伊藤ひであきの地方からの提言


06春随想 「輝ける者たちよ」      2006.03.25

●政治はどこへ向かう

時代は、どこへむかっているのだろうか
 政治は、この国の人たちをどこへ向かわせようとしているのだろうか。
  社会は、この国の人たちに輝く未来を示しているのだろうか。

国民にとって、実りない空メール論議を繰り返すこの国の政治。
 市民にとって、もっとも身近な地方の政治も、分権の道遠く
 「歳出削減なくして、増税なし」なのに、「増税先行、削減中途半端」
   そして、使われる言葉が「持続可能な社会のために」

「増税がない持続可能な社会の構築」は不可能なのか。

かくして、格差ばかりが拡大し、
 セーフティーネット(社会的安全網)が追いつかない。
  若者達の代名詞が、不登校、フリーター、そしてニートだ。
 こんな国に未来はあるのだろうか。

それにしても、
 たった4分間の演技に研ぎ澄まされた滑りを披露した荒川静香。
 37歳まで挑戦すること10回、遂に優勝をかざったマラソンの弘山晴美。
 奇跡の優勝を飾った王ジャパン、その立役者−職人イチロウ。

ひたむきに、色心の限界に挑む人たちの、なんと輝かしいことか。
 無心で汗する人たちの、ほとばしるものは、想像を超えて神々しい。

この国の、えらい人たちよ!全知全能を傾けて、
 国民のために研ぎ澄まして、政治に挑め。
  地方のまつりごとを司る人たちよ!
   幾たびも挑戦して、地方主権の穴をこじ開けよ。

間断なき、ひたむきな論争から、
 格差社会にあえぐ人たちに、安心を与えよ。
 明日を担う若者達に、秋霜の日々の向こうに
  輝く未来が確かなことを指し示せ。
 ランドセルから防犯ブザーを捨てて、校門からカメラを捨てて、
  自由に遊ばせ、子どもの瞳を輝かせよ。

今朝もまた、「国の債務残高、800兆円突破」のニュース
 そして、今日もまた、アスリート達のひたむきな努力は続けられる。 

青春時代に出会った哲人の言葉がよぎる。

「果たすべき使命」のために、「智慧」を尽くし「行動」を尽くせと

地方議員よ、立ち上がれ!


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