★月間レポート★「ひであき」の動き 議会の動き

08年4月 混迷の国政をしりめに!
●3月31日(月)遂に年度末。焦点のガソリン税などの暫定税率は期限切れ。政府は自民党、公明党が列記した「地方自治を預かる皆様へ」という文章で「責任ある政権政党としての我が党を何卒信頼していただき、このような異時異例の事態に協力して対処していただきたくお願い申し上げます」として、「歳入法案の空白期間を最小限に抑えるべく、暫定税率維持に万全を期すこと」と訴えている。
 要は4月末には再可決して元に戻すということ。果たして世論の支持は得られるだろうか。明日からの値下げを待っている国民の大多数の真意は、道路財源が失われたり、地方財政に歳入欠陥がでることとは切り離してとにかくガソリンが安くなる時を待っているのであり、そこに民意があるとするなら、この現実を見誤ると政権の命取りになりかねない。

 政局は4月パニックに向かう。

●3月30日(日)近所の人たちなど6人を乗せて、名古屋市博物館での「大ナポレオン展」を見学しながら、友好活動に。

 大ナポレオン展は、混沌としたフランス大革命のさなかで頭角を現し、第一帝政の皇帝にまで登りつめたナポレオンの波乱にとんだ52年の生涯が展覧されていて、興味深かった。途中、立ち寄った鶴舞公園で昼食しながら桜満開の公園内を散策。
 一緒に乗せていった人たちの訪問先で「いつも大変にお世話になっています」とご挨拶させていただいたが、口々に「国民そっちのけの子どもの喧嘩にはほどほど、あきれる」、「日本の国はこんなことばかりやっていて、大丈夫なんでしょうか」と嘆く表情には怒りがにじんでいた。

●3月29日(土)年度末を控え、ガソリン税などの暫定税率について政治が動かない。このままいけば4月1日の混乱は避けられない。政治の怠慢、国民を愚弄する政治は必ずしっぺ返しを余儀なくされるだろう。

●3月28日(金)長かった3月議会が終わって、ほっと一息。机の周りにうず高く積まれた資料の山を整理。

●3月27日(木)午前9時半過ぎから、市内の百貨店で「21世紀環境展」オープニング。多くの来賓をお迎えし、地球が抱えているさまざまな環境問題を解決するために地方都市で行う国連の「持続可能な開発のための教育の10年」を支援する催し。一人でも多くの人に環境問題を考えていただければと思う。

 午後からは本会議。3月定例議会最終日。全議案を可決し、閉会。夜は理事者側の参与会と合同懇親会。

 夕方4時になって福田首相が記者会見して、道路関連法案に関する新提案を行った。
1、地方財政や国民生活の混乱を回避するため、平成20年度歳入法案の年度内成立。
2、道路関連公益法人や道路整備特別会計関連支出の徹底的な無駄の排除。
3、道路特定財源制度は今年の税制抜本改正時に廃止し、21年度から一般財源化。
4、暫定税率分も含めた税率は、環境問題への国際的な取り組み、地方の道路整備の必要性、国・地方の厳しい財政状況を踏まえて検討。
5、道路の中期計画は5年として新たに策定。
6、新たな整備計画は、20年度道路予算の執行にも厳格に反映。20年度予算における一般財源としての活用は、民主党から現実的な提案があれば協議に応じる。
 7、与野党協議会を設置し、一般財源として使途のあり方、道路整備計画などを協議・決定。
 こと、ここに至って土日もないんだとしても、あと4日、実質あと2日で、このメッセージ。果たしてこれで民主党が乗ってこれるだろうか。

 項目の中に3.道路特定財源制度は21年度から一般財源化、5.道路中期計画は5年として新たに策定と本来、話合いで結論づけて、野党−民主党の顔も立てて発表すればいいことを、首相が発表してしまうあやうさ。
 いみじくも記者会見で首相は「話し合いができない状況において、本来であれば与野党間の政策協議の場で提示すべき内容でありますが、時間も切迫してきたということもありますので、こうした形で発表することといたしました」と語る。

