伊藤ひであきの市政報告

98年3月定例市議会 「焼却炉問題 5.豊橋環境村!提案」98.03.09

 さる、3月9日に行った3月定例市議会代表質問で取り上げた項目のうち、「焼却炉問題 5。 豊橋環境村!提案について」その質問と答弁の経過をお伝えします。
第一問質問要旨

このプロジェクトの成功のために市民が参画し、成すべき事は何か伺いたい。

 第一問 答弁趣旨 市長

 このプラント更新に向けての基本的な考えは、環境に優しい、快適な循 環型社会の構築を目指すところにあることはご案内のとおりでございます。 したがいまして、排出されるごみを効率的に分別することが大変重要な 要因となります。

 今回の更新計画における分別体系は現在の5分別体系を継続していくこ ととなりますが、市民の皆様方には、こうした趣旨や計画を十分ご理解し ていただく中で家庭内の分別あるいは資源化にご協力をお願いしてまいり たいと考えているところでございます。

第二問 質問趣旨

 豊橋は昭和55年に資源化センターで1号炉、2号炉が動き出した時に30万 都市としては画期的な5分別収集が始まった。それは市民の積極的な参画なくし ては絶対できないことだったはずです。

 平成14年に動き出せば、国内初の次世代型焼却炉となる。さすれば八女へ行 くよりは日本の真ん中豊橋へ、豊橋へと視察団がやってくる事になる。焼却炉は 理解できたが、市民のごみへの取り組み、環境への取り組みが問われる事になる し、ハードとソフトが一体になっていないと説得力がない。

 そこで、豊橋は昭和50年に豊橋山岳会の皆さんの提唱により「自分のゴミは 自分で持ち帰ろう」と提唱した事から530運動が始まりました。「ゴミを捨て る」から「持ち帰る」へと市民意識を変革した画期的な運動でした。

 以来、四半世紀、平成14年を、次世代型焼却炉導入を契機として、その伝統 を受け継ぎ、「持ち帰る」でなく「文字どおり530、即ち徹底したリサイクル で『ゴミを減らす』新たなる530運動で豊橋の街づくりに取り組む大きな節目 にしたらどうだろうかと提案します。意図するところがあれば伺いたい。

 「三井の炉」でなく「豊橋の炉」でなく「市民の炉」にするために、資源化セ ンター周辺一帯を豊橋環境村構想はどうか。「エコパーク」としてリサイクルプ ラザも含めて一体を位置づける。サイエンスクリエイト21構想の中の「バイオ パーク構想」は農業公園との兼ね合いもあり、立ち消えになっている事もあわせ ると、SC21との整合性もとれるではないか。

 そして熱エネルギーで温水プール、大きな露天風呂も備え、周辺の新鮮な野菜 を使ってヘルシー食の瀟洒なレストランも用意する。もって、南部地区発展の拠 点どころか全国への情報発信基地としたらどうか。技科大と連携し、ゼロエミッ ションの研究も更に進める。

 環境文化都市の豊橋環境村、ニュー530のエコパーク、ご所見を伺いたい。 ついでに資源化センターという名前ももっと親しみやすいネーミングにして、市 民から愛される、市民が集まってくる環境村を作ったらどうか。でなければ、1 3億円もかけて折角作るリサイクルプラザに人は寄ってこない。下水道事業の象 徴としてマスコットを募集し、下水道の蓋に手筒花火のデザインを使う下水道局 の試みはおもしろい。

埼玉越谷では、愛称 リュース(REUSE Resource and Energy United-cities of Saitama East)という名前を付けて、その上、1 00mの煙突はそのまま80mの展望台になっている。正月3が日などは、沢 山の人が集まってくるという。資源化センターの親しみやすいネーミング募集、 ご検討下さい

 第二問 答弁趣旨 市長

 最後の豊橋環境村構想のご提案でございますが、新しい炉が完成をいたし ますと、発電能力の教化とともに、効率的な余熱利用も可能となります。

従いまして、将来的には、余熱利用の一環として、ご提案の温水プールな ど周辺環境の整備も検討をしてまいりたいと考えておりますが、一定の事業 費を要することなどもございますので、今後、次期基本構想策定作業の中で 具体的な検討をしてみたいと思います。


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