伊藤ひであきの市政報告

2001年3月議会 予算委員会のポイント(8款土木費 9款消防費)

**** 3/20 24:00 ***


1.8款3項3目 住宅管理費 市営住宅維持管理費について

(1)@.昨年の予算委員会でも申し上げたが、柳原住宅や西口団地は築後30年、岩屋団地は28年、大岩住宅は28年、南栄は31年、植田住宅は41年(この二つは建替えられる)などの団地に顕著なのは、高齢化の進展、老人世帯の増加、単身老人の増加。国の方は新年度予算でもバリアフリーの街づくりを一層進めていくとして、4万7千戸の公共住宅に手すりやエレベーターなどが設置を推進しようとしている。特に公明党のバリアフリー調査では、手すりや、室内の段差の解消、台所の高さや風呂場の床を低くしてほしい。あるいはエレベーターの設置を望む声は強い。市営住宅の高齢化の実態、バリアフリーへの取り組みについては「住宅マスタープラン」で一定の方向づけを行っているが、具体的にどのように掌握し、取り組もうとしておられるのか伺いたい。

2.8款4項2目港湾費から 特定重要港湾指定への取り組みと幹線道路整備について

(1)@3月議会での本会議でも論議されたが、市長は多様な機能を併せ持つ、21世紀型の港として指定へ強い意欲を示し、昇格を早期に実現したいとしているが、2月6日に豊橋で行われた「三河地域の港を考える市町村長懇談会」に参加した国土交通省の中部整備局の村田副局長は「熱意は分かるが、現実には相当難しい。国際コンテナ取扱量が条件を満たしておらず、自動車物流の拠点としては全国一というだけでは昇格できない。課題はまだたくさんあり、時間をかけて努力していく必要があり、もっと年数がかかる」旨のやりとりがあったと側聞する。
 この認識の差、温度差は埋められるのか。また、市長には石巻、水島港と同時に指定されるなどの一定の政治的裏づけがあっての早期指定、基本計画の前期に○となっているのか伺いたい。

A港湾を取り巻くインフラ整備、特に幹線道路網の整備と豊橋の地域産業の活性化とその物流の関係で伺う。(工業関係では豊橋・渥美の地域で工業出荷額1兆円を越え、日本の地域ごとの出荷額では全国9番目という非常に高い出荷額を誇っている。また農業粗生産額では豊橋が全国1位、渥美町が2位であり、それに呼応した活発な物流が行われている)

a.三河港臨海部の高速アクセスの強化は長年の課題であり、特に三河港臨海部からの物流は約7割が名古屋・大阪方面であり音羽蒲郡インターを使っている。農業関係では豊橋南東部は浜松インター。自動車港湾でありながら当地域にとって、東名高速道路が常に使いにくいいう皮肉な現状。第二東名の建設が進む中でこの高速道路へのアクセス問題は大きな課題である。一定の考え方を伺いたい。

b.三河港のコンテナターミナルの取り組みもあり、大きなコンテナを積んだトレーラーの交通量が増加している中で、幹線道路の橋梁が大型コンテナ(25t)対応になっているのかどうか伺いたい。

3.8款5項1目都市計画総務費から環境都市基盤整備推進について

(1)@都市基盤整備すべてにつき都市計画部が現課としてチェックシートにより環境という側面から検討している。その2年目になる。このこととISO取得による全庁的な環境マネージメントはどのような形でリンクし、住み分けしていくのか伺いたい。

4.8款5項1目都市計画総務費から路面電車活性化調査検討費について

 路面電車への取り組みは、昨年1月につくった「路面電車活性化研究会」がこの3月を目処に中間報告をまとめるとしている。国においても事業者が低床車両を導入する際に国と地方が購入費の半額を補助する制度を新たに設けるという動きもあり、追い風の時を迎えている。

 一方で豊橋鉄道の路面電車であり、毎年7000万円の赤字という問題もある。また先進的な「寺本私案」もあった。(ハード部分は市が行い、即ち市が新たな路線を建設し、豊橋鉄道にリースする。あるいは、ライトレール、トランジットを市で購入し、豊橋鉄道にリースする。という大胆な提案。短期的には「丸栄前」電停の新設、豊橋公園の機能充実による利用者増進、桜ヶ岡病院跡地に新しい文化会館を建設すると具体的に、豊橋の市電の再生アクションプラン)

(1)@年頭の記者会見では約1億5千万円という低床車両の導入を検討している事、そのためにも市民に寄付を募ったり、特別な補助を考えなければならないと意欲的な発言も見られた。低床車両導入のためにはハード整備が問題とも聞いている。また導入するなら1両だけでもという部分とまとまって運行しなければという両面がある。今後の対応を伺いたい。

A市電の日(4月10日)の充実、市電ギャラリーの実施、市電沿線スタンプラリーなどを「市電を愛する会」が中心となり実施されているが、豊橋鉄道の路面電車という現状から脱却して、文字どおり市電とするためにはもっと幅広い市民の取り組みと支援が必要と考えるがどうか。

B沿線沿いの公共施設を利用した催し物開催の中で、特に競輪開催との連携で利用者増を図る事はできないか。開催ごとに豊橋駅から無料バスが10時から14時まで運行されている、この利用者と経費を市電の乗降客増加につなげられないか。

5.8款5項1目 豊橋表浜リゾート推進費について

(1)13年余に渡ってここに豊橋表浜リゾート推進費が計上されていた。新年度予算では表に出てきていない。またその推進組識である「とよはしリゾート開発協議会」は今年度一杯で解散するという動きもあり、時代の変化が象徴的に現れている。

@基本計画では高塚緑地の整備活用として、この表浜リゾート計画が掲げられているが、今後の推進体制はどうなるのか、また三河湾地域リゾート整備構想の重点整備地区の指定を受けた経過もあるがこの関係は今後、どうなるのか。

A景気に左右される、天候に左右される、ブームに左右される不確定要素に行政が参画する事の難しさは最初から指摘されていた事でもあり、今後の表浜リゾート計画の方向性について伺う。


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