豊橋のウズラ農場の皆さんが議会へ来られ、出荷停止、移動禁止からもう一ヶ月、従業員をかかえ、たまごや糞の保管が限界に来ているなど生産現場の苦しい状況を訴えられた。またそれらを要望書として持って来られ、各会派にも届けられた。

●3月23日(月)遂に、予算特別委員会最終日。特別会計、企業会計の審議、討論、採決となり、全議案が可決された。あとは25日の議運、26日の本会議最終日へと続く。

●3月22日(日)葬儀、市民相談など、春の冷たい雨とともに気圧の谷間で不順な一日。

 毎週、日曜日に中日新聞に掲載される「漢検に挑戦」と「数独」。なかでも「漢検に挑戦」に取組むと自分の漢字力が落ちていくのが自覚できる衝撃の連載である。今回も四字熟語から「合従○○」、「暖衣○○」、「○○牛後」、「延命○○」、「異端○○」、「鼓舞○○」、「遠慮○○」、「○○連理」、「○○自若」が書けず、ガックリ。

●3月21日(土)すっかりと春めいた一日。ウズラ農家を訪ね現状と課題の掌握。午後から静岡市議選が始まった静岡へ。

●3月20日(金)春分の日。午前中は低気圧の通過で風雨激しかったが、義父の墓参りに岐阜へ。

 折角の機会だからと多治見市で会社員時代の同期の友人と23年ぶりに再会。会社を退職し、年金生活の中で政治をじっくりと見ているという。そして曰く「本当に将来を托せる生活臭のある政治家がみあたらない」と。このしっぺ返しが日本の将来にどのような影を落とすのかと憂いていた。

●3月19日(木)予算委員会8日目。教育費から特別会計に審議内容が推移してきた。あとは23日の特別会計と企業会計の審議で予算特別委員会は最終日となる。

 鳥インフル対策に懸命の作業が続く中で、ウイルスは確認されないものの抗体検査で過去に弱毒性のH7亜型に感染した事実が判明した国内最大のウズラ農場で、自主的な殺処分か、行政による農場監視プログラムの実施の二者托一を迫られていたが、殺処分の判断をされた。約67万羽で今までの4農場で最大。これで併せて100万羽を越える事になる。

●3月18日(水)予算委員会7日目。夜は定例の党員会。集まった党員は少なかったが、鳥インフル、定額給付金、高速道路1000円について丁寧に説明。持参したウズラの生卵が説得力があった。

●3月17日(火)予算委員会は第6日。農林水産費の款で「鳥インフルについて」はかなり突っ込んだ質疑が展開された。

 夜、産学官交流サロン。ゲストスピーチは豊橋創造大学保健医療学部看護学科長の森田せつ子氏の「豊橋創造大学における看護教育のめざすもの」、独立行政法人国立病院機構豊橋医療センター看護部長上條京子氏の「看護士確保から見えてくるもの〜あなたの老後は大丈夫ですか?!〜」。ともに高齢社会、地域医療をキーワードに説得力ある30分ピッタシの有意義なスピーチだった。

●3月16日(月)予算委員会第6日。相変わらず一期生の議員が頑張って質していた。

●3月15日(日)午前中、連絡があったアイガモ農家で移動禁止になっている窮状を丁寧にお聞きした。

 午後に、市美術館でお世話になっている方が出展された絵画展を鑑賞。その場で議員を引退された先輩議員にお会いし、しばしコーヒー談義。午前中の中日ハーフマラソンに出場し完走された先輩の元気さには感服。

●3月14日(土)冷たいみぞれ交じりの雨の中、私立桜ヶ丘学園桜ヶ丘中学校の卒業式。毎回、参加させていただくたびに感動させられる15歳の旅立ちの儀式。今年も、一人一人が卒業証書を受け取り、一人一人がマイクの前で旅立ちの決意や夢を語る。
 「お母さん、3年間弁当作ってくれてありがとう。もう3年間お願いします。お礼は甲子園に出場する事でさせていただきます」。
 「終わりは始まり、始まりは終わり。今日からは笑いの道に一直線で走ります」。
 「三重県から家族ごと引っ越してきて、私に柔道の道を歩ませていただきました。高校生になったらインターハイ優勝目指して頑張ります」。
 若さは素晴らしい。青春は輝かしい。

