伊藤ひであきの地方からの提言

朝倉川530大作戦97.04.26


朝倉川の清掃活動

初夏を思わせるような4月26日(土)豊橋市内の東部に流れる朝倉川に企 業・団体・ボランティアグループなど43団体や沿川の住民、約1500人の市 民が集まり午前10時から全域約9kmのクリーン活動を展開した。主催は朝倉川 育水フォーラム(会長 青木商工会議所副会頭)。同フォーラムは豊橋市内に源 流をもち、市民の川として多くの人に親しまれている朝倉川にホタルを取り戻そ うと平成7年6月に結成された。今回の530(ゴミゼロ)大会は清掃活動を通 じて川に親しみ、かっての朝倉川を取り戻そうと行われた。

私達、朝倉川を守る会(会長:石原武志/顧問:伊藤秀昭)も16人が参加 し、33区画に分けられたうちの1区画を担当し、他の企業グループと一緒にな って約1時間、河川の空き缶やゴミを拾った。

話しは7年前にさかのぼる。朝倉川に空き缶やゴミが散乱しているのを何とか しようと、周辺の人達や党員20人ほどで約2kmを清掃活動を行ったのを契機に 「朝倉川を守る会」を結成したのが、平成2年8月5日。以来、毎年正月前の1 1月と桜の季節の前の3月に清掃活動を実施してきた。清掃範囲も拡大し、参加 者も次第に増え100人を超えるようになり、何よりもその度ごとに地元紙を始 め各新聞社が大きく報道し、時にはテレビニュースでも紹介されたりして、これ らが大きな支えになって、運動は続いた。

また県・市の行政担当も協力体制を引いていただき、軍手や記念品などを提供 してくださるようにもなった。市民の方から「朝倉川にゴミを捨てる人がいるこ とは知っていたが、ゴミを拾う人達がいるとは知らなかった」との手紙もいただ いた。

平成4年3月15日には5回目の清掃活動を実施し併せて、朝倉川の「水辺リ フレッシュ工事」が一部完成し、水上ステージのこけら落としを兼ねて第1回 「朝倉川シンポジュウム」を企画、「少年水質探偵団」の朝倉川の水質調査の研 究発表や台所は三河湾の入り口として「台所からの主婦レポート」等の企画は内 外に大きな反響を呼び、全一般紙が大きく報道。シンポジュウムも昨春までの4 回の積み重ねで、清掃活動をした後の作業着姿のシンポジュウムとして定着する 事になった。

平成7年5月30日には豊橋市530運動20周年記念大会で「朝倉川を守る 会」が団体の部で表彰されたりして、足かけ7年、年2回あわせて14回にわた るボランティアによる河川清掃は黙々と続いてきた。

そして今回の「530大作戦」となった。商工会議所がその中心的役割を果た し、市内の銀行や企業から続々と参加を見たことは環境問題への市民意識の変化 と市民の大きな広がりを象徴することになった。そのことをゴミ拾いをしながら しみじみと嬉しく思った。

また7年間、地道に参加していただいた会員諸氏に感謝する中で、ゴミ袋を持 ってぐるっと河川を回る人や家族連れの人達を思う度に感じることは「ゴミ拾い をする人に悪い心の人はいないな」ということでもある。心が濁っていると決し て川に降りていってゴミ拾いなどという行為はできないということを知った。 「たかがゴミ拾いされどゴミ拾い・・・・・」

今回のような大がかりなことは私達「朝倉川を守る会」にはできない。しか し、心きれいな人達の善意による清掃活動なら続けることができる。「持続は力 なり」を肝に銘じ、この秋もまた来春も粘り強く続けていこうと皆で誓い合っ た。朝倉川の自然と清流が守られ、ホタルが乱舞する日を楽しみに・・・


「ホタルよ舞え!」と祈りをこめて・・・汗を流す

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