伊藤ひであきの市政報告

2000年3月定例市議会 「中小企業対策について」2000.03.07

 さる、3月7日に行った3月定例市議会代表質問で取り上げた項目のうち、「中小企業対策」についてその質問と答弁の経過をお伝えします。
第一問質問要旨

1.新年度予算編成と重要課題について市長に伺いたい。
(6)長引く不況で中小企業の実態は厳しい、その支援策と新産業創出、雇用拡大について伺いたい。

 第一問 答弁趣旨 市長

 中小企業への支援策につきましては、経済情勢と産業構造の変革に対応した中小企業の経営基盤の強化と生産性向上を図るため、高度化施策として集団化などを促進するとともに、情報化への対応、融資制度の充実を図ることが重要であると考えております。

 また、中小企業の活性化と雇用の安定確保のための新産業創出の促進につきましては、サイエンス・クリエイト21計画に基づき、豊橋サイエンスコアを核とした産学連携、異業種交流の促進、また、ドイツ・ヴォルフスブルグ地域等を対象とした国際産業交流事業の推進などにより、中小企業の技術力の活性化とベンチャー企業の振興を図ってまいりたいと思っております。

第二問 質問趣旨

@我々は2月中旬に中小企業実態調査を96社において行った。

「昨年2月に比べ今年に入ってからの業況については48%が「悪くなった」、17%が「大変悪くなった」と答え、悪くなった時期は45%が「昨年夏頃から」と答えている。資金繰りについては45%が「苦しい」と答えている。
 「現在の事業分野から成長を見込まれる分野への転換を検討した事があるか」の質問には35%の34社が「ある」と答えた。しかし。「現実に着手したか」の問いには74%の25社が「していない」と答え、その8割が「資金や経営のノウハウが不足している」と答えている。

 異業種交流、ベンチャー企業育成はもはや観念であってはならない。IT(インフォメーション・テクノロジー)革命のスピードはとどまる事を知らない。中小企業の生き残りのために市がサイエンスコアで委託して行っている中小企業経営者研修、技術研修はこうした激変するビジネス環境に柔軟に対応しているか。

ALL事業、ハノーバ万博出展、トリードの姉妹都市提携を機に、豊橋の地場企業の海外進出、海外からの企業誘致、ポートセールスを尚一層進め、豊橋の活性化に繋げる必要がある。そのためには海外戦略プログラムの構築が必要である。認識と対応を聞きたい。

 第二問 答弁趣旨 市長

 中小企業関係で2点ございましたのでお答えを申し上げます。

 人材は企業の宝、言うまでもないわけでごぎいますが、人があって企業があるわけでございますが、そういった観点から、豊橋市中小企業技術者研修事業を平成5年度よりサイエンス・クリエイトに委託して実施しております。研修科目、定員の設定につましては、社会情勢の変化、過去の実績、研修終了後のアンケート調査などをもとに調査研究を行い、その都度見直しを行っております。

 次に、国際産業交流について申し上げますと、グローバリゼーションの展開、産業構造の変化をこれから予測いたしますとき、中小企業の競争力の強化が必要でございまして、技術革新あるいは経営革新などを進めることが必要でありまして、そういった問題意識のもとに今後とも対応を進めてまいりたいと考えております。


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