●3月13日(金)予算特別委員会三日目。午後から神田知事と共に農水大臣へ陳情活動のため不在になった市長の出席要求について、共産党のベテラン議員より、併せて4回の動議がかかったが、いずれも起立少数で門前払い。

 夜遅く、市長や知事が農水大臣に申し入れた内容などがFAXされてきた。知事は「国のモニタリング強化の方針に協力したウズラ農家は何ら症状の出ていないウズラが殺処分されることとなったことに、やり場のない怒りを抱いており、国において産地の再建などに万全の対策を取られるよう、特段の配慮をお願いしたい」とし、市長は「現在の国の防疫指針は鶏を前提としており、今回の発生にそのまま適用することはウズラ農家の理解は得られない」とした。

●3月12日(木)午前10時から本会議が再開され、先議を求められた補正予算案を審議。75億5千万円余の補正予算のうち62億円余は定額給付金と子育て応援手当てであり、審議の行方が注目されたが、結局、共産党も賛成し、反対は市民派といわれる2人の議員が反対したが、起立多数で可決された。本会議後、新年度予算を審議する予算特別委員会がいよいよ始まった。

●3月11日(水)予算特別委員会が始まり、まず今年度の補正予算案の審議。定額給付金や子育て応援特別手当などに質疑が集中した。

●3月10日(火)一般質問三日目。公明議員団の女性議員二人が相次いで登壇した。宮澤議員は環境問題や総合動植物園など、沢田議員は地域医療などを取り上げたが、もう少しキメ細かい現場調査があれば、もっと説得力がある質問に組み立てる事ができたのにと思うのは、老婆心だろうか。

●3月9日(月)本会議一般質問2日目。一期生の議員たちがよく研鑽し、現場を回り元気な質問を展開していたのには、頭が下がる。

 昼には「豊橋のうずら」を使ったメニューが地下の職員食堂に並んだ。産業部からの要請もあり、市長、副市長と同時に食べる所をニュース取材された。あれだけのテレビカメラに囲まれての食事はさすがに気を使ったが、それでもおいしくいただけた。

●3月8日(日)久しぶりの日曜日の「三八朝市」。「定額給付金はいつ」をまとめた「ひであきレポート」NO78を300枚用意したが、結局、2時間で配る事ができたのは半分。出展者の高齢化、買い物客の高齢化が相乗して、人通りも少なくなってきた。

 午後1時半からは「ライフポートとよはし」中ホールでの「母子家庭児童新入学進学激励会」に出席。自らも中学2年のときに交通事故で父親を亡くし、その日から始まった苦しく、辛い日々の中で頑張る母親の背中を見ながら、生き抜いてきたことを話した。
 今年、小学校に入学する子はともかく、中学へ入る子ども達に通じただろうか。中学に入学する子どもの代表に文具券を贈って激励した。

 終了後、豊橋交響楽団スプリングコンサートに。午後のひと時、クラッシックに堪能した。

●3月7日(土)マスコミ各社の週末の世論調査の結果がWebニュースで流れている。
 民主党の小沢代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件を受け、小沢氏が代表を辞めるべきかどうかについては約6割が「辞めるべきだ」。また、事件に関する小沢氏の説明に対しては、「納得できない」は約8割。このほか、政党支持率で民主党と自民党の支持率は同率になるなど、民主党に厳しい数字が並ぶ結果となった事を報じている。
 今になって、饒舌に語りだしても大衆はごまかせない。自民党もダメ、民主党もダメ、ならば国民はその思いをどこに託すのだろうか。

 今日も一日、農水省が委託した疫学調査チームの6人が訪れ、調査していた。最大のテーマは、感染経路の特定のために、克明に「点」と「線」を追っていた。残念ながら、調査結果をまとめるのには約6ヶ月は要すとのこと。

