伊藤ひであきの市政報告

2003年9月 決算委員会のポイント

病院事業会計について

1.業務実績について

 @外来患者数は1日平均で、H10 2,691人 H11 2,642人 H12 2623人、H13 2,635人 H14 2,438人と大きく落ち込んだ。一方で患者1人1日あたりの平均診療収入は長期投薬が可能になった関係もあり、+113円で10,511円。
 外来患者が減った要因と、かかり付け医、かかり付け薬局の流れの中で第三次病院としての外来患者のあり方をどう考えるか。

 A豊橋市民病院の特徴の一つは市医師会との病診連携システムである。H14年度の新規外来患者の病診連携による割合など病診連携がどう作用しているのか伺う。

2.総合情報システム電算開発業務委託について

 @H14.7.29に開発業務委託を東芝メディカル且O河営業所と273,474,600円で随意契約したこの重要契約が年度内の完了が一部不可能となり、50,281,350円が翌年度に繰越されている。注射薬オーダー関連などが開発され、完結されるのが9月30日となっている。
 このような事態に至った要因について伺う。

 Aこのシステムは現行システムの更新により、新たに院外処方・看護支援・注射オーダーリングなどの対応を図り、患者サービスと効率業務のための開発であったはずである。
 当初はH15年1月には完了予定であったことからも、患者と業務に与えた損失は計り知れないものがある。業者へのペナルティについて伺う。

 Bオーダリングシステムも含めて、ITによる総合情報システムは病院経営の基幹部分。
 高知市民病院では破綻寸前の経営危機を克服し、14年ぶりの黒字となった。それを可能たらしめたのは、コンピュータを使った管理システムの有効活用。
 開院以来8年、豊橋市民病院におけるコンピュータを使ったシステム化の投資とその効果についてどう総括しておられるのか伺いたい。

3.経営・財政状況について

 @経営構造の重要な指標といわれる医業収益対医業費用比率は当決算年度94.3%であり、医業収益に対する給与費の割合は49.73%である。今日までの給与表の改定などにより50%を切るようにはなってきたが、給与費と医業収益の比率についてはどのような考え方、方向性をもっているのか伺いたい。

 A2年前の決算委員会で橋本監査委員は約30%の自己資本率であり、赤字といえども減価償却範囲内であるとして、一定、本市の市民病院経営については評価している旨の発言がありましたが、公立病院を取り巻く環境が大きく変化してきたこの4年間、また給与表の改定も含め取り組んできた経営改善のこの4年間、識見監査委員としての業務を通じてどのように総括されているのか伺いたい。


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