第二問 質問趣旨
インターネットのホームページにあるいはパソコン通信の「身近な政治の身近
な話題」にまた市民のみなさんに発信しているFAX通信に寄せられた全国から
の、市民の民さんの反応を紹介させて頂く
・あと一年待てば競争メーカーが出てくるのに、なんか焦っているのは私にはち
ょっと不自然に感じます。役所は腰が重いのが普通ですからね。国のお墨付きと
いうのは疑ってかかったほうがいいのではないですか。霞ヶ関は今や信用がた落
ちですからね。不自然に急ぐとあらぬ疑いをもたれる危険性もあります。
・リスクを怖れて誰も新製品に手を出さなければ、よき次世代はいつになっても
やって来ない。絶対に安全確実である事を求める人ばかりになったのが、現在の
日本の停滞の原因ではあるまいか。開発のメリットを求めて開発リスクに挑戦す
る姿勢は、お役所であっても持つべし。
・またある主婦からは立派な焼却炉ができてもスーパーのパック包装を少なくす
るとか、八百屋さんの一盛、カゴ盛り、あるいは新聞紙に包むというように元を
正していかなければいくら立派な焼却炉ができてもダイオキシン問題はいつまで
経っても変わらないと思います。
早川市政が始まって16ヶ月、それはまた次世代型焼却炉論議の16ヶ月でも
あった訳です。「地に落ちた市政に信頼を回復し、市民に開かれた、公平な市政」
こそ市長のなさねばならない事であった。そしてこの次世代型焼却炉論議がかぶ
さった。200億円近いその事業規模からいっても、市民生活に密接な関係にあ
るごみ問題という観点からも、昨年の京都で開かれた「COP3」で代表される
ように市民の環境問題、さらにダイオキシン問題に対する意識も大きく高まって
きている中での論議だったわけです。
当然、市長は実績のない次世代型焼却炉を決断された以上、それが経過から行
って政治決断であればあるほど、その先頭に立ち、議会に市民に明確にひざ詰め
で理解を求めていく位の市長のリーダーシップが要請されていたのではないか。
そしてこのプロジェクトを成功させてみせるという情熱と、その裏付けで脇を固
めていく。時には議会においても、言うべき事は毅然と「自分の言葉で」言い切
っていく。そういう姿勢こそこのプロジェクトを市民と共に成功させる重要ポイ
ントであると痛感する。「信頼の絆」はぬるま湯からは深まらない。立場は違
っても、真剣に街づくりに取り組もうとする真剣な論議からしか生まれないと私
は思います。
議会はなぜすれ違いの論議、堂々巡りが続いたか、市民は何に不安をもったか、
次世代型焼却炉の技術論は3割くらいではないでしょうか。日進月歩どころか秒
進分歩の技術を理解しきるのには限界があります。不安・疑問を持ったのは次世
代型焼却炉と言うビッグプロジェクトを提案し、挑戦しよう、やり遂げようと言
う懸命な市長の姿が見えなかったからです。また脇を固める助役以下、市の幹部
と言われる人達が新市長を支え、36万市民に理解を求め、成功させていこうと言
う熱意が見られなかったからです。
それがあれば情報収集、情報管理にも細心の配慮が為されたでしょう、50日
でひっくりかえるような補正予算はなかったでしょう。その意味で本議会では焼
却炉の質問に最後まで市長自ら答弁に立たれている。そこに安定稼動をダブらせ
る事ができるのです。プロジェクトに光が見えてくるのです。
人生の先輩に向かって、大変失礼な事を申し上げているかも解りませんが、ま
だまだ焼却炉の今後においても課題は一杯のはずです。中核市、介護保険、…難
問山積です。市長を先頭にした万全の態勢、「仕事をやりきる体制」をもうそろ
そろ確立されるべきではないか、確認させていただきたい。