伊藤ひであきの地方からの提言


「現場主義で泥臭く」太田代表、故郷−豊橋で熱く!
<<12月17日、豊橋での公明党時局講演会から>>

●泥臭さを政治に!

 昭和39年11月17日、日本が大衆社会になって、二大政党がイデオロギーで対立する不毛の政治状況の時代の中で、大企業ではない、巨大な労働組合ではない、大衆に軸足を置いた−我が「公明党」は結成されました。
 そうした背景から9月に公明党の代表にさせていただいて新出発にあたって「議員バッジを外した後も、庶民の側に立って『大衆の中に死んでいく』という政治集団として戦っていこう」と大号令をかけさせていただいている。
 現場へ走って、困っている所へ飛んでいく、土の匂いのする、涙を流すというか、そういう泥臭い政治家が少なくなってきました。政治家の二世三世も多く、高学歴でスベッとしているというか、そういう政治家が多いでしょ。それは「政治家が国民と一緒に苦労しているという思い」を共有できているかどうかだと思います。
 そうした意味で私は今、政治は非常に大事な曲がり角に来ていると思っています。真面目に取り組んでいるような政治の姿がなかなか報道されなくて、「どうも違うな〜」というような苛立ちも多い。

 一週間前にNHKテレビでパーキンソン病などの難病で苦しんでいる人達が外されて大変だというようなことが報道されていた。これには一つの論理があって、新しい難病指定も増えてきているので、そういう人達を救わなければならない。よって、新しい病気の人を入れると予算にも枠があるから、はみ出る人達が出てくる。
 しかし、そういう人達のためにすぐ動かなければならないのが公明党です。それから4日間の間に動いて、今まで難病対象で恩恵にあずかっていた人達を今まで通りにするという所まで持ちこませていただいた。それが今週の戦いでした。

 理不尽なことは許さない。困っている人達がいたら、すぐ飛んでいく。そして、人生かけて応援していただいている人達のために、ご恩返しをさせていただく、そういう気持ちが分かる議員集団を作っていこうというのが、太田公明党の戦いです。

●現場からの教育改革

 教育改革においても、26人の委員の一人として教育改革国民会議に参画しました。教育だけは「そもそも教育は」と論議を始めたら、もう結論はでない。私はただひとつ「現場からの教育改革でなければならない」ということを強調しました。
 誕生会に呼ばれるか、呼ばれないかに悩んでいる子どもがいるのです。メールが来ないと悩んでいる子どもがいます。家に帰っても、地域に帰っても仲間はずれにされたくないということにデリケートになってストレスがたまっている子どもが多いのです。
 親には言わない、先生にも言わない、保健室の先生にだけは悩みを話したり、近くの兄さんのような、ちょっと距離感のある人には打ち明けるのです。
 先生が職員トイレに行くのではなくて、生徒と同じトイレに行って用をたすというような先生にみんななったら、少しは学校は良くなる。制度や法律を変えなくても、すぐできることは一杯あります。

 そういうところから、変えてはいけないところをしっかり押さえて、人間主義に立って、現在に即して「教育基本法」を作り上げた。どうかご安心ください。

 これからも、私たちはいいところは守る、悪い所ははじく。ブレーキをかけるところはブレーキをかけて、歯止めをかけて、国民が安心できる政治にスピードをもって取り組んでまいります。


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