★月間レポート★「ひであき」の動き 議会の動き

08年7月 汗をふき飛ばして
●7月31日(木)宇都宮からの帰途、新幹線の車内に流れる文字ニュースから、いよいよ福田内閣が内閣改造に踏み切るという。
 しかしまた、マスコミの論調は厳しく、内閣の顔ぶれが変わっても、原油高騰や、持続可能な社会保障制度への道筋など抱える課題はあまりにも大きいし、それに答え得うるだけの内閣改造をやりきるリーダーシップが福田首相に期待できるだろうか。麻生氏が自民党幹事長に就任予定とか。自民党の衆院選へのぎりぎりの挙党体制なのだろう。

●7月30日(水)午前10時からの都市機能整備調査特別委員会を見届けてから、議会事務局長と栃木県宇都宮市へ。宇都宮市は人口50万人を超える栃木県の県都、その宇都宮市内のホテルで「全国競輪主催地議会議長会役員会」が開催され、議会を代表して参加した。
 全国47の競輪場の車券売上額は、平成3年度の1兆9,553 億円をピークに14年連続して減少している。平成19年度は8,401億円、対前年度比では97.6%と減少幅が緩やかになったものの、平成3年のピーク時と比べれば、半分以下であり、赤字団体が4団体、各自治体の一般会計に繰り入れている団体は28と、半分強である。
 また平成3年のピーク時に全場で1516億円の収益があり、そのうち日本自転車振興会への交付金は672億円であったのが、平成19年度は212億円の利益なのに日自振への交付金は248億円という現実。当然に、競輪施行者からは「赤字であっても、交付金を出さなければならないのはおかしい」という意見も出された。
 競輪の厳しい実態から、納めた交付金の1/3を限度に、H18年度から5年間の期限立法で翌年に還付されているが、抜本的な解決策にはなっていない。それよりも還付総額が84億円、5年間では400億円からの還付が行われるという日本自転車振興会のあり方も問われている。

●7月29日(火)午後、山口県岩国市の建設常任委員会が市営住宅関連の視察に来訪された。今日から議長が視察で出張のため、代わりにお迎えした。
 今年2月の岩国市長選や4月の山口2区補選など今年前半の政局の中心舞台でもあり、米軍基地再編の焦点の市だけに、皆さんにお会いでき楽しかった。委員長の河本千代子議員は公明会派で、頑張っておられる様子が嬉しかった。

●7月28日(月)午後から、豊橋・湖西、田原市議会正副議長会議が田原市で。トヨタ自動車田原工場のレクサス製造ラインを見学させていただいたが、最高級のレクサス製造に携わるレクサスの匠たちの取組みに、学ぶ所は多かった。
 それにしても1800万円という最高のレクサスが発注から納品まで1年半も擁する中で、契約が相次いでいるという現実には驚きと、何か空しさを感じたのは自分だけだろうか。

 また午後、総務部行政課からの報告で「公明党議員団6人が昨年の統一選で作成した選挙ポスターに代金の水増し請求があり、107万円余の不当利得があるので、豊橋市長は名古屋の印刷業者に返還させよ」というオンブズマン議員による訴訟は「原告の請求を棄却する」との判決があったことが報告された。当然とはいえ、一安心である。

●7月27日(日)午前は壮年の集いに出席。午後からその会合に出席していた壮年の方々と「暑い、暑いとゴロゴロしていても始まらんから」と、新城の鮎滝や、千枚田にも寄って奥三河の日帰り温泉へ。そして露天風呂やサウナで汗を流しながら、大いに語り合った。これからの社会、これからの人生、これからの政治について。

●7月26日(土)午前9時から「子ども未来館−ここにこ」開館式。幼児や小学生、また参加者を迎えたブラスバンド、そして司会をした高校生など、明日を担う子どもたちが主役となりオープニングを飾った事は、この施設の全てを物語っていた。参加した子どもたちの目が輝いていた。ワクワクしていた。そして、夏空にオープンを告げる風船が舞った。

 開幕式を見届けて、名古屋へ向かい、党愛知県本部の夏季議員研修会に参加した。様々な指導やレクチャーがあったが、久しぶりの草川副代表が「08年下半期の政局の行方」について語った。オイルマネー、消費税、北朝鮮問題など相変わらずの草川節が冴えた。

●7月25日(金)午前10時、総務部長が行政課長と共に「豊橋市政100年史」発刊の業務報告に来られた。この「100年史」が完成して、市制100周年行事は一つの区切りとなる。

