伊藤ひであきの市政報告

2010年9月議会 決算委員会のポイントB9/22 22:00

1.10款教育費 1項教育総務費 3目教育指導費から1.(主要施策成果報告書P230)不登校対策について

 「長い間、小中学校の不登校(年間30日以上欠席)児童生徒出現率が全国、及び愛知県平均を大きく上回り、「市教委の最大の課題」といわれた豊橋市内の不登校児童数が、特に小学校において08年度急減した。H18年度139人、H19年140人、出現率からいえば0.59%(全国平均0.3%台前半、愛知県平均0.3%台後半)であったのがH20年度92人、0.39%と大きく減少した。その陰には教育長を先頭に市教委あげた取組みが実を結んだと内外から評価が高い」と昨年の決算委員会で評価したら、H21年度小学校のそれは118人と対前年比26人の増。

 さらに中学生はといえば、10人増の402人/1100人と、相変わらず中学校1校分である。

(1)不登校減少の大きな役割を担ったのが、07年度からの生活サポート指導員に加え、市教委の指導主事約10人が現場での取組み、また教育会館常駐の心理判定員の「中1ギャップ、小1プログラム」といわれる環境適応がなかなかできない子どもたちに果たした役割、非常勤講師もH21年度10人配置している。これにより各学校の生活サポート主任が、その仕事に専念できるように、授業等軽減された対策がなされた。
 もはや、こうした体制であっても不登校対策にはなすすべがないのか伺う。

(2)さらに深刻なのは、小学校では不登校児童の1/3、中学校では不登校生徒の半数以上が100日以上の長期欠席になっている。この子らへのフォローはどのようになっているのか伺う。

2.H21年度、豊橋の教育白書「豊橋の教育を進めるために」から

(1)生徒の実態調査では学習塾、習い事、スポーツ教室に通っている割合が、小3、小6、中3ともに8割前後。それによって帰宅時間が中3の場合、午後9時を過ぎるのが75%、うち10時過ぎになるのが55%。関連して「帰りが遅くなる」「体が疲れる」の回答は30%前後。

 一方、教師はといえば、残業時間で最も多いのは小学校では2〜3時間の29%、中学校では4時間以上が31%。平日3時間以上残業する割合が小学校では5割、中学校では6割に達している。「疲れていて元気が出ないときがあるか」という質問には、中3で86%、小6で79%、小3で86%。教師でも小・中97〜98%が「よくある」「ときどきある」と答えている。

先生も、生徒も疲れている実態をどう考えているか。


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