地方政治クリエイト

地方議員の奮闘に期待する(1/5)

 穏やかな三ケ日が過ぎ、新たな年が動き出した。寒風の中で街頭演説に励む同僚議員の頑張りに敬服するとともに、新たな年の新たな展開を期待せずにはおれない。  地方議員として24年、四半世紀を地方議会で生きてきた自分にとって「地方分権」という言葉ほど瑞々しく、また重々しく感じた言葉はなかった。そして「日暮れて道遠し」の代名詞のように遅々として進まなかった。

 その最大の理由は何か!地方がいくら声を大にしても最終的には中央に認めてもらわなければ権限も、ましてや財源も進まないということ。もっと言えば、国会で「地方自治法」や、「地方財政法」が改定されなければ、犬の遠吠えに等しいという矛盾の中に地方議員は生きているということ。

 しかし、だからと言って、「地方には法的には権限がない」と言っておれない時代に突入しているということを自覚してほしい。大震災の死者1万5844人、行方不明者3451人−この身震いするような現実は我らに何を突き付けているのだろうか。

 地方議員よ!立ち上がって、声を上げよ!住民の生命と財産を守るのは住民の代表である地方議員の責任であることを命に刻んで頑張ってほしい!。

 昨年、引退した直後から「地方政治クリエイト」を設立し、月刊「地方政治研究」を発刊し、定例議会ごとに「議会傍聴記」を地元新聞に掲載してきたのは、その地方議員を何とか応援したいという思い以外の何ものでもない。東北の復興と共に、日本政治の特に地方の「自律の政治」を待ち望んでいるだけである。


ホームページに戻る 直言メニュー