伊藤ひであきの市政報告

98年3月議会予算委員会での質疑から 98.04.26

 さる、3月11日から23日までの実質8日間、伊藤秀昭が27項目にわたって行った委員会質疑のうち病院跡地利用問題、公会堂の再生、豊橋の「朝市」、豊橋の「市電」などの身近な項目の質疑をお伝えします。
@具体性欠く病院跡地利用問題

 ●(質問趣旨)新年度予算で市民病院跡地(14,940u)等活用検討費として10,400千円計上している。今後、3年かけてコンサルに委託し方向付けをしていくという。病院が移転して2年、現在地移転を発表して 10年。土地開発公社に苦肉の策として買い取らせて、今後、更に3年かけて検討していくという。何故、3年なのか。価値のある使い方が提案できるのか。政治力で何かを引っ張ってこれるのか。

 ○(答弁趣旨) 企画課長

 この1年、検討会議で事業手法や跡地を取り巻く諸条件、市民アンケートや業者からの提案の聴取も行った。市民の要望も数多くある。よって保健センターなど色々な課題の整理を踏まえて行う必要があり、3年という期間を区切って一定の整理をしていく必要がある。  また桜ヶ岡分院跡地(3,572u)についても、かっては跡地検討委員会を作り勉強してきたが、いずれも事業の実現性に難があったので、今回改めてプロジェクトチームを組み一定の方向性を見つけていきたい」

A再生するロマネスク公会堂

(質疑要約)昭和6年に公会堂が建てられて70周年を間近にし、公会堂改修実施設計に入ることになりました。浜松の建築家中村與資平という建築家が全国に四つ作ったが現存しているのは、この豊橋市公会堂だけです。当時は20万円の総工費で建てられ、「街道一の公会堂」と評された。  完工当時のロマネスク様式の外観を再現し、周囲もプロムナード化するという。  国道一号の公会堂前に架けられた歩道橋との調和については、「歴史的な建物である公会堂をポイントにして、歩道橋は逆に全く違った斬新な作り方をした」とのこと。  公会堂の設計図が浜松の図書館で見つかり、色合いまで含め昔の形に再現したいという意欲が強調された。

B豊橋の「朝市」を守れ!

●(質問趣旨)豊橋の朝市は一五の市、二七の市、三八の市、四九の市、六十の市と毎朝、市内のどこかで開かれている。豊橋の朝市の歴史は大正の時代からで、今や後継者もいなくなり、あと10年もすればなくなるのではないかと危惧されている。
 農業都市豊橋の朝市の価値をどう認識し、これを存続し、繁栄させられないか

○(答弁趣旨) 商業観光課長

 豊橋の朝市は他市の朝市とは違い、生活に密着した物々交換の形で進んできた経過がある。人間関係を楽しみながらコミュニケーションを図れる場所となっている。生き残り支援としては、一つには観光的なPRができないものか、もう一つはイベントを開催して支援ができないかと思っている。

C市電を街づくりの"核"に。!

●(質問趣旨)都市交通、公共交通、環境問題への意識の高まり、人に優しい街づくりの観点から「路面電車を都市のシンボルとして21世紀にふさわしい都市交通システムの核と位置づけ街づくりに取り組んだらどうか

○(答弁趣旨) 都市計画監

 人に優しいまちづくり懇談会でも、市電については、省エネはもとより、見る市電、乗る市電、考える市電という報告もあった。自動車交通と公共交通のモーダルミックスの観点からも今後検討していきたい。


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