伊藤ひであきの市政報告

98年9月定例市議会 一般質問 98・09・09

 議長のお許しを得て通告に従い、一般質問を始めさせていただきます。

一般質問3日目の9月9日、通算9番目の三重九の質問です。ちょうど2年前、市制90周年の9月9日、三重苦のあの日、同じようにこの場に立ちました。

 あの日から始まった苦渋の日々は市政始まって以来の不祥事となり、市民の厳しい目が行政と議会に向けられました。あれから2年。今また、連日、豊橋市議会にテレビカメラが運び込まれ、市民の注目の中で焼却炉議会が開かれています。次世代型焼却炉導入をめぐって、市長判断が問われています。それを審議する議会の見識が問われています。

 国際化、情報化、高度化、高齢化と時代のキーワードそのままに、地球の裏側のドイツのフィルト市で起ったガス漏れ事故が日本の一地方政治を揺さぶっています。そして、2年前とは比べ物にならないくらいの情報量がインターネットを通じて、国産電話やFAXを通じて膨大な、様々な情報が飛び交っています。

 そして、審議している事は世界最先端の熱分解高温燃焼溶融炉という次世代型高度ごみ処理システム。ダイオキシンはナノグラムという聞いた事もない1億分の1という単位。1km四方のプールすなわち1億gの水の中に1円玉1枚で1gですから1枚の1円玉が浮いているいうような気の遠くなるような数字。

 さらに豊橋に導入しようとする次世代型焼却炉は0.01をめざすというから、さらに1円玉を100等分にきって、その破片一個が1キロ四方のプールに浮いている状態。大きな体で1円玉を見つめながら、そんな事を考えていると、寄る年波には勝てず、くそ暑い中で熱分解の仕組みを理解する前に頭が熱分解してしまう。

 それでも、市長が言うように、政治に携わる一人の人間として、未来に責任を持たなければならない重い使命を果たすために、以下、質問させていただきます。

1.豊橋の次世代型焼却炉の導入と廃棄物行政について

(1)今回のフィルトでのガス漏れ事故をどのように認識しているか伺いたい
(2)フィルトのシーメンス炉と豊橋の三井炉とはどのように違うのか伺いたい
(3)ガス化溶融処理技術そのものの完成度についての認識を伺いたい。
(4)「立ち止まる勇気」も必要かと思うが、市長の認識を伺いたい。
(5)このプロジェクトを促進する体制と広報活動が不可欠と思うが伺いたい。
(6)「豊橋環境村」構想は市長も積極的な姿勢を表明した、この取り組みについて伺いたい
(7)東三河19市町村による「廃棄物に関する会議」や厚生省の「家庭ごみ処理民営化への検討」など新たな動きも見られるが認識を伺いたい。

2.当面する諸課題についての市長の認識と対応を伺いたい

(1)設楽ダムの促進に対して、下流市町村が交流施設などに向け具体化の行動をとっているが、どのような状況にあるか伺いたい
(2)戦後最大の不況の中で、右肩上がりの経済を前提とした計画の見直しが必要と考えられるが、分譲を開始したリサーチパークや分譲開始する若松地区工業団地の見通しとオフイスアルカディア計画の進捗について伺いたい。
(3)全国的にも路面電車が見直され、来年「路面電車サミット」が豊橋で開催されるなど、動きは活発です。路面電車を街づくりにどう位置づけ、生かそうとしているのか伺いたい。


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