 第90回記念の夏の甲子園代表を決める東愛知大会決勝。我が東三河から勝ち残った田原市にある成章高校が、炎天下での激闘の末、大府高校に惜敗。春夏連続甲子園出場という夢が散った。それにしても28年ぶり甲子園出場を勝ち取った大府高校も公立の進学校。両校の健闘を讃えたい。

●7月24日(木)特に公務も予定されていなかったので、企業などの訪問活動に徹した。

 昨夜、シャワーを浴び寝ようとしていた午前0時半、突然にニューステロップが流れた。岩手県沿岸北部を震源とする震度6強の地震があり、東北太平洋岸で震度5強、北海道や関東地方の広い範囲で揺れを観測した。
 大きな地震が頻発する。東海地震、東南海地震も決して他人事ではない。「天災は忘れぬうちにやってくる」事を心しなければならない。

 東京・八王子の書店でアルバイト女子学生や女性客が殺傷されたり、埼玉・川口市では15歳の中学3年生女子が父親を殺害したり、暗澹たる08年の猛暑の夏である。

●7月23日(水)午後から、東三河市町村議会議長協議会の総会と情報交換会。豊橋市が開催市であるので慣例に従って、司会進行を副議長である私が、また総会の議長は豊橋の議長が担当するなど緊張の時間が続いた。また、開会に先立ちオープンまじかの「子ども未来館」を遠来の議長・副議長に見学していただいた。

 夜は、定例の党員会。今回は夏季友好週間でもあり、総合動植物公園の斉藤園長に来ていただいて、「動物の話」。終始、動物がかわいくて、かわいくてしょうがないという園長の動物への愛情が言葉の端々に感じられて、楽しいトークになった。

●7月22日(火)東京は暑い、東京は人で一杯、東京のラッシュ時の人いきれには圧倒される。午前9時から、世田谷区役所で「教科『日本語』の取組み」と「成年後見制度」についてレクチャーいただいた。

 夕方からは、岡崎市まで戻って「県下5市議会議長協議会」に出席。事前に予定されていた項目の協議が終わり、それぞれの議会が抱える課題を率直に話し合った時間が充実していておもしろかった。

●7月21日(月)「海の日」を記念した「とよはしみなとフェスティバル」−第10回港楽園が、神野ふ頭町のポートインフォメーションセンター一帯で盛大に行われていた。猛暑の中を大勢の市民が来場し、巡視船の見学や、三河湾クルーズなどを楽しんだ。

●7月20日(日)夏の高校野球東愛知予選で勝ち続けている成章高校の応援に豊橋市民球場へ。春の甲子園に出場した成章高校の一段と力をつけた試合ぶりが嬉しかった。エース小川投手は連戦を前に温存されたが、それでも7回コールド勝ち。

●7月19日(土)午前中は、町内の廃品回収の日で、汗だくになって古新聞や雑誌を町内の皆さんと回収した。

 午後からは東三河5市の議長会有志が新城市で懇談会。夏の風物詩「笠鮎」漁法も見せていただいた。懇談の中で中日新聞連載の小説「新三河物語」の話題になり、「三河は一つ」の歴史談義に花が咲いた。

●7月18日(金)午前中はオープンまじかの「子ども未来館」の内覧会。スッキリとした外観に、充実した内容。愛称は「ここにこ」。ここにくるとにこにこして、楽しくなるよ!だから、「ここに行こう!」といういみで名付けられた。

 豊橋の、東三河の子どもたちがこの「こども未来館」でさまざまにふれあい、さまざまに発見し、体験し、未来に向かって大いに羽ばたいてくれることを期待する。「仕事・体験プログラム」もユニフォームもそろっていて、大工さん、花屋さん、美容師、アナウンサーなどプロから仕事について、教えてもらうコーナーは、議会での提案が実ったようで、楽しい。

 午後、教育部からの事業報告。長い間、韓国の晋州市と教育交流を重ねてきたが、今月22日からの豊橋の小学生20人が訪問する予定であったが中止になった旨の事業報告。夏休みを前に、韓国語も学んで夢膨らませていただろう子どもたちに、竹島の領有権問題という政治問題が覆いかぶさった。
 今回の急な中止申し入れで飛行機などのキャンセル料は7割の約175万円も発生。一日も早い再開を望む。

●7月17日(木)午前9時から市議団有志で設楽町へ。すでに7月3日には早川豊橋市長を代表に豊川流域下流の5市1町の市町長6人が愛知県庁を訪れ、県豊川水系対策本部長の西村眞副知事に対し、「設楽ダム建設同意確約事項に係る検討事項」の検討結果を伝えるとともに、「設楽町の建設同意が得られるよう配慮してほしい」と申し入れた。
 これらを踏まえ、国・県から設楽町に建設同意の条件として7項目の確約事項などについて具体的に解答がなされようとしている微妙な時期でもある。