 結局、「このままいけば地方財政や国民生活に大きな混乱が生じる」ので民主党に、「これを飲め!」と苦し紛れに述べているのに過ぎない。その上に、記者の質問に答えて「暫定税率を20年度から廃止するといった議論は、現実無視の議論ではなかろうかと思っております」と酷評した上での話である。

 この決断は少なくとも一週間遅い!かつ、一国の首相が言うべきでない結論まで述べてしまっている。一国の最高権力者のあまりにも遅い、かつ軽いメッセージではないか。
 国民を愚弄する無能な政治は、国民生活を混乱させない、地方財政に迷惑をかけないという最後の砦をも崩して、4月パニックに向かう。 そして政治不信だけが増幅されていく。

●3月26日(水)午後から市議団で一年間の政務調査費を精査。
 夜は党員会。市環境部から来ていただいて「循環型社会に向けて」の出前講座。政治学習では「暫定税率期限切れ」の問題を説明した。ガソリンが下がることを素直に話す以外にないが、それが4月1日からなされるかどうかはそのまま国民生活を混乱させるだけである。とはいえ「ガソリンが下がることは多くの人を対象にする」だけに、支持されてしかるべき現実でもある。

●3月25日(火)夜、産学官交流サロン。「地域における大学の役割」について愛知工科大学の畑中工学部長がスピーチされた後、総務省東海総合通信局長の佐村知子女史が「ユビキタス社会の実現に向けて」滔々とパワーポイントを使って話していただいた。

 国会が動かない。機能不全に陥っていて、暫定税率は期限切れになって、ガソリンが25円下がるのが現実味を帯びてきた。どうする、公明党。突破口を見出さなければジリ貧になることは明白。

●3月24日(月)病院事業会計で病院総合情報システムの再構築の問題を質疑して3月議会の私の仕事は終わった。8日間続いた予算委員会は午後7時過ぎに終わった。
 採決に入り一般会計予算、後期高齢者特別会計、介護保険特別会計などの議案が共産党議員団が反対したので起立採決で、それ以外は簡易採決で原案どうり可決された。

 今議会で一年生議員諸氏のしっかりとした議論が行われたのは、希望である。特に、今日も救急医療を担う市民病院のあり方や、上下水道料金と地域下水道料金を統合して請求・収納業務に改善した取組みや、総合動植物園の顧客獲得戦略などの議論を展開した感性と組み立てには敬服する。

●3月23日(日)やっと春らしくなってきた中で、午前8時過ぎから三八朝市で「ひでレポ」を配った。久しぶりにお会いする人も多く、「あんたら冬柴大臣をなんとかせんと」、「この秋の市長選はどうなるかのー」、「昨日は田原の成章高校が勝ってよかったのう」など、気軽に声をかけあって対話が弾んだ。

 10時過ぎに「日本共産党」の旗を立てて、衆院候補者がやってきた。大垣市議会での「後期高齢者医療制度、自民党議員からも反対」という「赤旗」を配っていた。「伊藤さん、本当にこの制度がいいと思っていますか」と話しかけられたが「増大する医療費の公平な負担を考えれば、制度そのものが悪いとは思いません」と答え、しばし政策論議。

●3月22日(土)朝4時から、豊川市の駐車場に集まって、成章高校甲子園応援団の一員として、一路、甲子園へ。

 押しかけた5000人を超す大応援団でアルプススタンドからレフト側外野席までギッシリ。成章高校の36年ぶり、東三河から33年ぶりの甲子園出場をどれだけ待ち望み、喜んでいるのかの証明でもある。
 青空と春風の中で始まった開会式の入場行進はまた凛とした雰囲気で行われ、高校野球の聖地を象徴していた。

 開会式直後の第一試合で登場した成章高校は、北海道駒大岩見沢と対戦。一進一退の試合展開だったが、8回に見事な逆転劇で、そのまま逃げ切り3対2で甲子園初勝利。
 黄色い帽子と黄色いメガホンの大応援団が喜びに包まれた。打たれながらも丁寧なピッチングを続けた小川投手、そして盗塁失敗やエラーがあっても、みんなで声をかけあい、試合の流れを接線に持ち込んだ成章野球に堪能した。

