地方政治クリエイト 13/07東三河地域問題セミナー

LCC時代と東三河地域観光

 第3回東三河地域問題セミナー公開講座は7月2日(火)、豊橋市駅前大通の名豊ビルで行われ、中部国際空港株式会社執行役員の上用敏弘氏が「LCCと東三河地域観光」をテーマに講演した。

 上用氏は世界の観光は一貫して増加傾向にあり、特にアジア太平洋地域の伸び率は高く、一方、日本人の宿泊旅行はこの15年間に24%減少していると観光業界の動向を示し、平成25年3月より大手LCC(格安航空会社)のエアアジア・ジャパンとジェットスター中部国際空港で就航を開始し、この地域にもLCC時代が到来している。

 このことにより国内線で結ばれる「札幌」・「福岡」・「鹿児島」、国際線で結ばれる「ソウル(仁川)」との利用利便性が高まってきている。
 こうした中で、同空港に近い東三河地域において、LCCを利用する観光客を集客していく事で、新しいビジネスや新しい雇用を創造し、地域活性化に繋げていくことが大切でないかと問題提起した。

 そして、今年3月に「東三河ビジョン協議会」が「将来ビジョン」を示し、「広域観光の推進」を主要プロジェクトとして取り組んでいることに関し、観光に取り組む覚悟や目標達成のための戦略や目標管理が希薄でないかと苦言を呈した。

 「大きな目標を掲げて、大胆に進まないと、新たな発想も生まれない。また推進体制も市町村と相互の調整を図りながら、取り組み効果を高めていくとしているが、連携・協力ばかりで責任体制が明確でないと事は進まない」と指摘した。

 「リニア時代を見据えて、豊橋が核となり、国土軸とのアクセスが重要になる。また、三遠南信や、もっと広げて昇龍道プロジェクトなどにこの地域が加わっていく広域連携が重要でないか」と結んだ。


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