伊藤ひであきの市政報告

2010年9月議会 決算委員会のポイントA9/22 8:00

1.6款農林水産業費、1項農林水産業費14広域推進費から 高病原性鳥インフルエンザ経営支援対策事業費について

(1)豊橋市南部のウズラ農場(飼養羽数32万羽)で飼育されているウズラ2羽から高病原性鳥インフルエンザウイルスH7型が検出されたのが2月27日、それからの一か月間は拡大するばかりで、その感染経路も不明のまま殺処分、埋却が繰り返され、「百年に一度どころか、豊橋の農業始まって以来の重大な局面」に直面した。

 3月31日、議長を先頭に、議会事務局長、農政課課長補佐とともに石破農水大臣に要望書を提出した。 豊橋のウズラ農家の現場の声が逐次届けられていて、大臣の口から次々とウズラ農場の経営者の名前まででてくるのには涙が出るほど嬉しかった。
 そこで要望したことは、

1.今後の防疫体制について
@感染経路の究明を急ぎ、適切な防疫体制
A疑似患畜としての殺処分などの見直しを早急に検討すること

2.家きん農家等に対する支援を強化すること
@焼却・埋却処理した家きん、卵などの物品については評価額の全額を手当金として交付できるようにする
A発生農家の休業補償
B売り上げ減少や保管経費増加などの影響を受けた家きん農家に対する助成制度の拡充
C移動自粛により影響を受けたGPセンターや食鶏処理場に対する助成制度
D周辺農家の農作物被害の補償措置の創設
 これらの要望事項が、陳情の翌日から、決算年度のH21年度にどのような形になったのか確認させていただく。

(2)一連のウズラ騒動で、ウズラ業界が背負った課題、協議会、近代化、分散化の課題にどう取り組まれたのか。

(3)鳥インフルエンザの終息宣言がされたのは5/11。このピンチをビジネスチャンスに捉え、豊橋のウズラ回復に全力を挙げられた一年でもあった。種卵供給などは日本養鶉協会などからの応援もあり目途が立ち、消費の回復・拡大にどう取り組むかの大きな課題は残った。どう取り組まれたのか。

(第二問)

 今年の夏、群馬北部を旅行したが、関東地方で一番人気の道の駅川場田園プラザでも、伊香保温泉でも、ご当地うどんの水沢うどんにも群馬のウズラが入っていた。豊橋のウズラもカレーうどん五箇条に義務付けたアイデアは評価するが、豊橋だけでなく、東三河一帯で”うずら”でつなぐ一体感を共有するような取り組みはできないのか伺う。

2.8款土木費、4項都市開発費、2目港湾費

(1)H21/11月初め、「メルセデス・ベンツ日本豊橋工場」はH22年4月、茨城県の日立市に統合するとし、豊橋からの撤退表明。 12月16日、私は12月議会の合間をぬって茨城県日立市へ出向き、日立港でメルセデスベンツ日本が今春から利用拡大する新車整備センターの近隣地約5fでは車両保管の整備が進められている様を視察した。
 また、当時、三河港全体をカモメリア(ポートインフォメーションセンター)の30mのタワーからみれば一目瞭然。前年秋頃には輸出を待つ国産の新車や下ろされたばかりの高級外車がぎっしり並んでいたのが、空き地が目立ち、自動車運搬船の車の積み下ろしを担う会社では毎月9000台扱っていた輸出車が今では3〜4割減だという。
 三河港の貿易概況によれば輸出入総額では昨年は1兆7173億円、過去最高だった06年と比べて58.0%減で、博多港と清水港に抜かれて14位まで落ち込んだ。トヨタショックはありあり。

 主要施策成果報告書によれば、三河港自動車輸出入台数はH20年度は149万台、H21年度のそれは75万台。▲50.3%。豊橋市にとっての成長戦略、それは三河港の自動車産業がそれにあたるが、こここにきて一気に霧の中に突入したH21年度。

(1)三河港に自動車輸出入台数がH20年度の149万台、H21年度はその半分の75万台。ということは三河港を管理する愛知県に、そして港所在地の豊橋市にどのようにお金が流れるのか、教えてほしい。

(第二問)

 豊橋の産業の中核をなしているもの。これはとりもなおさず自動車を中心とした輸送機分野であることは間違いないこと。その物流拠点としての三河港。
 しかし、自動車産業は世界経済の影響をもろに受けるということを如実に示したのはH21年度決算でなかったか。また、環境の時代から車産業は電気自動車へシフトチェンジする流れ、こうした大きな構造変化をどう見ておられるのか伺う。


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