伊藤ひであきの市政報告

2004年9月定例本会議 一般質問
2004年9月 ●一般質問第二問 東三河(9/8 08:30)
 3年前の朝の連続テレビ小説「ほんまもん」の中に2百町歩の山を経営している山主が孫娘の教育資金に山を売ろうとしている場面があり、そこで印象的なせりふがあった。「2百町歩の山を管理するのに毎年1000万円以上の金がかかる。しかし、その2百町歩の山を売ろうとすると2億円にしかならない」というものです。

 今回、1トン1円相当額を水道事業として実施する方向ですが、豊橋に置き換えれば4045万トンの有収水量を負担するとなると、4045万円の負担となります。水道事業会計は余剰金(19億円余)があるからいいという問題ではない。一昨日の論議があったように官の責任は無限です。今までに豊川水源基金に要した豊橋市負担分は25年間で7億円余、その上に新たな負担を重ねるわけですから25年で約10億円が上積みされるわけです。

 水源林保全事業には途方もないお金がかかるわけです。市民の理解をどのように得ていく考えか伺っておきたい。

 次に三河市構想について
 豊橋市のホームページに「市町村合併研究会のまとめ」が公開されています。平成13年5月に「豊橋市市町村合併研究会」を立ち上げられ2ヵ年の成果としてまとめられたものです。その34ページにわたる最後に「今すぐ流域の合併を前提とした検討を始めなければならないほど合併に関する市民的な高まりはみせておらず、財政的にも極度に切迫した状況に置かれていないというのが現状である」としています。

 このまとめは昨年3月時点のものです。あれから1年半の間に三位一体改革で地方財政は大きな転換期を迎え、時に東三河山間部は徹底した緊縮財政に追い込まれ、例えば設楽町では普通建設事業費(農林道開発や町道整備など)は前年比▽43%に抑制し、徹底した緊縮財政。町三役、議員の報酬は5%カット、新規職員は採用しない。簡易水道未普及地域解消事業は延期、町営住宅建設事業も凍結という非常事態予算を組んでしのいでいるのが実態。

 愛知県も万博と空港で目一杯。それが一段落すると一気に愛知県の合併問題はスピードアップしてくると思っています。
 三河市が実現していけば上下流一体と言うより、三河市内の問題になり、水源基金という概念もなくなる。
 座して待っていては市民的な高まりはおこらない、第二段階どころか第一段階も進まない。市長は市長選に掲げた以上、三河市推進論者だと思うが、積極的に打って出るのか、その覚悟があって市長選に三度立候補されようとしているのか伺いたい。


ホームページに戻る   議会メニュー