児童生徒の安全確保及び
学校の安全管理についての申し入れ書

教育長 地宗一郎 殿

 5月8日、大阪府池田市の小学校でおこった児童殺傷事件は教育関係者だけでなく、広く市民に強い衝撃と悲しみをもたらしています。
 今回の事件では、門にカギがかかっていなかったこと、警備員が配置されていなかったことなどが問われています。市内の旭小学校では5月下旬にシンナー常習者が校舎内に進入した事件も明るみになっています。
 警察庁によると、幼稚園や小、中、高校、大学などへの侵入事件は、1990年は778件でしたが、2000年には1355件と激増している実態も報告されています。

 よって私たち公明党豊橋市議団は、明日を担う子供たちの尊い命が奪われ、安全であるべき学校で発生したこのような悲惨な事件を二度と起こしてはならないという思いから以下、申し入れます。

1.市内の小・中学校や幼稚園・保育園の安全管理に全力を尽くすこと
 そのために、学校等の安全管理体制を総点検するとともに、その安全の確保のため、地域へ学校安全対策協議会を設置することや警備体制を早急に強化すること。

2.「学校安全対策協議会」の設置
 地域の学校安全対策協議会は、児童生徒の保護者、PTA、総代会、児童相談所、警察など地域の諸機関が、学校などと協力し合い、日常的に地域ぐるみで学校の安全を確保していくための体制です。

3.「スクールガードマン制度」の導入
 警備体制の強化では、地域ボランティアやPTA、さらには民間警備会社や退職警察官の活用なども含めた警備体制の強化を早急に検討すること。
 実際、米国では民間警備会社のガードマンを配置するスクールポリスというシステムが普及しています。

            平成13年6月14日    公明党豊橋市議団