地方政治クリエイト 14/07まちづくり

まちづくりに必要な戦略とプロデュース

 6月17日、豊橋市内で行われた第357回東三河産学官交流サロンは、潟nクヨプロデュースシステム代表取締役の笠原盛泰氏と国土交通省中部運輸局局長野俣光孝氏がスピーチした。
 なかでも笠原盛泰氏はB―1グランプリin豊川の実行委員長として学んだ事から「人の集まるまちづくり」について話した。

 「人の集まるということは人を集めるという事ではない」と切り出した笠原氏。
 B-1グランプリには飲食店なし、有料宣伝なし、会員制の愛Bリーグ、まち中でもてなしという独特の仕組み、制約があったなかで、豊川では58万人が参加し、35億円の経済効果を生み出し、ボランティア5000名が参加し、チケット25万冊の販売、マスコミ取材150件という大きなインパクトがあった。
 身近で手軽なテーマであったことや、市民のボランティア運動であったこと、投票によるイベント参加ができること、そして挑戦と挫折、感動ストーリーが詰まっていることなどが大成功の要因であったと明かした。笠原氏は「人を集めることより人の集まる仕組み」が大事であり「コンテンツへの強い魅力、マスコミへの話題作り、応援される主催側」がそのポイントであると持論を展開した。

 そして人の集まる法則として「人は人の集まるところにあつまる」のが原則であって、そのためには「気持ちの良い、話題になっている、楽しそうな、満足を求めて、体験できる、自分の為になる、感動を求めて」人は集まる。

 これらの教訓から東三河のまちづくりへ6点に渡って提言した。@住んでいる人が楽しめるための民間主体と、行政協力の推進が必要。A日本を代表する何かをつくり出すイメージとストーリーが必要。B各市町の棲み分けと、外に向けての東三河の打ち出し。Cテーマ別に重点的に戦略化し東三河単位が協力する。Dブレーン集団による東三河戦略プロデュース会議の設立が必要。E東三河の統一メディアの整備と必要性をあげ、「人も虫も明るいところに集まる。明るい東三河を」と締めくくった。


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