 17年ぶりの甲子園はリニュアールされていたが、さわやかな一日となった。

●3月21日(金)教育費の論議。小学3年生を対象に「子ども未来館」での未来を担う子ども勤労観育成事業費や自然ふれあい体験などを通じて、学校・家庭・地域の連携による教育のあり方を議論しようとした。しかし、教育委員会は終始、理路整然とした答弁を繰り返す。それほど豊橋の教育は、きれいごとで終始しているだろうか。
 不登校問題に象徴されるように子どもたちの苦しみは、一刻も放置しておけない現実がある。かといって教育現場がかかえる諸問題が制度的改変などでは解決するような根の浅いものとは到底、思えない。

 「子どもが社会の鏡」ならば、この社会を作っている私たち大人の責任、もっといえば生き様が正さなければ、結局、制度いじりのもぐらたたきのようになる。
 そうした中で現場の先生達は精一杯、子ども達と向き合い、子ども達と苦楽を共にして頑張っていただいている。人間の心を動かすものは人間の心である。「教師こそ最大の教育環境である」。きれいごとでなく、現場を直視して教師の人格練磨、教師の人間的成長なくして教育改革は進まないことを強調したかったが、ミゾは深かった。

●3月20日(木)朝から、雨の中を三重へ。中部国際空港へ海上ルートでつなぐ津なぎさ港のベイシスカで伊勢湾を眺めながら、中学の同級生と旧交を温める。また、コマツ時代の先輩宅で懇談のひと時、訪問したことを喜んでいただいた。帰る頃には鈴鹿山脈が夕焼けに染まり有意義な一日となった。

●3月19日(水)土木費・消防費の質疑の中でLRV導入に伴うLRTを前面にした街づくり、ドクターヘリを中心にした救命救急の課題について質疑したが、中身のある議論が展開できた。

●3月18日(火)前夜、というか朝方までモタモタして考えがまとまらなかった分、結局、労働費や、農林水産費などの質疑は、冴えない質疑になった。猛省。

●3月17日(月)予算委員会。民生・衛生費。午後2時からは、労働費・農林水産費・商工費の款にはいる。予算委員会も折り返し点を過ぎようとしている。

 夜は支援団体との連絡協議会。

●3月16日(日)意義深き3・16を記念して、16ヶ所で街頭演説を実施。3月議会での主張を交え15分づつ朝8時から、昼過ぎまで。さすがにぐったり。
 午後から、予算委員会の学習。モタモタして能率上がらず。結局、まとめることできず、午前1時過ぎまで。

●3月15日(土)国会は日銀総裁人事が頓挫し、道路特定財源の見直しを含めた与党修正案を作るように福田首相が支持したというが、民主党の反発は根強い。ドルは一気に100円を切り、株は一気に値を下げた。
 政策不況というが、重苦しい春になってきた。

●3月14日(金)やっと、発言の機会が与えられて「地域情報化」「戸籍電算化」の問題を取り上げて、質疑。30分できちんと終わった。

●3月13日(木)本会議で、補正予算を可決成立させてから、いよいよ議長副議長を除く38人による予算特別委員会は新年度予算の審議に入った。3月24日までの7日間のロングラン。
 それにしても、予算委員会は質疑時間は回答含めて30分。共産党や市民会議の女性議員が質問を並べすぎて、時間切れ!が続く。もう、この30分質疑も3年目なんやから、ちゃんと心得てやるのも議員としての見識でないのか。

●3月12日(水)補正予算審議。市民協働をとりあげて質疑した自分の質問で終わった。久しぶりの余裕ある午後、議員仲間とゆっくり昼食取りながら、政治談議。

●3月11日(火)本会議三日目。8人の登壇者がそれぞれの通告事項に従って、一生懸命に質問を展開した。

●3月10日(月)本会議二日目。午後10時半過ぎから一般質問に登壇。悔いなく60分ぎりぎりまで。「早川市政の11年半は豊橋市民にとって何であったのか」を財政再建、入札改革、開かれた市政、地域福祉、地域経済活性化、そして広域連携の角度から掘り下げた。
 「こうみてくると、早川市政というのは地方政治の質を変えた実りある「政は正なり」の3期11年半ではなかったのか。であるならば4期目に期待する声もある。次の市長像をどう描くか」と3問目で迫った。「豊橋市長に課せられる条件は市民が主役の政治を貫き、地方分権の時代認識がある人、そして東三河の様々な課題に取り組める人」と答えられた。そこで終わったが、悔いない60分だった。

