伊藤ひであきの市政報告

2000年3月定例市議会 「エコビレッジ構想の推進について」2000.03.07

 さる、3月7日に行った3月定例市議会代表質問で取り上げた項目のうち、「エコビレッジ構想の推進」についてその質問と答弁の経過をお伝えします。
第一問質問要旨

1.新年度予算編成と重要課題について市長に伺いたい。
(5)次世代型焼却炉の建設の中で取り組むべき市民的課題は何か、またエコビレッジ構想の推進について伺いたい。

 第一問 答弁趣旨 市長

 次世代型焼却炉建設の中で取り組むべき市民的課題は何かということでございます。行政におきましては、まず安全・安定稼働の確保ということになりますが、余熱利用や溶融スラグの有効利用についても具体的かつ速やかに取り組んでまいりたいと考えております。

 そして、市民の皆様には、この新しい焼却炉の建設を期に、ダイオキシン問題やエネルギー問題など改めて環境問題への関心を深めていただき、徹底したごみの分別、減量、リサイクル、また地域のゼロエミッション化など、循環型社会の構築に向けた積極的な取り組みをお願いしたいと思っております。

 また、この新しい資源化センターを核とし、広く市民福祉の向上と地域の活性化に資するため、周辺一帯をエコビレッジと位置付け、環境にかかわる様々な機能を整備する構想を持っておりますが、今年度は構想の策定に向け基本的な調査を行うこととして作業を進めているところでございます。

 従いまして、今後この調査結果を踏まえ、地元や議会をはじめとした各分野の方々の御意見も伺いながら、精査検討し、最終的な構想をまとめてまいりたいと考えております。

 なお、地元要望も高く、また中心となります余熱利用施投につきましては、策定中であります。次期基本構想・基本計画の中に位置付けをし、計画的に堆進をしてまいりたいと考えております。

第二問 質問趣旨

@今回、多くの方からMAILをいただいた。ある市民の方から次のような意見を頂いた。
 「レポートを読んだ雑感です。そんなにきれいに完全燃焼できるなら、台所ゴミと区分しにくい食品のプラスチックパッケージや包装にくっ付いているセロテープなどは分別しないで燃えるゴミにできるのではないか。むしろ、現行の埋め立てなどという将来の環境に不安を残す原始的な方法より、すすんで燃やして、電力というエネルギーに変えたほうが環境にもよいのではないだろうか。豊橋市も新しいゴミ焼却炉が稼働しはじめたら、試験的にプラスチックを燃やして排ガスや残滓をチェックし安全が確認できたら、エネルギーに変えることを検討して欲しい。」
 この考え方は一理あると思う。当局の考え方を聞きたい。

A次世代型炉を作ったのは人間であり、運転するのも人間である。あれだけのハイテクノロジーに立ち向かう技術者の養成は重要課題である。その対応を聞きたい。
 また八女は次世代炉の運転を委託するという。豊橋もその心臓部分の運転管理は専門集団の特化した技術者に委託し、安定稼動を図るという選択肢もある。考え方を聞きたい。

Bエコビレッジ構想は「環境文化都市」の象徴であり、豊橋21世紀プロジェクト、後世に誇り得る政策に位置づける必要がある。単に余熱利用で温水プールを作れ、ついでに露天風呂を作れという話ではない。
 「世界に誇る環境まちづくり」そのものでなければならない。所が余熱利用施設については次期基本構想、基本計画で位置づけるという。なぜそれらを包括してエコビレッジ構想を重要プロジェクトとして位置づけないのか。

 第二問 答弁趣旨 市長
 新しい焼却炉格みで2点御質問がございましたのでお答え申し上げます。

 第1点はプラスチックごみについてでございますが、新焼却炉が稼働いたしましても、リサイクルに回らないものは燃やせないごみとして処理をしていく考えでございますので、ということで先ほど紹介をいただいたものは燃やさないということでございます。プラスチックごみについてですね。

 それから、2番目の新焼却炉の運転管理についてでございますが、焼却炉稼働後の運転管理につきまして特に留意をしていきたいことは、資源化センター全体を安定的に稼働することが必要であると考えております。今後、本格稼働に間に合うように技術者の養成など、運転管理体制を検討してまいりたいと考えております。

 ○大羽企画部長
 エコビレッジ構想についてのお話がございました。お話は余熱利用だけではおかしいということでございます。平成14年度から新しい焼却炉が稼働いたしますので、余熱の利用ができるという状況になります。エコビレッジ構想策定会議というのが庁内に設けてございまして、今年度は調査検討ということで進めておりますが、相当、中から多岐にわたる、福祉だとか体育だとか保健だとか、いろんな分野に対応ができるような施投、ハードもソフトも入れまして、そういう提案がございます。それを総括してまとめるというのが新年度の作業になるわけですけれども、せっかく14年から余熱が利用できるということでございますので、まず一番早くにしなくてはならないという余熱利用、具体的に言いますと、言われております温水プール、温水プールは多目的になりますので、そこへ入るということだけでなく、保健・福祉に適応したような温水プールがまず最初に必要であろうという考え方をしております。

 全体像は、今申し上げたようにいろんな分野が入りますので非常に大きくなります.余熱の利用の距離といいますか、範囲も2キロメートルを超すと効率が悪くなるというお話もございますので、資源化センターを核にして半径2キロメートルで円を書きますと、相当、広範囲になりますので、そういうことも考えていきたいと思っています。

第三問 質問趣旨
 これからつくる基本構想・基本計画なんです。これからつくるんです。基本構想・基本計画は。エコビレッジ構想を10大プロジェクトに位置付けるのに何でそんなにちゅうちょしておられるのかというのが一つです。社会的実験をあそこでやるべきだ.このことが一つです。だから、エリアがどうとか、そんなことを聞いているのではない。基本構想・基本計画の10大プロジェクトに位置付けるのに何でそのような逆のステップからやるんですかと聞いているんです。

 これからの豊橋のごみ行政は、ごみゼロの輝かしい歴史があって、5分別から6分別の歴史があるわけですから、埋立てゼロに向かうべきだと私は思いますが、どうでしょうか。

 第1点は、エコピレッジ構想の問題でございまして、エコビレッジ構想については、環境都市実現のための実践の場という位置付けをしておりまして、エリアを含めまして、また中身を含めまして、時間的にも少しスパンを長くとって内容はきちんとした充実したものにしていきたいと思っております。従いまして、基本構想の中にどれだけの具体牲を持ってと、実はそこで担当は悩みますけれども、基本的にはエコビレッジというものを資源化センターを中心にという考え方を持っておりますので、これは盛り込んでいきたいと思っています。

 それから、2点日の新焼却炉の稼働を契機にして、いわゆる埋立ての問題ですが、言わばこれはゼロエミッション問題そのものになるわけでございまして、不断にそういう方向を求めていきたいと思っております。


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