 そして、いよいよ総貯水量9800万立方b、総事業費約2070億円の設楽ダムが2020年度の完成をめざして動き出そうとする大事な時期に、市議団有志で現地を訪問した意味は大きい。

 山口設楽町議会議長は「地域住民が納得できる粛々とした回答を期待したい」、加藤設楽町長は「水没する予定の120世帯、地権者600名の山林田畑の保証も含めて、この地域がダムによってますます過疎化し、落ち込んでいくような地域になっては、何のためのダムかわからない。下流域の皆様のご理解と、ご支援をお願いしたい」と挨拶いただいた。
 その後、えん堤建設予定地や、土捨て場、水没者移転候補地などの現場を視察し、昼食会場まで議長や副町長につきあっていただき、貴重な一日となった。

●7月16日(水)午後、今秋の二川宿本陣まつり「大名行列」のお姫様−雅姫役の福井さん、琴姫役の伊藤さんが実行委員会の皆さんと議長を表敬訪問。また、保育協会の役員の皆さんが大挙して訪問してくださった。また、ブラジルのバラナヴァイ市との教育交流に係る友好提携について教育長の報告など公務が続いた。

●7月15日(火)蒸し暑い一日。夕方から木曜会(市の管理職で構成)野球部と定期親善試合。2対2の同点の緊張から、議会チームのエースであり4番バッターの杉浦議員が二本目のランニングホーマーで4点を挙げ、6対2で逃げ切った。さわやかな汗、懇親会でのビールがうまく、会話が楽しかった。

●7月14日(月)午前中、甲州市のまちづくり施策「勝沼タイムトンネル100年構想」を視察。勝沼ぶどう郷駅から正面のぶどうの丘、はるかに南アルプスの山並みを望む雄大な景観には圧倒されるほどのロケーションであり、感動のパノラマであった。

●7月13日(日)山梨県の北杜市須玉町で北杜市の同僚議員と合流し、「おいしい学校」など「三代校舎ふれあいの里」を学んだ。厳しい山間の環境の中で、今秋の市議選がせまっているとか。大勝利と再会を約し別れた。

 夕方、どうしても訪問したかった韮崎市の元同僚議員のご家庭。ガンに侵されながらも奇跡的に現場復帰し、豊橋まで訪ねてきてくれた彼が亡くなったと聞いたのは葬儀も終わった2年前の正月明けであった。以後、奥様の体調もよくないと聞いて、お参りする機会が延び延びになっていた。長い間、気になっていたがやっと彼の霊前に線香を手向けることができた。奥様も気丈に頑張っておられ、元気な姿で迎えてくださった。

●7月12日(土)大分県教育委員会に、いや教育界に激震である。大分県の教員採用をめぐる汚職事件は、教育委員会の幹部職員による疑惑が広がり、学校教育への信頼を揺るがす事態となっています。さらに疑惑は採用にとどまらず、校長・教頭への昇任という教員人事全体に広がりをみせつつあり、底なしである。
 それにしても、採用試験の点数を依頼があった受験生の点数が低ければ水増しし、依頼がない受験生の点数は逆に低くし、全体の平均点が上がらないように工作したなどというのは、一体、いかなる知恵であろうか。

●7月11日(金)来週の市管理職の組織−木曜会との親善野球を控えて早朝練習。
 朝9時からは、建設消防委員会所管施設の視察が夕方まで。中消防署では消防指令センターやAEDの取り扱いなどに始まって、豊橋駅東口の大山塚跨線人道橋、23号豊橋バイパス西部区間、耐震性貯水槽、柳生川南部や牛川西部地区の区画整理事業など精力的に見て回った。

●7月10日(木)先日、第29代ミスみなとに選ばれた「港の女王」山本彩さん「船の女王」伊藤瑶子さん「海の女王」伊藤笑子さんの3人が市議会を表敬訪問していただいたので議長と共に応対した。
 「2年前から、このコンテストをめざして、仕事、健康、マナー習得などに取り組んできました」という。何事も、その陰にある懸命な努力があってのゆえと納得。暗い事件が多い社会に三人の笑顔で夢や希望を沸き立たせてください」と激励した。

●7月9日(水)富士宮市で「庁内ネットワークと統合OAシステム」の視察を終えて、豊橋へ戻り、FM豊橋の「番組審査会」に出席。コミュニティ放送としては全国3番目のFM豊橋のあり方について意見交換した。

