伊藤ひであきの市政報告

2000年12月議会 本会議代表質問 第一問

第一問  議長のお許しを得て、二期目のスタートを切る早川市長の市政方針について質問させていただきます。

 先の9月定例議会において、私は29回目の一般質問に登壇させていただきました。それは私にとってある重大な決意を持っての一般質問でした。
 どんな時でも「運命」は突然に扉を開きます。それまでの4ヶ月間、私の命は万が一、いや千が一、百が一という切実な状況に追い込まれていました。
そして、これが最後になるかもしれないと覚悟した上での9月議会での一般質問でした。9月議会が終わり、市民病院スタッフの皆様の総力を挙げた対応と同僚議員の皆様の激励と、何よりも「手術の成功と一日も早い回復」を祈ってくださった多くの市民の皆様のおかげで、7時間に及ぶ手術と、以後、2週間の治療によって無事退院させていただきました。

 そして、今、元気に、そして万感の思いで30回目の登壇をさせていただきました。市民の皆様の真心を肝に銘じ、元気に戻ってこれた喜びを、新世紀の街づくりへの情熱に替え、生き長らえた命を豊橋市議会議員として燃焼させていく所存でございます。
本当にありがとうございました。

質問に入ります。
 市長選が終わり、今日から師走。ポイントセチアの赤い花があちこちに並び、街にはジングルベルが流れ始めました。もうすぐクリスマス、サンタクロースがトナカイに乗ってやって来ます。

 そのサンタクロースが存亡の危機にあると言います。サンタクロースは子供たちに夢を与え、子供たちの未来をかなえる大人が一人増えれば、その思いの強さからサンタクロースは地球上に一人生まれるといいます。逆に子供たちに失望を与え、夢を摘み取り、未来をふさぐような大人が一人増えれば、サンタクロースは地球上で一人消えます。このサンタクロースが年々、絶滅の危機にあるといいます。

 サンタクロースの仕事は二つ。一つはプレゼント。もう一つはギフト。サッカーボールを欲しがる子供にサッカーボールを送るのがプレゼント、実はその子供は「サッカーボールでお父さんと一緒に遊んでいもらいたい。お父さんと取っ組み合いの相撲をしたい」のであり、それを用意するのがギフト。ギフトとは、誰もがもって生れてきた夢や願い。それを実現しようと生き生きと生きるには、最低一人の大人が無条件にモノと心の両面のサポートをする事が必要だといいます。

 サンタクロースを市長に置き換え、子どもを子どもも含めた豊橋市民に置き換え、プレゼントを市民への施策に置き換え、ギフトを施策を実現して行くための仕組み作りと置き換えるならば、早川サンタクロースの使命と責任は重い物があります。

 将来に不安だらけ、その上、とめどもなく漂流するこの国の政治に不信感をあらわにしながらも、豊橋市民は地域の活性化を望み、将来に渡るセーフティネットを心から待ち望んでいます。

 そして、始まった豊橋の早川体制二期に希望を託す市民に、市長はいかなるプレゼント、いや、いかなるギフトをトナカイに積んで市民の中に入り、市民と共に「笑顔がつなぐ緑と人のまち・豊橋」の街作りに向かわれようとしているのか以下、市長の認識と対応をお聞かせください。

(1)市長選を通じて、4年間をどう総括し、これからの4年間に何を、どこまで、どのような体制で成されようとしているのか伺いたい。

(2)長引く不況感と合わせ、市政の停滞感を持つ市民は多い。今回の選挙結果で市民が示した45%の批判票について

(3)特に対立候補側についた経済界への市長の対応について、地域経済活性化、民間活力の展開の面から伺いたい。

(4)市長は選挙戦中、「静かなる改革」「やさしさ」を強調されましたが、意味する具体的施策について

(5)豊橋だけでなく東三河全域の活性化、共通課題へのリーダシップを期待する声は大きい。この認識と対応を伺いたい

(6)豊橋渥美の広域行政圏の立場から、この4年間に豊橋と渥美町の首長が逮捕されると言う不祥事が相次いだが、この地方の政治風土と開かれた地域への改革について伺いたい。


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