伊藤ひであきの市政報告

2007年06月 予算委員会のポイント

1.2款総務費 8項総務諸費 5目国際交流振興費について

 38万人の豊橋市民の中に外国籍市民は19000人、その中の12000人が日系ブラジル人。日本人が新天地を求めブラジルに移民して来年で100年−ブラジル日系移民100周年を記念し、そのプレイベントとして今回、「ラティーノ・ノドジマン」の開催を9月16日(日)アイプラザで予定。日系ブラジル人の人達に日本の歌を歌ってもらう企画。出場者は10人を予定し、全国からビデオ応募。直ちに本番。
 NEXT100宣言「平和・交流・共生」の都市宣言に込められた、外国人共生推進事業として豊橋市のH19年度リーディングプロジェクトの一環として、大いに期待されているところ。


都市宣言:私たちのまち豊橋市は、市民自治の精神に立ち、人や地域、世界の国々とのつながりを大切に、" すべての人とともに生きる"、気概と誇りをもったまちづくりを進めています。

 市制100周年を機に、私たちは、先人の英知と情熱の歴史を受け継ぎ、核の脅威のない真の恒久平和と世界の持続的な発展に貢献するため、広い分野にわたる交流と国際協力の取組みに努めます。

 また、多様な文化や生活・習慣への理解を深め、自らの役割と責任を自覚するなかで、互いに信頼し尊重しあう心を持ち、人が輝き安心して生活できる地域づくりに取り組みます。

 心豊かで笑顔あふれる豊橋を次の世代に引き継ぐため、私たち豊橋市民は、一人ひとりが、未来への夢と高い志を持ち、" 世界に開かれ、世界に友人をもつ豊橋" 、" 平和を希求する豊橋" をめざすことを決意し、ここに「平和・交流・共生の都市」を宣言します。


(1)都市宣言にあるようにに「多様な文化や生活・習慣への理解を深め」るためであれば、全国から参加する日系ブラジル人の皆さんが「日本の歌」を歌い、日本人が「ブラジルの歌」を歌う「日伯対抗歌合戦」があるべき形ではないだろうか。「日本の歌」を歌い終わると「のど自慢」特有の「あの鐘」は鳴らすのか考え方を伺う。

(2)主催はNHK名古屋放送局。募集・審査・企画・製作はNHK側、豊橋市は会場費、駐車場や受付のアルバイト人件費(230万円)を負担する。この仕分けはどのような政策判断か。またH16/9に豊橋ブラジル協会が設立されているが、この豊橋ブラジル協会はどのような形で関与するのか、しないのか。

(3)その財源に05年万博の精算による市町村分担金−フレンドシップ継承交付金を使う。この基金の管理の主体と、豊橋市分の(4500万円)のマネージメントはどう行われているのか。

(第二問)

(1)@「NHKのど自慢」(1946年からNHKの公開視聴者参加番組、かつ長寿番組)と同じように前日に全国から応募した人達の予選会を豊橋市で開催し、広く豊橋市民と交流すれば、大きな「共生イベント」として楽しく盛り上がる企画となるが、考えるべきでないのか。

(2)@市民協働のまちづくりの観点から、こうした企画の裏方-駐車場・受付・接待などに市民がボランティアで参加すれば、この230万円が節約できるどころか、大きな効果も期待できる。考え方はどうか。

A毎年9月2日に「豊橋ブラジルデー」、秋に「国際交流協会主催の「インターナショナルフェスティバル」が定着してきている。今回の企画を一過性のものにするのでなく、「共生」の具体化のイベントとして継続することはどうか。

(3)@このフレンドシップ継承交付金をどのように市民に還元していく考え方か伺う。

2.8款6項1目区画整理総務費から牛川西部土地区画整理推進事業費について

 総事業費135億円、全体で305戸が関わり、面積は43.02ha。保留地処分が45億円予定されており、組合施行の区画整理事業が、厳しい財政環境の中でどう展開されていくのか、統一選前後から、どんんどん街の形がみえてきて、進捗率は3月末で32%。その動向が注目されるところ。
(1)予算説明にあったように、国の国庫補助事業に対する市の所定の負担-うら負担。 当初予算書では土地区画整理事業負担金として56,750千円が計上。内訳は外郭線 市の負担率1/4 外郭線・牛川西部線・牛川町線 負担率2.25/10.今回の補正は建物2戸の補償費で市負担率2.25/10となっている。

 市が所定の負担率で負担することになった4,450千円の元となる国の補助金はどう増額されたのか、伺う。

3.歳入19款1項1目繰越金から。

(1)前年度H18年度実質収支が約50億円の黒字、豊橋市財政調整基金条例に従い、その半分は財調につむ、残り25億円のうち当初予算に2億円が計上済み、残りは23億円、そのうち1.8億円を6月補正で使う。年度最初の定例議会の予算委員会であり、この残り21.2億円の政策的意図について伺う。


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