伊藤ひであきの視察報告

北米視察報告(3)

第6日目 1月20日(月)
 寒気もおさまり、アトランタの街はオーバーコートなしでも充分。空港から郊 外のストーン・マウンティン・パークを見学。昨夏のオリンピックの時にはテニ スや自転車競技の会場にもなった所。文字通り1億何千年も前に隆起してきてで きた海抜230m の石の山。ケーブルカーで頂上まで行くと3200エイカーと いう広大な公園が見下ろすことができる。夜、HOTEL NIKKO ATLANTA で久しぶり の和食。

第7日目 1月21日(火)
 正装して在アトランタ日本総領事館訪問。宮本領事官の誠実な歓迎を受け、約 2時間、企業誘致政策についてレクチャーを受ける。バージニア、ノースカロナ イア、サウスカロナイア、マハバナ、そしてこのジョージア州の5州を担当。 特に経済関係の交流、日本の文化のPR、また在留邦人(5州で15、000人)の安 全・保護など業務は多忙。


議員団とアトランタの日本領事館にて

 特にアメリカの地方自治について宮本領事官「地方自治がアメリカでは徹底的 に行われています。政府とか他人に頼って事を行うのでなく自分たちのことは自 分でやる精神が強く、州とか国とかの意識は少ない。州にとって必要と判断した 企業にた徹底した優遇策で誘致する。そのためには大学の研究施設も最大の武器 に使う。IBMや富士フィルムなどの誘致は見事なくらいのテンポで成功させて しまい、州のグレードを高めているという。ついでに最近の日本のもたもたブリ にも手厳しい。「情報手段が発達し、ニーズが多様化し、それも年代によって違 っている。こうした多様なニーズにどう応えるか、日本にも道州制が必要。その 中核となるのは市町村。
 いつまでも日本が孤立した状態ですまされる時代ではない。透明性の高いシス テムで、世界共通のルールで日本が勝負して尚かつ経済大国であるなら世界に認 められるであろう。日本経済が不良債権でモタモタしている間に例えばアメリカ が電子マネーの仕組みを作ってしまえば世界標準になってしまう。日本だけがな あなあでやっていれば世界経済から引っかき回される・・・・」  歯切れよい日本語でのレクチャーにしばし堪能、同感

 午後、オリンピック跡地を見学。あのメインスタジアムは取り壊されていて半 分がアトランタブレイブスの本拠地野球場になる工事が急ピッチで行われてい た。755号のホームランを打ったハンクアーロンの銅像の前で「オー(王)ノ ー」といってみんなで記念撮影。


ハンクアーロンの銅像前で視察団一行

 街中の至る所にマラソンランナーのコースだったという青い線。ここをあの有 森さんが懸命に走ったかとそのラインを踏みしめて感激。
 世界中にニュースを送り続けるCNN本社、黒人の人権問題に死を賭して戦っ たキング牧師の生家、お墓・・・。
 アメリカ南部の強い自立心と民主主義の根強さをいやというほど感じる人口5 0万人のアトランタのエネルギーにオリンピックをやってのけたことも含めて納 得、感動。
 アメリカ視察も折り返し点。メンバー12人元気に後半へ

97/01/22(水) 4:45 伊藤 秀昭(GBH12013)
豊橋市議会 北米視察団

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