冷静に、周辺の大きな変化を見つめると、結局、愛知県が全ての経済指標で全国の厳しい経済状況の中で群を抜いているのは、自動車関連産業、なかんずくグループで17兆円という生産高を誇る「トヨタグループ」によって地域経済が押し上げられているといっても過言ではありません。
MAGロードによる道路ネットワークもセントレアの「中部国際空港株式会社」も「愛・地球博」の開催もまたその背景があったればこそであります。また海上輸送の新輸送システムも話題を呼ぶであろう数々の人間ロボットも「トヨタグループ」を中心としたものづくり技術、先端技術力が遺憾なく発揮される所産であります。
新豊田市誕生もつまるところ「トヨタ」の企業力が地域力にインカネートされています。回り道したけど新田原市も「トヨタ田原工場」の存在を無視しては考えられません。
「三河市」の構想もひょっとすると「豊田市」に一気に集約される可能性もあるのではないのか、ここらあたりは「豊田市南部」にならないとも限らない。
しかし、「ゼロ1」で全国から集まってきた多くの文化人や市民は「豊橋へ来たかった。路面電車と自然を大切にする豊橋へいちどきたかった」という声が多かったといいます。
愛知学院大額の岩田教授は豊橋へ来ると「ほっと」するといいます。日銀の中山支店長は豊橋には「地方の匂いがする」と答えてくださいました。私も豊橋に住んで20年、このまちの「土の香り」が好きです。
「笑顔でつなぐ緑とひとのまち」の「生活の都」づくりこそ「トヨタ」一辺倒の「愛知県」のなかでの極めて大きな挑戦であり、この地域の最大の売りであると私は確信します。
新豊田市、新浜松市、新田原市に囲まれても尚、豊橋のいき行く道はこの一点にあると私は確信する。市長の考え方を伺いたい。