伊藤ひであきの地方からの提言


09地方から あっぱれイチロー!おごるなかれ一郎!

●爽やかさと白々しさ

 壮絶な延長戦、国民の思いを一身に受けて、国民が固唾をのんで直視するなかで、最後の最後に鮮やかに打ち返したセンター前ヒット!イチローのバットが粘る韓国に止めを刺した。苦しみを乗り越えてイチローはいう、「神が降りてきました」と。
 「心がほぼ折れかけていた」と不振に苦しんだイチロー。「支えてくれているのはみんなだっていうことは、分かっていた。支えてくれてありがとう」と、苦しみを乗り越えた安堵感をにじませたイチロー。そこには「想像以上の辛さ、苦しみ」を乗り越えた男の爽やかな笑顔があった。

 それから7時間後、もう一人の一郎がマイクの前で語った。国民が斜めに構えて見ていた。

 「国民の皆さんにご心配をご迷惑をかけたことを、心からおわび申し上げたい」と述べ、「多くの皆様に悔しい思いと無念の思いで折れそうになる心に励ましの言葉を頂いた」と時には涙をにじませて・・・。しかし、そこには空しさ、否、白々しさしか漂っていなかった。

 折れかけている心を、自らの一振りで決着つけたイチローとは、この一郎の折れかけた心とは自ずから違うという事を国民はちゃんと見抜いている。

●神の守りは邪(よこしま)な心には宿らない

 そのうえで、一郎は、みずからの進退について、「国民の理解を得て政権を交代することで、官僚機構の上に立った今の自公政権を覆し、国民の側に立った政治を実現させたい。そのために、微力だが、今後も頑張って参りたい」と引き続き代表を務める考えを示した。

 しかし、起訴された秘書は、西松建設からの献金であることを知りながら、うその記載を認める供述をしているというニュースも同時に流れている。その多額の献金について一郎が知らなかったとは考えられないし、多額の献金を一郎が秘書にまかせっきりだったととも思えない。国民の目はフシ穴ではないのだ!

 「人の心かたければ神のまほり必ずつよしとこそ候へ、是は御ために申すぞ古への御心ざし申す計りなし・其よりも今一重強盛に御志あるべし」という聖哲の言葉がある。神の守りは、高き志によるものであり、邪(よこしま)な心には神の守りはないことをいう。

 「神が降りてきた」イチロー。反面、「真の議会制民主主義」「国民の側に立った政治」などと、言葉をつなぐ一郎に「神の守りはない」ことは時が証明するだろう。

 あっぱれイチロー!おごるなかれ一郎!


ホームページに戻る