伊藤ひであきの市政報告

2010年10月 総務委員会のポイント10/4 11:00

T.新たな行財政改革プランの策定に向けて

 9月議会一般質問で「新たなる行財政改革への取り組みについて」ぎろんさせていただいた。資料によれ新たな行財政改革プランの基本コンセプトは「豊橋の活力」=「地域力」+「行政力」
 基本方針は
1.市民等の公益的な地域活動の推進
2.「自立と責任」の強化に向けた行政体制の整備
3.財政運営の自立性・健全性の確保
を挙げている。

(第一問)
(1)日本は人口減少社会に入っている。人口が減ると地域の働く場、買い物の場、健康維持の場という“三大生活基盤”も失われる。それは地域の経済力や財政力の格差につながっていく。そのためには、地域の活力を高めて税収を増やす必要がある。問題は、どのように人口を増やすかだが、結局は働く場があるかどうかが決定的に重要であり、雇用の場を創出することが大切だ。「地域力」といってもこの一点に尽きるのではないか。働く場がなく、雇用が不安定ではこのまちを誇りもなにもあったものではない。考え方を伺う。

(2)それは261Kuの広い豊橋市の中でも同じことが言える。校区別高齢化率でみても旭校区、八町校区は30%を超え、汐田校区は12.2%、富士見校区は11.6%。それだけに「地域のことは、地域で考え、行動する」として地域住民と協働して地域の魅力を高める特色あるまちづくりに取り組み始めている、大阪/池田市や広島/呉市、そして名古屋市の地域委員会など手法は少しづつ違うが、このような動きをどう見るか伺う。

(3)一方、自治体経営も変わる必要がある。収支の均衡だけでは、住民福祉を最大化することはできない。限られた予算を有効活用し、住民満足度の最大化をめざすことが最も重要だ。その意味で住民のニーズ、行政需要をどのように読み取り、財政運営の自律性・健全性を確保していくのか伺う。

(第二問)  結局、「地域力」「行政力」といってもつまるところ、「人材育成」にかかっている。地域振興策に精通した人材を地域で育成しない限り「豊橋力」はあがらない。地域資源を活用した徳島県上勝町の葉っぱビジネスの「いろどり」、伝統食品のおやきを製造販売する長野県小川村の「小川の庄」でも、あるいはNHKで放送された「ご近所の底力」にもリーダーシップを発揮したキーパーソンとそれを支えた仲間がいる。地域活性化を立案。実行できる人材の育成支援をどう考えるか。

 また、行政力といっても人材育成がすべてである。例えば、「電子自治体」をめぐるビジネスは大手メーカーの独壇場です。
 ところが、沖縄・浦添市では市職員の手でシステム運営を目指している。昨年春に稼働した、地方税や国民健康保険、年金などの「基幹系」と呼ばれるシステムの発注価格は約8億円で、実質的に従来の半分で済んだという。
 豊橋市議会では来年度からの議会のインターネット中継、オンデマンド放映のために予算化を進めているが、同じことを茨城県取手市は、議会事務局職員の努力で、年間約6万円で実現させている。生中継も部品代プラス約1万5千円だけの費用で、あとはゼロ。なぜか、職員の能力であり、そのことを可能とさせる職員がいるからです。
 「ITゼネコン」に頼るのではなく自治体側に無駄のない真の「IT改革」がは必要であり、効率的な行財政運営には特にITに長けた人材の育成は急務であるとおもうがどうか。

U.ええじゃないか豊橋推進計画

(1)プロモーションの核となる4つのコンテンツについて

@日本で最初に花火が打ち上げられたのは豊橋だという、手筒花火発祥の地で−手筒花火がマイナーなまま今日まで推移した最大の要因は何か。

A総合動植物公園、全国に動物園水族館協会加盟の動物園だけでも101。その中でのんほいパークにだけあるものは何か。また、旭山動物園は閉園の危機を豊橋動物園に学んで乗り越えたというが、現在の認知度の差は何故ついてしまったか。

B全国で路面電車が動いているのは札幌、函館、東京(世田谷線、荒川線)、豊橋、富山、高岡、福井、大津、京都、大阪、堺、岡山、広島、高知、松山、長崎、熊本、鹿児島。豊橋にしかないものは何か。
 市電魅力通りというが、公会堂を過ぎ豊橋公園を過ぎると、閉店した店が続く。昔ながらの白木食堂、チックタック、ガソリンスタンド、ラーメン店・・。この秋には坂上の松月堂が店をたたむ。現実は厳しい。魅力通りどころか閉店通りでもある。どう考えるか
 週末には全国から鉄男君や鉄子さんがやってくるが、こういう人たちをもてなす拠点くらい作れないか。

C豊橋の「ええ級グルメ」のなかで、豊橋にしかないグルメは何か。豊橋で何故にカレーうどんなのか伺う

(2)埋もれているが豊橋の歴史の中で息づいてきた豊橋の朝市、アマチュアオーケストラの本部が豊橋にある。全国に先駆けた530運動発祥の地がビジョンでも推進計画でもリストアップされないのは何故か

(3)首都圏活動センターの6ヶ月の動きと、見えてきた課題は何か。

(第二問)  結局、この推進計画も、豊橋の身近な手の付けやすい資源を羅列したに過ぎない。そこには万人をひきつけるようなストーリーがない。

 この地域でも、朝の暗いうちから、一色魚センターにはたくさんの人が集まる。はいはいおじさんも元気に頑張っている。半田の新実南吉記念館の前の100万本の彼岸花が咲き競う矢勝川の彼岸花 (ヤカチガワノヒガンバナ)になぜ人が集まるのでしょう。碧南市の「碧いパーク」にも朝から行列ができます。なぜでしょう。

 こう考えると、この推進計画は専門家の市長の肝いりの「シティプロモーション戦略」の具体化である「推進計画」としては薄っぺらすぎないか。これで本当に都市間競争に勝てると思うのか。


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