地方政治クリエイト 13/07太田国交相 東三河への熱い思い

大胆な発想で「東三河ブランド」を

■南海トラフ対策に情報提供

 南海トラフ地震の取り組みは極めて深刻であり大事です。田原市が取り組まれている渥美半島での22mという津波対策。その一環として小中学校を中心とした高台移転という課題についても、東北で苦労して取り組んで得たノウハウを提供させていただきたい。

 一番の課題は津波到達まで10分、15分のわずかな時間に逃げ切れるかという問題です。津波タワーの作り方でも、公民館のような日常的に集まれる機能を備えるなど工夫しているところもある。また、道路との関係でも、道路を駆け上がる階段を作る。そこに人が、物があるという道路を膨らませる手法も試行している。また防潮堤も、向こうが見えない位の強固な防潮堤を作り、その後ろに、砂や土を埋め、タラの木やシイの木を植えて緑の防潮堤という環境の視点を取り入れて作っている。

 地震対策は財源と知恵の問題であるが、このように各地でさまざまに取り組んでいる最先端の情報を地方整備局を通じて提供していきたい。

■東三河ブランド

 リニア時代になれば東京にいちばん近いのが豊根村というような時代がくる。第二東名が完成していけば新城市も一変していくだろう。同時に、東三河も間違いなく時代の波にさらされる。
 都市間競争は知恵の競争の異名。未来を見据えて、危機を見据えて、地域をどのように仕上げていくかというダイナミックなプログラムが大事。知恵を集めて、意欲的に構想を練り上げ、「豊橋ブランド」、「東三河ブランド」を作り上げていく事が大事。

■設楽ダムは県の回答待ち

 ダムの検証作業が進んできて、一定の結論を確認されている段階です。住民の声をよく聞いて現在は県の回答をお待ちしているということで、今日はここまでのお答しかできない。



■総括―大きな視野で

太田大臣が指摘したように「穏やかな気質の人たちが、穏やかに住んで、住みやすい」東三河が「この地域のポテンシャルは高い」と言われ続けて久しい。

「智恵を結集し、構想を練り上げ、この地域を発展させていただきたい」―約7時間のお国入りで太田大臣が強調し続けたのはこの一点である。
東三河県庁と「東三河振興ビジョン」、そして8市町村が具現化しようとする「東三河広域連合」と8人の市町村長のリーダーシップ、それに呼応した経済界、各市町村議会の動き。

「天の時・地の利・人の和」を得て、東三河に大きな転換期が訪れている。従来の壁を破り、界を超えて新たな時代の扉を開くことができるかどうか。太田大臣が語った「国土と言えば38万平方`bということであるが、その12倍の447万平方`b排他的経済水域を視野に入れて取り組んでいる」という言葉がいつまでも心に残った。


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