地方政治クリエイト

今、なぜ「まちなか」なのか

産学官交流サロン」で恒例のパネルディスカッション
 12月17日(火)、第350回東三河産学官交流サロンが市内のホテルで行われた。本年最後のサロンということで、昨年に続いて「今なぜ『まちなか』なのか!〜新たな賑わいを求めて〜」をテーマにパネルディスカッションが行われた。

 パネリストは鈴木寿明氏(県商工会議所青年部連合会直前会長)、竹本幸夫氏(豊川市副市長)、松井章悟氏(?豊橋文化振興財団理事長)、鈴木初彰氏(豊橋広小路発展会協同組合代表理事)の四人。コーディネーターは戸田敏行氏(愛知大学地域政策学部教授)。

 鈴木寿明氏は蒲郡市の鉄道高架事業を契機に観光立市をめざしての取組みを紹介し、みんなで取り組んだ「蒲郡うどん」が「うどんサミット」でグランプリを獲得した経験を活かし、グルメをキーワードに賑わいを戻していきたいとした。

 松井氏は「穂の国芸術劇場」PLATがオープンして6ヶ月で月平均1万4千人の入場者で年間15万人を目指して順調な滑り出しをした。一流の芸術劇場との連携を通じて演劇を核にまちなか活性化に取り組んでいきたいと持論を展開した。

 竹本氏は、諏訪地区と豊川地区に分かれた豊川のまちなか活性化について述べ、BIグランプリに東三河の官民が総力で取り組んで成功させていただいたと報告した。

 鈴木初彰氏は昨年から再開した広小路の歩行者天国の盛り上がりを紹介し、広小路の100店舗が力を合わせて、少しでも動いて賑わいの復活に取り組んでいきたいとした。

 戸田氏は「東三河が連携して、広域の中で人が動く仕掛けが大事である」と結んだ。


テーマにした「にぎわい」とは何なのか。中心商店街の売り上げ金額なのか。集まってくる人数なのか。この点があいまいなまま議論が進むと、全国が同じように苦戦している「中心市街地の活性化問題」となってしまう。人は魅力のあるところに集まる。「歩行者天国」、「うどん」、「マラソン」など「昔の名前」がでてくるが、そこに、ワクワクするときめきがあるだろうか。ときめかないかぎり衰退を喰いとめる一助にもならないのではないだろうか。

 この産学官サロンは、昭和59年11月2日に、豊橋技術科学大学のスキルを地域社会に生かしていこうと始まって、今回で350回目。いよいよ来年は30年目の360回の節目を迎える。このうち250回以上は参加させていただいて、勉強させていただいたことを感謝したい。


ホームページに戻る 議会傍聴メニュー