(1)問目
@.いよいよ建設の最終段階を迎える。当局の進捗管理を評価する。
今回の財源構成を見るとその半分147,000千円は国県支出金、正確には国のダイオキシン対策費の増額補正による。地方債で117,600千円、一般財源から294,000千円。P33の継続費調書でも明らかな通り、当初国の補助金は4,080,585千円をみ込んでいたが、このままいけば6,276,216千円で約+22億円。
県の方はどうかといえば当初1,893,583千円が、このままでいけば137,434円。この差、1,756,149千円。国の増額補正の裏側で国が定額補助から定率補助に変更してきたとはいえ、県財政が厳しいとはいえ、これだけの差は県民としてどう判断すればいいのか。
A今回、排ガス処理施設(バグフィルター)を2基、2系統だから4基設置する。
役目は1.排ガスの中のバイ塵の除去。2.排ガスの中で消石灰とHCL(塩化水素)が反応し脱塩残さが出る、この脱塩残さを補集する役目。
この事により性能保証にあったバイ塵は0.02g/N以下、塩化水素は40ppm以下にする、そしてダイオキシンを0.01ng以下にする。
昨年1月、三井実験プラントを視察した時、三井側はバグフィルターを設置する事により、ダイオキシンを0.1以下にし、厚生省基準をクリアーする仕組みだが、豊橋の場合は2基つける事により脱塩残さを98%除去し、0.01以下にすると説明を受けた。
今年2月、八女の試運転中の110t炉2基を視察した時、「豊橋は脱硝触媒反応塔を設置されるが、そこまで必要なのかどうか。八女では触媒反応塔を設置しないでダイオキシンの0.01をクリアーできる」という現場の話が合った。八女での実稼働8ヶ月間の実績も踏まえて、この0.01をクリアーする事と設置するバグフィルターの関係を教えていただきたい。
B当然、これだけの焼却炉を運転ししていく体制の準備に入ると思うが、現在の5班*7人の35人体制の変速勤務の体制から見た場合、論議であったように41人体制でどのような班体制を作っていくのか。研修など人材の養成についてはどこまで進んでいるか。
(2)問目
@いよいよ豊橋で次世代型焼却炉が完成に向かい、試運転の年を迎える。豊橋の次に導入を決定した九州・古河市、北海道・江別市ともに130t、70tであり、豊橋で世界最大の焼却炉が動き出す。
この事は県にとっても大きな注目に値するプロジェクトだと考えるし、ある意味で「環境」をテーマにする万博開催県の大きなインパクトになるはずである。県に対してこうした角度からも大いに認識させる必要がある。県とどのような折衝を行ってきたのか、今後とも望みは薄なのか。