伊藤ひであきの市政報告

2008年3月 土木費・消防費のポイント

1.8款土木費 5項都市計画費 2目都市計画総務費 路面電車活性化推進事業費について

 いよいよ豊橋にLRV(ライトレールビークル)低床式の新しいタイプの路面電車車両のこと。これを機会にLRTと呼ばれる新しい交通システムをいかに構築して、環境と人に優しい魅力ある都市と地域の再生にどう結びつけていくか。

(1)バリアフリー化工事は4ヶ所で行われたが、新川、八町、前畑、東田、井原、赤岩電停はそのまま、LRV利用に障害はないのか。

(2)特に東田電停は停留所もないままであり、バリアフリーどころか安全も担保されていないがどうか。

(3)路面電車の軌道敷は舗装も凸凹が多く不評。鹿児島市では「軌道敷緑化整備事業」を進めている。緑化の仕組みは、起動式内のアスファルト舗装を取り除き、保水性に優れたブロック状の基盤財と土を敷き詰め、冬枯れしない高麗芝を植栽し、ヒートアイランド現象の緩和と都市景観の向上が目的。鹿児島市は緑化に併せて緑の芝生のライトアップも進め、潤いのある都市空間の創出につなげようとしている。
「緑のひとのまち−豊橋」の軌道敷の緑のじゅうたん化、取り組んだらどうか。

2.8款土木費 2項都市計画費 5目公園管理費 公園遊具補修について

(1)新年度予算では高師緑地ほかの遊具補修が計上されています。対面式の箱ブランコで、転落した子どもが底部と地面の間に挟まれ死亡するなど事故が相次ぎ、国土交通省は02年3月、公園管理者などの役割を示した「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」を策定。
 これを受け、遊具メーカの業界団体「日本公園施設業協会」が「遊具の安全に関する基準」を設けた。

 しかし、最近でも遊具事故が後を絶たない。
・07/4岐阜県大垣市綱渡り遊具の木製支柱が折れ、ロープにつかまっていた児童13人が負傷。
・07/6高知県南国市でスプリング遊具で体を支える綱が外れ、7歳女児が腕を骨折。
・07/6東京都足立区タイやブランコが支えのチェーンごと落下、11歳女児ら3人が打撲。
・07/6滋賀県甲賀市11歳男児が回転式ジャングル事務の支柱の穴に指を挟み骨折。
・07/6福岡県久山町7歳男児が誘導木から転落、地面との間に顔を挟まれ骨折。
・07/7横浜市南区ブランコの支柱が倒壊し、乗っていた児童3人が軽傷。
・07/9大阪市平野区ブランコの鎖が外れ、投げ出された9歳男児が骨折。

(1)本市の公園にある遊具の補修はいかなる計画に基づいて行われているか。

(2)「日本公園施設業協会」は「遊具の安全に関する基準」を見直し「遊具の耐用年数を明記する」と決めて、4月に公表する予定。これへの対応を伺う。

3.9款消防費 1項消防費 1目常備消防費 救急事業費について

(1)本会議における「ドクターヘリ」論議が行われ消防長が答えているが、心肺停止状態が10分以上続いた田原市の光君が助かった最大要因は
1.救急隊+ドクターヘリ+PICU(小児集中治療室)の迅速な連携
2.小児の3次救急専門施設における高度先進医療(低温療法)により後遺症なき回復に寄与できた。という2点です。

 具体的に現場で調査すると、まず新城消防本部設楽分署津具分駐署の消防隊員が現場に到着したのは119連絡があった6分後、設楽分署の隊員は携帯電話で、光君のお父さんに人工呼吸の仕方を教えながら、現場に向かっています。
 豊橋消防本部には昨日の答弁にあったように119救急連絡が頻繁に入ってきます。特に気が動転した状態の家族からの連絡に、冷静にかつ的確な指示を与えなければなりません。動かしていいのかどうか、冷やしたほうがいいのかどうかなど、医学的にも正確な知識で的確な判断が求められます。
@この訓練・教育をどう行っておられるか伺う。

 ドクターヘリは一直線で現場へ行ける。救急車がドクターヘリを要請したのが10時10分。ドクターヘリが現場近くの旧津具村役場駐車場に到着したのは20分後です。そこで、同乗してきた医師が現場処置をしながら、静岡県立子ども病院に搬送しようと判断して離陸したのが11時20分、約90`離れた静岡県立子ども病院に到着したのが26分後です。
A119を受信したとき、どのようなスタッフを現場に派遣するか。質の高い現場医療をどう提供するか。搬送先をどのような基準で選定するか。搬送手段の決定(救急隊のみでの搬送、高規格救急車で救命士主体、高規格救急車で医師も同乗、消防・防災ヘリで航空隊員で搬送、消防・防災ヘリで医師同乗、ドクタ−ヘリ搬送)。この判断基準をどうもっておられるか。

B光君が豊橋市内で事故にあったとして、ドクターカーが駆けつけ、豊橋市民病院へ運んだとしたら、助かったのか。ドクタヘリが一直線に静岡県立子ども病院に運ぶことができたという事実。「キャンセルがあってもいいから、とにかくドクタヘリを要請することが大事。ドクターカーも現場へ行く。ドクターヘリも現場へ飛ぶ。そこでベストな判断をすることが必要である」と三方原病院の医師も、静岡子ども病院の医師もきっぱりというのです。
 すなわち、ドクターヘリは、患者を一直線にベストな医療機関に運べるという最大の利点を生かすべきです。昨年一年間の愛知医科大のドクターヘリの出動回数は496回、うちキャンセルは140回約3割あります。それでいいというのです。この認識が本市消防本部に欠けているのではないか。

Bその場合、人の命を助けるのに県境も何も一切を人命救助に徹しなければならない。長久手の愛知医科大学と聖隷三方原病院。どちらのドクタヘリが近いかは明らか。いざというときのための県境を越えた協議はできないのか伺う。

(2)昨年5月、救命救急士が心肺停止した患者に気管チュウブを誤って、食道に挿入した事例が発生した。これを受けて愛知県は新年度から、医療機関で定期的に救急救命士を再教育する事業を始める。
 救命救急士は1991年の制度創設後、気管にチュウブを挿入して酸素を送ったり、点滴でアドレナリンを投与する行為を可能にするなど対処措置が拡大。その反面、救命救急士に負担がかかる状況にあるほか、実際には気管挿管などが伴う出動は頻繁にはなく、技術の維持が課題になっている。本市消防本部におけるこの技術の維持にどう取り組んでおられるか、伺う。


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