●千葉の「しょいかーご」
最終日の11月2日(金)、午前中に千葉市のJA千葉みらいが経営する農産物直売所「しょいかーご」を視察。平成17年12月に総事業費9億円かけてオープンし、昨年一年間で7.7億円売り上げ、今年は10.5億の売上げに向かっている農産物直売所である。
「安全・安心・新鮮」な農産物や加工品等を消費者に直接供給すると同時に、農を通じての生産者と消費者の交流の場作り、さらに高齢者・女性に受け入れやすい農業経営の普及・推進を図り地域農業の振興と発展を目指している。
「パートさんには研修だけでなく、食育ソムリエの資格取得にも挑戦してもらっている。また店長はJA内で手を挙げてもらって、パートさんにとって魅力のある人物になってもらった。チラシは入れないが、千葉市の広報や新聞、テレビに発信してもらえるようなニュースを用意している。チラシでも裏側には「野菜ぬりえ」を用意し、それを子どもさんに自由に塗ってもらって受付、一週間後に展示する。それだけで3回は店に来てもらえる」など担当のJA千葉みらい直販事業部はアイデア一杯でやる気である。
また、750名の出荷登録者は自らが生産・製造した農産物・加工品を用意し、出荷企画・数量・価格は自由。8割が100万円未満の販売額であるが、500万円以上売上げる出荷者も3%近くいる。夕方午後6時から7時までに引き取る仕組み。販売委託手数料は15%。売上げ7億円が損益分岐点だという。
昔、採れたての農作物はおばあちゃんの大きな背負い篭に収まって都会へと運ばれていた。そんな背負い篭が、農産物直売所「しょいかーご」になったという。平日なのに朝9時半の開店時から買い物客でにぎわい、活気があった。