伊藤ひであきの市政報告

2001年9月 予算委員会のポイント
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1.8款5項6目 公園整備費 高師緑地公園整備について

 国土交通省の防災公園整備プログラムの国庫補助事業を利用し、昭和50年から広域避難場所に指定されている6ヶ所のうち、最も広い高師緑地公園を防災公園として整備しようとするもの。東海地震震源域の拡大により、防災対策強化地域指定への動きもある中で、タイムリーな施策の展開。

@6ヶ所の広域避難場所の中で水が確保できていないのは、高師緑地公園だけであり。今回、130mという深い井戸を掘る。そのための一定のボーリング調査はどのようになされ、どのようなデータに基づいて決定されたのか。

Aこの高師緑地公園、災害時の収容可能人員は108,000人。一人一日3lの計算で3日間の水を確保するために1分間1.6T、日換算で2304Tという水が、平常時はせせらぎを作り、公園の景観に役立てる。本来、こうした公園内のせせらぎなどは雨水の貯留で循環させるやり方こそ環境都市のやり方ではないのか。2304T/日という貴重な井戸水の使い方は果たしてこれでよいのか。

2.補正予算の歳入について

@7月31日の閣議で決定された豊橋市の普通交付税は7,180,631千円。当初予算では7,450,000千円。その差は269,369千円。この3年間の期限つきで制度化された「臨時財政対策債」の予算計上額は1,490,000千円。算定により、借り入れ可能額は1,598,900千円。その結果普通交付税と合わせた予算不足額は160,469千円となります。というのが8月に財政課からいただいた資料。それで9月の補正。臨時財政対策債をさらに108,900千円計上した。この分は、後年度、交付税で手当てしてもらえる。

 当初予算では赤字地方債への振り替え率が20%、今回の補正で確定したのは22.3%。この赤字地方債への交付税の振りかえ割合について伺いたい。
 また当初予算で富山、島根両県が財政悪化に配慮して、借り入れ可能額の1/3にとどめた自治体もあるなかで、目一杯臨時財政対策債で財源を確保する考え方を伺いたい。

A繰越金は当初予算で、2億円。6月補正で144,000千円、学校教育関係の専決処分で237,000千円。それで今回の既定額は581,000千円。それで、今回の補正で261,000千円計上して合計で842,000千円。どこまで繰越金の補正財源があるのか、「平成12年度豊橋市各会計決算見込の概要」資料をいただいていますので、その資料から実質収支は5,348,290千円。条例に従って財政調整基金へ2,680,000千円を繰り入れる。26億円のうち当初予算計上の2億円を引くと24億円の補正財源があります。9月議会で842,000千円の繰越金、残り1,820,000千円あります。

 昨年の9月議会の時点では、約9億円。昨年の倍以上の補正財源があるわけで、その意味において、池田小事件をきっかけに学校安全対策に専決ですぐ手を打てたわけでもあるが、地域経済の停滞感の中で、この9月補正でもある程度、市長の政策的予算も組めたのではないか、あるいは12月、3月補正への思いはどの辺りにあるのか伺いたい。


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