●3月6日(金)再開された豊橋市議会2日目、五会派の代表質問。会派代表の3人が鳥インフルエンザ問題を取り上げたが、微妙な段階だけに突っ込んだ質問とはならなかったが、市長の答弁は概要、次の通り。
 「高病原性鳥インフルエンザの発生による農家を始めとする、関係団体などの精神的負担、経済的損失は計り知れないものがあると考えています。市と致しましてもでき得る限り、これらの農家を支援してまいりたい」。

 休憩時に市長と会う機会があったので「豊橋の農業、その一角を担うウズラが瀕死の重態に陥っている。体を張って懸命にリーダーシップを発揮して、断じて豊橋のウズラを守っていただきたい」と申し入れた。

 本会議終了後、各派代表者会議。「2件目のウズラ農場の殺処分されたウズラ等を発生農場に隣接する市有地(廃棄物最終処分場に隣接する未利用地)に埋却する事に理解と協力をお願いしたい」と要請があった。

 それにしても、本会議の中で市長が教育長が答弁する部分までどんどん読み上げていった。結局、その部分を削除し、教育長に再度答弁を求めるという議長の議事整理権で事なきを得たが、今日一日、質問者も答弁者(主に市長)も脚本のように原稿の読みあい。議会の実態をさらけだすことになった。

●3月5日(木)全国初の定額給付金が北海道や青森で給付されて、笑顔一杯のニュースが流れている。それとは裏腹に、2件目の鳥ウィルス発生が確認された農場の経営者。ウズラとともに35年、人生をウズラと共に生きてきた。

 「私のウズラ農場が、豊橋で2件目のH7型に感染しているウズラが確認された。感染措置には従うが、私の農場で豊橋の鳥インフルの終わりにしていただきたい。それだけにしっかり分析し、研究してもらいたい。
 ウズラの血液だけでなく、卵の分析、糞の分析・・科学的にしっかり研究して原因を徹底的に明確にしてもらいたい。なぜニワトリヤ、アイガモからは検出されずに、ウズラから検出されるのか。渡り鳥などが運んでくるというが、渡り鳥はウズラ農場の上だけを飛んでくるのではないはずだ。野鳥からの感染はまず考えられない。現に私の農場は野鳥が侵入しないように窓や、隙間は一切ない。
 ウズラは一日に1個の卵を産み、その卵を生産者は一個3円から5円で業者に渡す。そしてほぼ一年で殺され、有機肥料として活用される。ウズラは孵化してから大体60日から90日の間に、このような感染する事があり、合併症を防止するためにワクチンなどを投与する。そのことによりウィルスが分離され体内に抗体ができる。だからウズラ業者はこういう病気とは共有・共生しているのが実態だ」と35年のウズラ飼育の経験の重みが説得力を増す。

●3月4日(水)2件目の高病原性の鳥インフルエンザウイルスH7型が確認され、再び衝撃が走る。今回も27万羽のウズラすべての処分と周辺農場からの出荷を規制する。
 「ウズラはもともとは渡り鳥。豊橋では戦後の食糧難のときに、市内および周辺の山中からウズラを獲ってきて、それを飼い慣らしたのが始まりなのだ。われわれに専門知識はないが、ウズラは野生に近い種なので、インフルエンザウイルスを持っているのは当然。検査をすれば、どうしても陽性反応する個体がいる」と話すのは鶉組合の幹部する。
 また、「ウズラとニワトリを同じ基準で検査し、処分するには、疑問だ。国はウズラに関する基本的な知識を持っているのか!」と怒りの電話。

 5年前に鳥取などで鳥インフルエンザが相次いで見つかった教訓から、豊橋養鶉組合では予防策を徹底してきた。各家禽農家は渡り鳥の侵入を防ぐためのネットを張り巡らせ、入り口では作業員に靴の底を消毒させたりして徹底してきた。飼育舎の消毒は最低でも10日に1回はやってきた・・・・・・その上でのこの騒動。感染経路もいまだ判明せず・・・、現場では予防の難しさだけが残って、弥生の春風とは裏腹に焦燥感と疲労感ばかりが漂っている。

