伊藤ひであきの視察報告

◎中国訪問記◎(3) 南通から蘇州へ 97・11・08

11月8日 雲一つない秋晴れの南通の文峰公園で友好都市提携10周年行事が開催 された。市民友好団とともに小中学校生の熱烈な歓迎に迎えられた。楽器で奏で る勇ましい歓迎の曲が秋空に響き、風船や花束を持った少年少女たちが輝く瞳と 笑顔で迎えてくれた。大変な熱気は圧倒されるくらい。

 式典は程亜民市長、早川市長の挨拶、そして友好の記念に白鳩が放たれると、 爆竹が鳴り、花火が打ち上げられ、祝典を祝った。友好を記念し、記念植樹。 しばしの時間、程亜民市長と友好訪問団のメンバーで公園を散策。途中、池のほ とりで祝典を盛り上げてくれた太極拳のメンバーが再演技で迎えてくれた。一緒 に演技をしたが、とてもとてもあのゆっくりした演技は真似すらできなかった。

 「これだけ沢山の人民を掌握し、指導していかれるとき、最も配慮されている 事は何ですか」ぶしつけな私の質問に通訳を通じて丁寧に答えて下さった。
「人民が何を望み、何を願っているかに一番心を砕いています。人民の幸福のた めに手助けできる事は何かをいつも考えています」
「隋・唐の時代から隣国として友好の歴史を積み重ねてきた中日両国に暗い歴史 があって、再び国交が回復されて25年。初めて中国・南通へ来させていただいて、 改めて中国をそして南通を少しでも理解する事ができました」
「そうした歴史もあったが、むしろ前向きにとらえて、次の時代のために互いに 理解し合うために中日友好を深める努力を積み重ねて行く事が大切だと思います」  鋭い眼差しの中に、強い決意と余裕が重なって笑顔で答えて下さった。

 その後、虹橋小学校の運動会に。ここでもまた熱烈歓迎。小学生たちと縄跳び に興じた。手に手にノートを持って署名を求められる。「21世紀は君たちの時代  伊藤 秀昭 97.11.8」と次々と懸命に記した。

 程亜民市長と再会を約し、南通市民に見送られ、再び揚子江を渡り、バスで3 時間。大都市蘇州へ。

南通市・豊橋市友好都市提携10周年記念

豊橋市友好訪問団   伊藤 秀昭


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