HIDEAKI REPORT NO.53 2002/8

新時代の地方政治を追及して!
●私の視点
   長い間、企業の営業マンとして走りぬいてきた伊藤ひであきにとって市議会議員としての16年間、一貫して主張してきたのは「行政の原点に経営の視点を」でした。

「行政サービス」を提供する自治体は、立派なサービス産業であるからこそ、最善のサービスを市民に提供できるよう努めることが使命のはずです。
 そして、人・モノ・金・情報を活用し行政サービスの提供や内部管理業務を可能な限り効率的に低コストで行うことは、税金を原資としている以上当然の事です。
 「民間のQC管理手法を導入すべきである」と提案したのが議員として2回目の一般質問を行った昭和63年3月議会でした。当時では全くの異質な提案でした。

 しかし、平成12年度からは「普通会計決算バランスシート」が公表され、行政施策の質的な改善を図るために「行政評価システム」が導入されました。また職員の任用についても、意欲・能力・業績に応じた人事管理制度へ移行しつつあります。

 今、豊橋市の行政にコスト意識と市民の視点に立った目的・成果志向型の行政への転換が図られようとしています。

●私の行動原点
 16年間の伊藤ひであきの議員活動は「ひであきレポート」とともにありました。
 市民の皆さんの支持と負託を受けた議員として、議会活動や議員活動をどのように市民の皆さんにお伝えするか−そこから手作りの「ひであきレポート」が始まりました。

 この「ひであきレポート」を黙々と配り続けてきました。一軒一軒丁寧に、猛暑の中を汗だくになって、寒風の中を黙々と・・。三八の朝市で、東雲商店街で、そして恒例の年越し配布・・・。

 この作業を繰り返して、もう16年目。配りながら私は「議員とは何か」を考え抜きます。
 そして、自らの使命と責任を命に刻むのです。

 「政治とは 情熱と判断力の二つを酷使しながら、堅い板に力を込めてじわっじわっと穴をくり抜いていく作業である」(マックスウェーバー「職業としての政治」より)

 これが私の行動原点です。


 伊藤ひであきの提案・実績のポイント

懸命な焼却炉論議
        −循環型社会実践の場−エコビレッジ構想

 今年4月から豊橋市資源化センターで200d規模の次世代型といわれる高温燃焼溶融炉が稼動し始めました。
 この日本で初めての焼却炉の導入を巡って、市議会では平成9年から3年間は様々な情報が飛び交い、真剣な論議が展開されました。
 その渦中の中で伊藤ひであきは、懸命に循環型社会とゴミ処理行政のあり方、そして導入されるべき焼却炉の型式について論陣を張りました。

 そして、平成10年3月議会で事業化予算が、9月議会で安定稼動のための担保条件を付帯し、議決されました。

 この時、伊藤ひであきは「新530運動」を提唱し、「新焼却炉導入を契機として、資源化センター周辺一帯を『豊橋環境村』として位置づけ、熱エネルギーで温水プール、技科大と連携し循環型社会の具体的実践の場として情報発信基地とすべきである」と豊橋環境村を提案しました。その年末には市長に具体的イメージも提示しました。
 現在、「エコビレッジ基本構想」をもとに、民間資本の活用も含め、様々な検討がなされています。

 エコビレッジは、面的な整備を踏まえ、その実現期間は概ね20年程度が想定されます。中心施設となる市民利用の余熱利用施設(多目的温水プールなど)は、平成18年度の市制施行100周年を目途に先行整備を図る予定です。

桜ケ岡の閉鎖の苦い思い
        −新総合福祉センター−新国立病院の推進

 新市民病院が現在の青竹町地内に新築・移転したのは96年5月でした。いまや東三河の中核病院として高度な医療機能を発揮しています。

 そして、桜ケ岡分院が閉鎖・取り壊され6年が経過しました。「あったものがなくなった、それも病院が・・」の思いは地域にとって切実なものがありました。「桜ケ岡を残そう」という活動も展開されました。
 「桜ケ岡の歴史を生かし、保健・福祉の拠点を!」伊藤ひであきはことあるごとに提案し続けてきました。

 今年7月15日、この桜ケ岡分院跡地で新総合福祉センターの起工式が行われ、平成16年初には新しい豊橋の福祉拠点が完成します。
 また、飯村町高山では病床数414床、22の診療科、ホスピス機能も備えた新国立病院の建設が進んでいます。平成16年中には完成する予定です。
 現在の、中野町にある国立病院は保健所、保健センター、療育センターとして整備する予定です。

 桜ケ岡分院の閉鎖・解体をにがにがしく身近に見続けてきた伊藤ひであきの思いは、西の市民病院、東の国立病院が整備されはじめて報われます。

 こうして医療・保健・福祉のネットワークが着々と形成されていきます。

不登校対策への対策
  −野外活動の推進−インターナショナルユースアカデミー

 不登校児童が増加する中で「子供たちの瞳かがやく21世紀」のために、 特に、強調したのは野外授業・野外体験の積極的な推進でした。平成12年度からは宿泊数の拡大や県外施設の利用も可能になり魅力ある活動が展開されるようになりました。

 平成11年9月、豊橋市議会の海外派遣で渡米し、トリード市では姉妹都市提携している4カ国から青少年が参加しサマージャンボリーが開かれていることを知りました。
 このことをきっかけに、議会活動で提案を続け、3年後に迫った万国博覧会にあわせ東三河では「森林際」が企画され、その森林祭のメイン行事にインターナショナル・ユースアカデミー事業として2005年夏に実施されることになりました。
 東三河の各市町村が姉妹都市提携を行っている海外から子供たちを招き、都市部で子供会議を行い、そのワークショップを山で行おうとするもので、東三河初の国際イベントとなります。

 東三河の青少年にワールドワイドな野外体験が用意されました。

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