伊藤ひであきの市政報告

2000年3月定例市議会 「開かれた市政の推進について」2000.03.07

 さる、3月7日に行った3月定例市議会代表質問で取り上げた項目のうち、「開かれた市政の推進」についてその質問と答弁の経過をお伝えします。
第一問質問要旨

1.新年度予算編成と重要課題について市長に伺いたい。
(2)「豊橋の再生」、これは早川市政の重要な課題でした。「入札制度の改革」「開かれた市政の展開」についてその総括を伺いたい。

 第一問 答弁趣旨 市長

 開かれた市政の推進は、豊橋の再生にとりまして必要かつ不可欠なものと認識を持って、市政の運営 に今日まで当たってきたところでございます。

 入札制度の改革の取り組みにつきましては、平成9年3月、本市議会の入札制度調査特別委員会の御 提案を受ける中で、一般競争入札の取り扱い件数の拡大を図り、また、議会の議決が必要な対象工事の 基準額の引き下げを行うとともに、指名業者名の公表を前日に改め、平成11年8月には予定価格の事後 公表を実施いたしました.

 また、登録業者の指導の観点から業者鋭明会を開催したり、指名停止の基準の強化を図るなど、取り組ん でまいりました。

 その結果、入札、契約に関する競争性、透明牲が高まり、不正行為の防止につながるとともに、業界の技術能力と倫理観の向上が図られたものと認識をいたしております。

 次に、開かれた市政の展開についてでございます。この取り組みには常に心掛けてきたところでございますが、特に情報公開については、この議会で条例改正をお願いし、一層開かれた制度にしていくこと、また、審義会等の委員については、在任期間、重複委嘱の制限等を規定した要綱を制定し、多くの市民の方に委員への就任をお願いしてきたこと、「市長への手紙」を実施し、広く市民の声を聞くこととしたことなどによりまして、その成果は着々と進んでいるものと考えております。

 しかしながら、これでよしというものはございませんので、今後においても常に初心を忘れず、開かれた市政の展開に努めてまいりたいと考えております。

第二問 質問趣旨

@最低制限価格の設定、低入札価格調査制度、多様な入札方式の導入、優良工事施工に対する表彰制度などの検討課題はそのままである。現時点での判断を聞きたい。

A豊橋市情報公開条例などは一定評価するが、もっと素朴に「市町の顔が見えない。市町の声が聞こえない」という声もある。「市長への手紙」は「成果が着々と進む」どころかむしろ下火でないのか。

B「さらに開かれた市政の発展」のために意図する具体策は何か


 第二問 答弁趣旨 市長

 開かれた市政の展開について答弁をさせていただきます。再度の御質問でございますが、情報公開あるいは「市長への手紙」を例として挙げさせていただきましたが、また一方では市民とのパートナーシップによるまちづくりを進めるために、市民参加のデザインゲームによる公園づくり、そしてまた、審議会等への公募委員の委嘱の拡大などを進めております。こういったことは今後、更に充実させていきたいと考えております。

 なお、行政評価システムの導入などによりまして、市の目指す方向を市民に明らかにしていく、これも開かれた市政の展開にとって大きな力になると私は位置付けをしております。

○平松財務部長
 それでは、入札制度の改革についてお答えをいたします。入札制度調査特別委員会からの御意見をいただきながら数々の改革をしてまいりました。そこで、今後の検討課題となっておりますものの現時点での具体的な取り組みと申しますか、判断ということでございますので、お答えをいたします。

 まず、第1点日の最低制限価格の設定についてでございますが、工事の適正な履行の確保と疎漏工事の防止という観点から、これは必要であるものと考えておりますが、ただし、解体工事や簡易な塗装工事、それからしゅんせつ工事、植栽工事などのいわゆる構築物を設けない工事につさましては、平成10年4月からこの最低制限価格を設けない旨の改正をいたしております。

 それから、2つ日の低入札価格調査制度についてでございますけれども、契約内容に適合した履行の確保が可能であるかの判断をすることが難しいと申しますか、工事期間等の関係とか、あるいは体制の問題等もございまして、現時点での導入は考えてはおりません。

 それから、3つ目の多様な入札方式の導入についてでございますが、本市発注の工事規模では、事務量などの増だけが目立ちまして、コスト縮減などの効果が上がらないという考えのもとで、当面は現在の入札方式で対応していきたいと考えております。先ほど申しました低入札価格調査制度もそうですが、この多様な入札方式の導入につきましても、今後とも他都市の導入状況等を参考にしながら、引き続き勉強をしてまいりたいと思っております。

 それから、最後の優良工事施工業者に対する表彰制度についてでございますけれども、現在、工事成 績評定に基づきまして、優良工事施工業者に対しましては指名回数の加算を行うなどの優遇措置を講じておりますので、表彰制度につきましては現在のところ考えてはおりません。

○大羽企画部長
「市長への手紙」の件数を申し上げますが、9年度が437件ございました。10年度が194件、11年度、2月末でございますけれども、217件と、そんな推移をたどっております.ちょっと件数が多くなったという状況がございます。

 ちなみに、これらの御意見の中で取り入れられるものがおおよそ半数ぐらい、何らかの形で市政に取り入れられるというような状況がございます。9年度でいきますと、国際交流会館、土・日閉めていたわけですが、それの開館、非常に参加がしやすいという御要望が結構ありまして、そういうこと。

 それから、駅のベデストリアンデッキですか、その辺の御意見も相当ございました。特調の方でも提言 がございました。あと、最近でございますが、外国籍の方がたくさんみえますが、ポルトガル語の広報が欲しいという声がまいりまして、そちらも対応するように、そのような状況でございます。

 入札問題こついても御努力していただいていること、市民にとってはやはり4年間の総括で一番心にしていることは談合はなくなったのか、その陰に金は動いていないのか、このことだけだと思います。それで、 いろいろ努力されてきている。そのことは評価させていただきますけれども、それでも残念ながらあの事件以来、今日まで3年半の間に37件、262社の指名停止処分が豊橋の指名登録業者の中で行われていることも事実でございます。清水の次郎長以来の「浜の真砂は尽きるとも」というこの言葉が、まだまだ豊橋以外では生きているわけでございますので、粛々と透明性を高めて努力していただきたいと思います。


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