伊藤ひであきの市政報告

2009年9月 決算委員会のポイント(2)

<<問T>> 1.(主要施策成果報告書P.1)就業促進事業、(同P.157)制度融資事業費について

 リーマンショックが厚く、暗く日本列島を覆いはじめ、「産業雇用生活支援対策本部」を立ち上げて、国の中小企業向け緊急保障制度に呼応して不況で資金繰りに苦しむ中小企業に信用保証料を全額補助、あるいは解雇で住まいを失った派遣労働者らに対し再就職の支援や市営住宅(6戸)の提供、あるいは1月16日からは市役所1階ロビーに相談窓口を設けて懸命の支援体制をとられた。

(1)緊急保障制度の利用には商業観光課の窓口に認定申請書を提出し、認定を受ける必要があります。その窓口業務から年末、年度末を中心に本市の中小企業の資金繰り悪化と、緊急融資の実態を伺いたい。

(2)市役所ロビーでの相談窓口での相談内容の実態を年度末までの取組みの総括数字で伺いたい。

(3)「ふるさと雇用再生特別交付金」「緊急雇用創出事業」など国の新雇用対策、3年間で2兆円といわれたが、それらに呼応した本市の取組みの成果を総括的に伺いたい。

(4)本市の労働雇用問題には約2万人の在豊外国人の問題がある。彼らはまた派遣労働者、非正規雇用など不安定な労働環境が大半。どのような支援ができたのか。また、どのような支援ができなかったのか。

2.6款1項5目 畜産業費から ウズラ問題への取り組みについて

 H20年度の農林水産業費の最大のポイントはウズラ問題。豊橋市南部のウズラ農場(飼養羽数32万羽)で飼育されているウズラ2羽から高病原性鳥インフルエンザウイルスH7型が2月27日に検出され、同日公表されたからです。
 豊橋の上空を取材用のヘリコプターが飛び交ったりして一時は騒然となりました。 それから、決算年度末の3月31日に議長を先頭に上京し、農水大臣に議会の意思を伝え、支援を要請し、決算年度を越えますが、5月11日に終息宣言が行われた73日間。この降ってわいたようなウズラ騒動から何を学ぶか。

(1)問題が発覚した直後にウズラ農家で提起されたのは「県や国はもっとほかにやり方がなかったのか。これまでウズラの検査そものが行われておらず、今回が初めて。それもモニタリングに組合から協力しての結果。データの積み重ねのない段階で、果たして危険と決めつけてよいのか」と突然行った検査、その結果の即時公表に異議を唱える声が相次いだ。豊橋のウズラを中心に定期的、日常的検査体制について

(2)現地の豊橋市への報告以前に、国や県が頭越しに発表してしまったことです。市議会に報告されたのは、27日の昼のニュースが全国に流れてからです。何か釈然としないものがありました。緊急の危機管理体制について

(3)28日昼には、神田愛知県知事と佐原豊橋市長が現地を視察。農場だけでなく、半径5`以内の移動制限区域の養鶉・養鶏場の迅速な調査を指示。併せて、知事や市長は「卵や肉を食べて鳥から人へ感染したという報告はない。県民のみなさんには安心して消費してほしい」とマスコミ各社に要望した。
 その日の夜の住民説明会では 「ウズラの安全性に問題ないといいながら、なぜ、農場で、殺処分しなければならないのか」など、情報が錯綜した。緊急時の情報発信体制について。

(4)さらに、追い討ちをかけるように、豊橋市学校給食協会が2月27日の夕方に3月の給食に使用する予定のうずら卵をキャンセルする旨を養鶉農協に連絡したことが明らかになって、マスコミのえじきになった。被害を最小限に食い止めようと懸命な努力が続く中での出来事だったが、緊急時の沢山の子どもたちを守らなけれbなならない教育現場での対応について。

(5)発生から1ヶ月の間に、殺処分されるウズラは160万羽、豊橋で飼育されているウズラの4割近くになる。ウズラの流通は1/3ぐらいまで落ち込んだまま。「県や国は一刻も早く、感染の全容解明を進め、農家が安心して経営再建できる道筋をつけてほしい」との農家のストレスは頂点に達していた。
 以降、5月11日の終息宣言はなされたが原因解明は9月になったいまでも霧の中。日本一の農業をめざす立場から独自の検査・研究体制について

3.(主要施策成果報告書P141)食農産業クラスター推進事業について

 H19年に「食農産業クラスター協議会」を設立し、戦略的農畜産物新商品開発への取り組みを具体化されて、形が見えてきたのが青ジソを使った豆腐、ギョウザ、そば、ちくわ。さる1月20日夜の産学官交流サロンでも試食させていただいた。私にとっては、「うまい!これは売れるぞ」とは思えなかったが、青ジソは農薬がかかってあぶないというイメージがあるが残留農薬はほとんどないということなど認識を改めた。

 様々な機会に、この食農産業クラスターの取組みに接する機会があるが、どうも商品化して売ろう売ろうとされて悪戦苦闘されているように思えてならない。補助金を元に運用されているからかも知れないが。ご当地の歴史や風土とのコラボレイトでもっと夢と、ロマンが見いだせないかと考える。考え方を伺いたい。。


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