伊藤ひであきの市政報告

2004年9月定例本会議 一般質問
2004年9月 ●一般質問第二問 行政評価(9/8 08:00)
 豊橋の行政評価システムと行政白書、市民との協働についてまとめてお尋ねします。

 事務事業評価システムは市民の視点に立った目的・成果志向型の行政執行への転換であり、職員の意識改革、政策形成能力の向上、わかりやすく透明性の高い行政運営の実現をめざすものであり、インターネットの豊橋市のホームページで全ての事務事業について閲覧することができます。
 また行財政白書も過去3回発行されました。最新版の平成15年度版は財政分析の新手法も加えてまとめてあります。
 しかし、どちらもなかなか市民にはわかりにくい。

 たまたま、杉並区のホームページを見ますと「時代は今、分権型社会への転換を求めています。杉並区においても国と地方の税財政改革をとおした自主・自立の自治体経営をめざしています。そのため、さまざまな情報を区民の皆様に公表しつつ、地域の課題は地域の権限と責任で解決していくという、自己決定・自己責任による真の住民自治の実現に向けた取組みを進めています。
 こうした視点から平成16年3月、区では、区民の皆様に日頃からご利用いただいております、区立施設の維持管理の状況をわかりやすくお知らせするため、「施設白書」を発行いたしました。
 現在、多くの区立施設がありますが、これらの施設を維持していくためには莫大な経費がかかっており、今後とも老朽化に伴う改築や修繕など、大きな財政負担が想定されます。
 そこで、各施設の維持管理に関する情報を公表し、「サービスと負担」の現状について、区民の皆様にご理解いただき、一緒に考えていただくため、施設にかかる経費や使用料などの状況をお知らせするものです。

 たとえば、杉並会館。
 費用 高熱水費 1481万円、修繕費 30万円 清掃・設備等保守委託費 5335万円 減価償却費 601万円 費用合計 7447万円
 負担 使用料 996万円 税負担6451万円
 こういうことが解るようになっています。「サービスと負担」をこういう視点で周知徹底する仕方こそ市民との協働のまちづくりの情報共有のスタイルではないか。

 あるいは市民に説明するにしても、救急車は一台2600万円近くします。24時間休みなしに待機しているので、職員は交代制ですから1台に9人の職員が必要になり、年間運営費に約1億円かかります。救急車は1年に平均1400回出動していますので、1回呼ぶと20万円かかっています。だから、タクシー代わりに使わないで下さい。20万円も出せばタクシーで北海道まで往復できます。

 平均的な市職員の給料や各種手当は合計して1人年間800万円です。年間2000時間労働すると、市役所の窓口にいる職員には1時間当たり4000円かかっています。

 こういう市民の視点からの行財政白書こそ、市民との協働のまちづくりツールではないか。

そういう意味で、もっと工夫すべきと考えますが、意図することがあれば、伺いたい。


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