●3月9日(日)午前10時からは、「壮年の集い」に講師として参加し、「道路特定財源」をめぐって3月末までなだれ込むと、再び政局になる状況をお話させていただいた。参加者の中で「伊藤さん」と呼び止められた方は一見、健常者のように見えるが、人工腎臓をつけている障害者。多目的トイレ、オストメイトなどがまだまだ不備で外出をためらうと切々。

 午後、中日国際マラソン。35歳で挑戦したシドニー五輪のヒロイン岐阜の高橋尚子。しかし、レースが始まってまもなく失速。それでも沿道の応援を受けながら最期まで完走。 彼女が金メダルを取ったとき、自分は市民病院での腹部大動脈瘤の手術を控えていた。自宅へ一時帰宅自分が早朝の女子マラソンでの高橋尚子選手の頑張りに手術に向かう覚悟を決めた。あの時を万感の思いで振り返った。

●3月8日(土)なかなか一般質問準備が進まない。何せ、点滴して、指定された3種類の薬を飲むと眠くて、眠くて・・・。外は春の日差し、我が春は何か一気に遠のいた・・。

●3月7日(金)3月議会開会。第一日は代表質問5人。
 こども未来館オープンに向けたにぎわいの創出に努力し、まちなか回遊の仕組みづくりにも言及した。また、設楽ダム建設同意に向けた下流市町の取りまとめについては、上下流が共存共栄できるような対応をしていきたいと語った。また、課題であった勤労福祉会館の存続問題については、県関係各位の尽力があり、3年間継続し、あとは検討の末に市が引き取る方針であることが、明確になった。

 夜、近くに住む娘が晩御飯のおかずを4種類も作って、パートで疲れて帰ってきた妻や義母を喜ばせた。それが、また結構おいしく食べ過ぎた。

●3月6日(木)朝、かかりつけの医院から電話あり、「昨日の血液検査結果でCRPと白血球数が異常に高いので、やはりもう少し点滴治療で治さないと・・」ということでまた医院へ行って点滴。外はもう春の風なのに・・

●3月5日(水)午前中、掛かりつけ医でレントゲン、血液検査、点滴。それにしても看護士さんは点滴針を容赦なくブスッと刺す、覚悟も何も突然刺してくる。
 「一応、点滴でかなりよくなってきていますから、あとは飲み薬で治療しましょう。とにかくあまり、無理されませんように・・」で一安心。

 夜は、地区委員会。月末の党員会の企画や、豊橋市長選について情報交換。

●3月4日(火)午前10時から一般質問通告。初日は代表質問のみで、二日目(10日)の第二人目となった。代表質問とあわせ21人が登壇するという活況ぶり。
 午後、点滴が続く。あとは安静にして、飲み薬に睡眠促進剤もあるのか、グッスリ眠る。

●3月3日(月)全ての行事を中止して午前中は掛かりつけ医へ。インフルエンザ検査、や胸部撮影などでインフルエンザは陰性、胸部撮影で肺炎症状が解った。微熱もある。
 午後からの本会議に参加し「市長の施政方針」を伺った。夕方からは、同医院で点滴治療など、悪戦苦闘の一日。

 無理して上京し、ハードに行事をこなし深夜まで都内を歩いたり、ましてや荷物になるからとコートももって行かなかったことを猛省。

●3月2日(日)午前中も地元の「壮年部の集い」に。夜は隣の田原市まででかけたが、体調がおかしく、無理して運転して事故でも起こしたら大変なことになると、家人に運転してもらって会場まで行った。
 「ドクターヘリが3才の子供を救った」その光君の住む田原市なのでそのことを中心に話させていただいた。途中から、汗が吹き出るようにでてきて、最悪。

●3月1日(土)東京から戻って、地元の「壮年の集い」に出席。貴重な時間をいただいて新年度の豊橋市予算案をコンパクトに説明。


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