伊藤ひであきの地方からの提言


09地方から 給付金の届く春までが正念場!

●給付金騒動にみる危うい日本の政治

 定額給付金を目玉とする第二次補正予算案が明日(1/26)の参院採決に応じる方針が週末にまとまり、衆参で異なる議決となるため両院協議会をへて、原案通り成立する見通し。ただ、民主党は関連法案については参院採決を当面先送りする。このため予算の執行はできない。また民主党内では両院協議会を引き延ばしする強硬論も残っていて予断を許さない。

 そして何よりも、定額給付金の論じられ方に釈然としないものを感じている。受け取る人間はさもしいか、さもしくないか。首相は受け取るのか、受け取らないのか。ミもフタもない味気ない議論ばかりであり、100年に一度の危機に挑む政治家の気迫、聞き応えのある政策論争などは地方には全く伝わってこない。

 かくて、マスコミの世論調査を始め、政府の財政審議会に至るまで「給付金はダメだ」の一辺倒。特に朝日新聞や中日(東京)新聞の報道はひどい。「自民党は公明党・創価学会の支援欲しさに”出来のよくない”政策に甘んじている」などとは何と情けない報道なのだろうか。

 挙句の果ては、定額給付金を提案した公明党が、もろに荒波を受けて、公明党の支持率がいまや、共産党や、社民党の支持率をも下回って、第3党どころか、第5党となり(1/12共同通信の世論調査)、公明党の小選挙区での予想議席数は「ゼロ」となり、未曾有の危機だとか(週間朝日1/30日号)。

●コンピュータはこの光景を知らない

 今年一番の冷え込みで、吹きすさぶ北風に「公明党」の旗がちぎれそうになるなかで必死に「生活を守る公明党」を訴える。いつもの交差点で、いつものスーパーで。買い物客や通行人も少なく、手を振ってくれる人も少なかったが・・。

 そして、「寒いから止めよう」という気持ちになるたびに、雪国の同僚議員の皆さんの吹雪の中での戦いに思いを馳せながら、街頭演説を続けた。ある団地では暖かい缶コーヒの差し入れをいただいた。「頑張って!公明党の正念場やで!」とその言葉が嬉しい。

 23日には恒例の第9回「新春公明党豊橋セミナー」に多くの外部の支持者が集まって公明党の政策に熱心に耳を傾けていただいた。「定額給付金についてはダメにするマスコミ報道ばかりでどうしたものかと思っていたが、国会議員の話が聞けて納得できた」などと参加者は異口同音に語っていた。

 海の向こうの台湾ではいち早く全国民を対象に一律約1万円の「消費券」の配布が始まり、今月下旬の旧正月を前に「消費券フィーバー」の様相を呈しているという。政府が景気刺激策として消費券発行を決めた当初、経済効果は限定的との見方が大勢を占めていたのにである。

 「朝の来ない夜はない」、「冬は必ず春となる」という。しかし、そのためには暗闇で、寒気の中で、どれだけの準備がなされ、エネルギーが蓄えられるかがカギとなるはず。
 春が来て桜が咲き、定額給付金が庶民に届く頃に一気に公明党支援の輪が広がり「政治決戦に必ず勝つ」事ができるかどうかは、あと2ヶ月の我ら地方議員の戦いの如何にかかっている。


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