伊藤ひであきの市政報告

2009年9月 決算委員会のポイント

<<問T>> 1.2款1項15目行政情報化推進事業費 614百万円について

 本市の行政情報管理システムは昭和61年9月に初めての電算化システムとして、住民情報オンラインシステムが稼動して以来、平成20年4月に稼動した税総合オンラインシステムまで、新旧稼動したシステムを数えると41のシステムが稼動しています。そして法律などの改正に伴いまして、その都度システムの開発、改修などが行われて、ここ数年では毎年6億円以上と費用も多額になっています。

 また、行政情報管理システムはNEC系、住民情報システムはFujtu系で棲み分けられHostコンピュータから、基幹システム、庁内外LAN、その管理運営委託から事務費まで、年間6億円余のコストがかけられていて、端末は行政情報系は1742台、住民情報系は218台が稼動しています。

(1)情報システム課の体制は市職員が17人。担当課と仕様の打ち合わせを行い、それに基づくメーカー側SEとの調整。市職員も一定のローテーションで人事交流がある。派遣されているSEもメーカー側の人事配置によって流動する。
 そこへ、繰り返される開発、その仕様書はIT化の推進により、複雑になる一方であり、市役所業務の心臓部のドキュメントを読むことができる能力をどのように継承するかが極めて重要な課題であると指摘してきましたが、平成20年度の取組みについて伺いたい。

(2)電子計算システム開発事業費102,803千円は税制改正、福祉、健康関係の制度改正のたびに要するPRG変更。特に決算年度では後期高齢者医療費の負担増凍結、それに70歳から74歳の窓口負担の引き上げ凍結を打ち出したことによる制度改正により、システム開発が必要となった背景があると思いますが、その開発のためにはメーカーしか分からないブラックボックスがあるわけだから随意契約を余儀なくされる。ここに膨大な費用がかけられている。この開発費をいかに抑えるかについて、どのような取組みがなされたのか伺いたい。

2.2款1項8目男女共同参画費 男女共生フェスティバル開催事業補助金2,340千円について

 「男女共同参画社会基本法」が成立して10年。豊橋市に「男女共同参画条例」が施行されて5年。女性の意識やライフスタイルは大きく変化してきましたが、まだまだ社会構造が追いついていません。みずみずしく「女性力」を発揮できるような環境整備に取組んでいくという一つの集約の場が「男女共同フェスティバル」であり、重ねられた22回は豊橋市の男女共同参画運動の歴史そのもの。

(1)改めてお尋ねしたい、男女共同フェスティバルを開かれるのは何のためか。また、その趣旨を具体化するために基調講演なり、講演の講師はどのような基準で選定し、依頼されるのか。

(講演はオピニオンリーダーとして、人気を集める元参議院議員の田嶋陽子さん。「女性は家事、子どもの教育、老人介護に従事させられ、社会の調整役としてただ働きされている」と指摘。「結婚を機に女性は7割は退職してしまう。これでは、いつまでたっても社会は豊かにならない。もっと女性も危機感を持ってほしい」。さらに、子育てについても「子どもたちは3歳から大人と同じ目線を持つようになる。可愛がるだけでは駄目。早めに生活自立を訓練したほうが良い」と約90分に渡って持論を展開)。

3.3款2項1目老人福祉総務費 高齢者住宅改善事業費 4,736千円について

 (1)高齢社会に突入し、自宅の高齢者の専用居室や便所、浴室などを新築、増築、改築、改造しようとする時に整備資金を融資する制度。ところが申込件数はH17=0、H18=3、H19=1、H20=0とまったく不評である。利用されない大きな要因はどこにあるのか、どのように分析しておられるのか

4.4款衛生費2項環境費6目資源化センター費から稼働7年目(02/4〜)のR21の現状について

(1)確認事項覚書を踏襲しながら稼働から7年が経過し、経年劣化に伴う修繕費などの増を考慮し、ごみ処理1トン当たり6,500円を計上しておられたが、どうであったか。

(2)H18年度末で瑕疵した熱交換器における熱回収不足の修補については平成19年度末には完了できるとされてきた。そして、修補完了後のH20年度に連続90日間の運転を2回実施し、この運転状況を検証する。また、運転管理経費の処理コスト保証については、2か年延長するとされてきた。
 実際はというと、1号炉は平成21年3月末で修補を終え、検証がなされた段階。また、2号炉は、昨年平成20年12月5日付で瑕疵修補完了届を受理し検証作業を進められた。R21の最大の課題であった、灯油問題も含めて熱回収修補のこの1年の取組みについて伺う。


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