●3月3日(火)午前10時、一般質問質問通告。代表質問含め19人が通告。

●3月2日(月)午前10時から市立豊橋高校の卒業証書授与式。働きながらの若者たちの旅立ち。その中で生徒会長だった女性の答辞が凛として素晴らしかった。「私は豊橋高校に通っている事を人に話す事ができなかった。そして今、私は胸を張っていえます。豊橋高校で学んでよかったと」。

 午後、豊橋市議会3月定例会開会。開会と同時に直ちに「市長より発言の申し出があり、休憩します」と一旦休憩を取り佐原市長が豊橋の鳥インフルで緊急発言。「国・県の素早い対応について感謝し、議会に対しても、風評被害防止や農家支援の実施について、ご理解とご協力をお願いしたい」。

 前後して、市教育部長と給食課長が議長室を訪れ、学校給食で、一方的に中止を伝えた問題の顛末を報告に来た。
 発覚した2月27日は豊橋養鶉鰍ヨ何度も連絡を取るが混乱が続き、連絡取れず。保険給食課は、週明けの2日(月)にうずら卵を使った「はるさめスープ」を予定していたので、うずら卵の納品ができない場合を想定して、代替品を検討し、あわせて3月中の献立を変更し、給食材をまかなう(財)豊橋市学校給食協会へ連絡。同協会はやむをえずファックスで「3月分うずら卵の発注は鳥インフルエンザの発生により、使用を中止します」と送った。このFAXがあまりにも文切り方で配慮がなさ過ぎた。それが鶉組合から明らかになり、風評被害を増幅させるような市の取り組みがマスコミの餌食となった。

 午前中に教育委員会幹部が養鶉組合を訪れ、手違いを認めお詫びし、一件落着かと思われたが、父兄からは「豊橋のうずらの安全性の実験台に子どもを使うのか!」「疑わしきは使わずではないのか!」と抗議の電話が自宅に2件。

●3月1日(日)午前10時からの市役所前の市民広場での市消防団観閲式終了後、市役所の農政課へ。

 5人の職員が善後策に追われていた。「私たちは、すべての情報を開示して、取組んでいます」と課長補佐。
 25日に県が実施したモニタリング調査で、10羽のうち2羽から陽性反応が出た、岡崎、そして横浜での遺伝子検査、ウィルス検査でも陽性だったので、ひとまず安心したのに、念のためにと持ち込んだ筑波の動物衛生検査所検査で27日の深夜に高病原性のH7亜型と特定されたという。一緒に行った宮澤佐知子議員は所管の環境経済委員長でもあり、今日までの経過を克明に聞きだしていた。

 農場ではウズラの殺処分が午後から始まった。青い袋にウズラを入れて、ボンベから炭酸ガスを注入すれば一瞬で死ぬという。それでも対象なのは約26万羽。そして鶏舎の前の畑に埋却するという。そこには保険が支払われ約8割分は補填されるという。
 昼のテレビでウィルスが検出された飼育場の経営者が「一匹も死んでいないのに、なぜ元気なウズラが全部処分されるのか」という怒りの声が流れた。「私たちは何も悪い事はしていない。一生懸命に働いてきたのに・・」という奥さんの悲痛な声も・・・。

 豊橋市養鶉農業協同組合では、取引先からのキャンセルが続き、出荷作業はストップしたまま。ダメージは大きい。
 そのダメージに追い討ちをかけるように、とんでもない情報が入ってきた。豊橋市内74校25,000人の給食を賄っている豊橋市学校給食協会が2月27日の夕方に3月の給食に使用する予定のうずら卵をキャンセルする旨を養鶉農協に連絡したことが明らかになってきた。月末、月初をまたいだ事件に思わぬ死角があったということ。
 風評被害を増幅させるような市の取り組みがマスコミの餌食となり、夕方のニュースではそのテンヤワンヤが報道されていた。「なにをしとるじゃ!」


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