地方政治クリエイト 岡崎市議会傍聴記

4人が奮闘した公明デー

 岡崎市にでかけて傍聴した岡崎市議会一般質問第一日。午前中に市長の6月議会への提案案件の説明があり、一般質問は午後1時から4人が登壇したが。その4人が、質問通告時の籤引きの結果で公明議員4人が連続登壇という、”公明デー”となった。

 畔柳俊彦議員、畑尻宣長議員、井出瀬絹子議員、村越恵子議員が制限時間50分、一問一答方式や一括質問一括答弁・一問一答方式の併用で質問を展開した。

 特に畑尻議員は昨年10月の改選時に初当選しての初質問であり、「LED照明の推進」について前向きな答弁を引き出していた。  また、井出瀬議員も学校検診の充実と特に脊柱側わん症対策や岡崎墓苑のバリアフリー対策について、生活密着の丁寧な質問が良かった。  畔柳議員は「介護職員等のたんの吸引等について」や「高齢者の見守りについて」具体的な事例を挙げながらの組み立てはトップバッターらしい切込みだった。  4番バッターで登壇した村越議員は「防災・減殺対策の強化推進」や「予防医療の推進」「生活困窮者対策」など多角度からの質問を目一杯展開していた。

 畔柳議員は質問項目が9項目、村越議員に至っては16項目の質問である。50分を考慮すれば畔柳議員は5分少々、村越議員は3分少々が質問と答弁で1項目に掛けられる時間であることになる。村越議員の第一次質問がなされ、そのすべての答弁がなされての残り時間は5分少々であった。当然、深まった議論は望めようがない。

 決められた、時間の中で何と何を勝ち取る、何と何の問題提起をきちんとする。そのために組み立てをどうする。そのために現状把握を丁寧に行い、問題点はどこにあるのかを絞り込む・・・一般質問は技術である。技術は身に着けなければ、着地点にたどり着かない。

 岡崎市議会だけではないが、最近の地方議会では「聞き取り」、とか「事前調整」という事前準備で質問も、答弁もすべて「原稿の読みあい」で終始する場合が多いが、緊張感もなければ、笑いも、ユーモアもない。こういう議会を繰り返している限り、「地方分権は日暮れて、道遠し」であることを肝に銘じてほしい。

 とまれ岡崎市議会の一般質問が4人の公明議員の懸命な努力の結集で、見事な公明デーであったことは評価したい。ご苦労様でした。


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