 夜は、政治学習会を担当。参加者に高齢者が多い中で後期高齢者医療制度の改善点を理解して頂くのは、大変な作業であることを、改めて実感。

●7月8日(火)市議団や議会事務局との打ち合わせを終えて、小田原へ。小田原市が取り組んでいる「原風景百選」の取り組みについて視察。市民の人生の一こま一こまが凝縮された思い出やエピソードに込められた原風景を市民共有の財産にしていこうと言う施策が輝いて見えるのは、自分が年を取った証左であろうか。

●7月7日(月)午後、飯田市議会の事務局長が来豊。三遠南信道工事が急ピッチで進む中で、三遠南信の各市議会が、連携だけでなく戦略性をもって取り組んでいきたいという飯田市議会議長の意気込みを伝えてくださったが、全くの同感である。

 公明党が提案した初の「クール・アースディ」のこの夜、市役所や公会堂周辺はライトダウンで静かなたたずまい。我が家も今夜は、早めに消灯。

●7月6日(日)夕方、NHKテレビの再放送。「地域の医療を守るのは誰か」〜夕張・医療再生二年目の課題〜に引き込まれた。
 財政破綻した北海道夕張市で地域医療の再生に取り組む医師を中心のドキュメント。地域医療を崩壊させたのは「病気でもないのに高齢者を病院に入れっぱなしにする社会的入院と安易な救急利用」だといいきる。次いでは「なんでも病院頼み」の住民意識を変えることから始まっている。見ごたえある一時間だった。

●7月5日(土)写真愛好家の人たちと鈴鹿関宿へ。初夏の陽射しを浴びて、街道の面影残る家並みはタイムスリップしたような風情と、人間の営みを生き生きと伝えているようなリアルさを併せ持つ不思議な空間でもある。

●7月4日(金)週末の友人の結婚式で帰京した長男。今月末には東京のアパートを引き払い、タイへ赴任する日程も明確になり、父親としては何となく複雑な心境で、息子と飲むビールが苦い。

●7月3日(木)週刊新潮に連載されている「あえていう『後期高齢者医療制度』は絶対に必要だ」はおもしろい。櫻井よしこ氏が鋭く高齢者医療費の実態について書いている。

 「つまるところ、病院経営は、無駄であっても検査と治療をジャンジャンしないと成り立ちません。ですから、不必要な検査も、やっておきましょう″となる。患者も″その方が安心だから″という理由で、検査を無批判に受け入れる。儲けのためと一時的を安心のため、病院側と高齢者のこの二つの要素が両輪となって、高齢者医寮費を加速度的に増大させています。あまりにも無駄が多いのです」などと現場の本音が次々と留めてある。
 「高齢者医療の現場は問題だらけである。私たちがよりよい医療を築こうとするなら、なによりも、戦後の医療制度の変遷とその失敗を分析することが必要なのである」と問題提起している。

●7月2日(水)昼食をはさんで地方自治功労者の会−有終会総会、及び懇談会に議長と共に参加。大先輩の市議OBの皆さんも元気な姿を見せてくださった。

 夜は、地区委員会。夏に向けての党員活動について協議。

●7月1日(火)朝9時半から市東部地区のバス・タクシー実証運行事業の出発式に参加。
 バス路線が廃止になり、貴重な住民の足を取り戻すため、豊橋市が市民協働で走らせる「コミュニティバス東部東山線」は明日2日から本格的に走り出す。二川フランテ館〜豊橋医療センター〜運動公園までの8.6キロで運行し、2年後の運輸局認可を目指していく。広い豊橋市内でその成果が期待される。週4日、午前8時台〜午後4時台、おおむね6往復する。運行時間片道28分。1乗車200円(子ども半額)で、回数券や定期券も販売する。

●6月30日(月)議長と共に東栄町、豊根村を訪問。東栄町では尾林議長が、豊根村では鈴木議長や熊谷村長が丁寧に対応して下さった。「過疎が進む中山間地で生き残っていくのは厳しい。豊橋市のリーダーシップに本当に期待している」と豊橋への期待は熱い。帰りに豊橋市神田ふれあいセンター(旧神田小校舎)にも立ち寄った。

●6月29日(日)一日中雨の日曜日。午後からは市役所講堂で校区社会教育委員大会に出席。市長についで、あいさつさせていただいた。「50年続いている豊橋まつりの造形パラダイス、100回の定期演奏会を重ねた豊橋交響楽団、青陵中生徒会と地域が育り守った青陵街道の夏みかんみかん並木・・。豊橋らしい、豊橋が誇りうる人文資源を更に発展させるために社会教育委員の皆様がご尽力いただきますようにお願いいたします」と。

 終わって、豊橋駅東口での「宮城・岩手地震の被災者救援募金活動」に参加。雨模様の中を行き来する市民から真心の浄財が寄せられた。


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